私の告知記念日は、7年前の11月26日。
術前抗がん剤投与の12月19日までの間に、未知の治療に向かう覚悟を決めなければならなかった。
夜は眠れず、パソコンで同じステージの、少しでも成績の良い5年生存率を探し、
朝は暗いうちから目が覚め、冬の澄んだ冷気を感じてぼーっつとしていた。
夕方になるとみぞおちの当たりがザワザワして、幼子のように不安で泣きたくなった。
そんな想いを、7年経った今でも、カラダが覚えているらしい。
急に冬らしくなったここ数日、以前の記憶がフラッシュバックしてきた。
地球温暖化のせいか、少し時期がずれているけれど。。。
がん患者の中には、いろいろな人がいて、
自分を鼓舞して前向きに行きて行く為に、「もっとキレイになるぞ~」という女性もいるし、
私のように、それどころではなくなってしまう人もいる。
化学療法の副作用で寝たきりになってしまった私は、メイクもマニキュアも、ぱったりしなくなった。
どちらかというと、アンチエイジングが趣味だったのに、
清潔な肌にファンデーションを塗ることに不快感を感じ、マニキュアで爪が呼吸できなくなるのも嫌になった。
別に、特別キレイでなくても、ふつうに生きていられればいい。そう思っていた私でも、脱毛した髪には医療用ウイッグが不可欠になってしまった。
今と違って選択の余地がほとんどなかった当時、自分の年代にあったものがなく、罹患前の自分とのイメージギャップに愕然として、ますますおしゃれをする気も失せてしまった。
当たり前だと思っていた外見が失われた時の失望感はこんなに大きいものか、と実感した。
そして7年後、やっとマニキュアを塗る楽しさを思い出し、こんな署名運動を手がけることになった。
「女性のがん治療に伴う補整具を、医療費控除の対象に!」
今現在も、女性としてのボディ・イメージのギャップに悩んでいるがん患者さんが大勢います。
行政を動かすには、数の力が必要です。みんなの声を届ける為に、声の輪を広げましょう
電子署名は、左サイドの署名tvのリンクからできます。
賛同してくださる方は、ブログやtwitterでご紹介下さるとうれしいです。
署名tvのサイトでは、ブログパーツも用意してあります。ご協力おねがいします。
電子署名のコメント欄より
「このご意見に全面的に賛成します。私も出来る限り尽力させていただきたいと思い、署名させていただきます。」
「頑張ってください!同じ女として応援しています。」