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くまくまDays~アデレードな日常~

新しい環境の中で感じたことをつれづれに書きつづります。

AFLグランドファイナル

2011-10-01 19:11:48 | オーストラリアについて
オーストラリアの国民的スポーツである、AFL(オーストラリアンフットボール:通称フッティー)の決勝戦(グランドファイナル)が行われた。AFLは3月に開幕して、今日の試合は、年間王者を決めるもの。ほぼ毎週末行われてきた試合の総決算というだけあって、人気も期待値も高い。

○AFL(オーストラリアンフットボール)について

AFLは、フットボールといいつつも、アメフトとラグビーとサッカーを足して3で割ったようなスポーツ。名前が示す通り、オーストラリア原産のスポーツである。簡単にルールをまとめると以下の通り。

・得点
ゴール付近には、4本のポールがたっており(写真)、足でキックしたボールが真ん中の2本を通過した場合は6点。端の2本を通過した場合は1点のみ。6点入った時の盛り上がり方は異常なほどで、逆に1点入ったとしてもほぼ盛り上がらない。


・パス
手渡しと足でキックしたものの2種類がある。手渡しの場合、プレーが継続されるのに対して、キックの場合は、ボールをノーバウンドでキャッチした地点でプレーが止まり、キャッチしたチームのボールとしてプレーが再開される。

・タックル
ハイタックル(首以上へのタックル)は禁止されているものの、幅広く黙認されている。プッシングや肩と肩をわざとぶつけることも日常茶飯事。

・ドリブル
基本的には、上記の「パス」で前線へボールを運んで行くが、バスケットボールのドリブルのように、個人がもって歩くことも可能。ドリブル(ボールを1回地面にたたきつける)ことなしに歩ける距離は15メートルと決まっているが、厳密に測っているというよりも審判の裁量が広い。

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オーストラリアに来た当初はルールそのものが分からなかったが、日本でプロ野球が毎日放映されるのと同じくらいテレビで放映されているので、自然とルールがわかるようになった。アデレードには、プロチームは、アデレードクロウズとポートアデレードという2チームがある。今日のグランドファイナル(決勝戦)は、ジーロングvsコリンウッド。いずれもメルボルン近郊が本拠地のチームである。

結果はジーロング(119)vsコリンウッド(81)のジーロングの圧勝であった。途中までは一進一退の試合展開であったが、最後はジーロングが一気に攻めた感じ。コリンウッドは2連覇ならず!というところ。

私は、自宅のテレビで試合を見ていたのだが、得点が入る度に、「ウオー」という奇声が外から聞こえてくる。街の至る所にあるパブでスポーツ観戦するというのがオージーの王道のようで、仮に、テレビを見ていなくても得点シーンはわかるくらい盛り上がる。

一般論として、フッティーの観客層は、ゴデゴテのオージーであることが多い。球場では、お酒を片手に、お気に入りチームのマフラー、帽子、旗などを手に、野次を大声で飛ばす。いい意味でも悪い意味でも、this is Australiaなのだろう。

初めて試合を見た時は、そのおもしろさが全く理解できなかった。ただ、いわゆる巧いチームのプレーをみていると、単純にボールを回しているだけではなく、キック、パスなどを通じて戦略的に(これは言い過ぎかも)前線にボールを回していた。そうでないと、単純にお手玉しているといった印象はぬぐえない。

同時にラグビーW杯の試合が行われており、ワラビーズ対ロシアの試合があり、最終的にワラビーズの圧勝だったが、理路整然とルールに従って試合が進められるのは、迫力もあり、見ごたえもあった。「テキトー」がモットーのオーストラリアでは、AFLが人気なのも理解できるが、私個人としては、やっぱりサッカー、ラグビーなどちゃんとルールがある方がおもしろいな~と思う次第です。

いずれにしても、ジーロングの皆さん、おめでとうございます。

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