日本の景観を探る

幼い頃、見た自然の風景、山、川、野、樹木、草花を求め歩き、今も残る季節の風情を、田舎の集落に探し,その記録を残す。

竹の子の背比べ

2009-04-30 05:19:01 | 目に留まった被写体
誰も、収穫してくれなかった竹の子、すくすく伸びて周りの樹木と背比べをしているようだ。

青い4月の空に向かい、たっぷり清々しい空気を吸って伸びていく勢いを感じた。

竹の子は、いい意味、悪い意味に、いろいろなことわざに比喩されている。

「竹の子」;狂言の一つ、たけのこの所有をめぐって畑の持ち主とと藪の持ち主と が言い争い、仲裁人を間に立てて、相撲で勝負をつける。竹の子争い。

「筍医者」;[藪医者にも至らぬ医者の意]へたくそな医者


「筍生活」;たけのこの皮を一枚一枚はいでゆくように、衣類や家財を売りながら 生活費にあてるような暮らし。

次のことばは、いいことばです。
「竹の子の親まさり」;[たけのこは生長が早いことから]子が親よりもすぐれてい ることのたとえ。

明日から5月、自分のバースデー 何歳になったかは忘れるほど、成長した?

疎開先で、「筍生活」をした両親ももういない。
自分は、親父の背さえもいまだ超えていない。
(親父は、明治生まれであるが、170センチを越える背を自慢していた。)

「背比べ 明日は倒すぞ 竹の子め」 (無吐)



八重桜と鯉のぼり

2009-04-29 07:20:50 | 目に留まった被写体
公園の広場に吊られた鯉のぼり。

八重の桜越しに、鯉のぼりを撮ったが、何か勢いのない鯉のぼりになった。

三匹の鯉だが、一匹などは完全に弱っている、なんとも締まらない。

今朝の自分の体調と同じか、なんとも「二日酔いは、きつい」。

鯉のぼりは、甍の屋根がないと絵にならないのか?

「甍(いらか)の波とと雲の波、 重なる波の中空(なかそら)を、
 橘(たちばな)かおる朝空に、高く泳ぐや鯉のぼり」
               (弘田 龍太郎)

            

また、竹の子(今度は1人っ子)

2009-04-28 05:29:19 | 目に留まった被写体
宇都宮のテクノポリスの近くに、行列のできるラーメン屋「右京」がある。

日曜日であったが、午後の仕事のまでに時間があったので得意の「早昼飯を」と思って、いつも目に付いていた、「ラーメン 右京」の看板の指示に従って誘導されて店に着いた。

なんと、竹やぶの隣にとても飲食を提供する雰囲気の店構え、ロケーションではない。

失礼だが、田舎の空き家の雰囲気、しかもラーメンの表示も汚いちょうちんが、閉店の片付け忘れたようにつるしてあった。

11時30分開店とのことで、11時10分には、すでに到着している車の数にして10台ほど、予約帳に名前が書かれ、人数にして20人以上。

自分は、時間をもてあまして隣の竹やぶの筍を撮影したのが、前回も含めてのものである。

なんと、うまそうな孟宗竹の筍ではないか。

「ずつしりと子犬のやうな筍を」 (角道かのこ)

敵地・グランディ21宮城スタジアム

2009-04-27 05:32:04 | 昨日(過日)の風景
過日の、ベガルタ仙台との戦場。

2002年ワールドカップで使用した競技場、ここで日本代表が敗戦したため、その恨みも手伝って非常に辛らつな評価をされたスタジアムとの事。

設計の発想が、伊達政宗の兜をモチーフとしてデザイン優先となっているため、屋根の大きさに関係して、観戦席がかなり犠牲になっているとの事。

このスタジアムだけに投下した金額が、290億円との事、バブルの遺産とすでに評価されている。

アクセスも非常に悪く、宮城郡利府町ということから、仙台からはかなり遠く、最寄の駅が利府駅でバスで10分程度。

利府と聞いて、15年ほど前、商社との付き合いで「利府ゴルフ」でプレーした事を思い出したが、ゴルフ場が適地のような「山の中のスタジアム」というのが当てはまるようなロケーションである。

栃木の新スタジアム建設に当たっては、他山の石として欲しい。(宮城県民には大変失礼であるが)

あまりお金をかけず、身の丈の計画・実行を考えれば、極力周辺の理解を得て、グリーンスタジアムの改修が最適と思うが。

工業団地との共存、周辺のスポーツ設備とのリンケージを考えて、新しいスタジアムつくりを模索するのも今の時代の流れかも知れない。

スポーツ好きな、福田知事よろしく頼みます。

つがの里・桜祭りの屋台

2009-04-26 05:32:04 | 目に留まった被写体
仕事関係の、入院見舞いで西方町に行ってきた時、隣町のつがの里まで足を伸ばした。

このつがの里は、八重桜とつつじと広大な緑地公園で有名。

このとき、桜も散り気味であったが、それでも八重桜の重厚な花を堪能させてもらった。

桜は、ソメイ吉野が桜前線などで有名ですが、八重の桜もよく見ると良いものだと思う、何より花もちがいい、花瓶にさしても長く堪能できる。
日本人はソメイ吉野を好むが、欧米人は八重の桜を好むと聞いたことがあるが。

さて、桜祭りといえば花見と、団子(いや最近はフランクフルト、焼そば、ハンバーグか?)、それを提供するのが露店屋体である。

この日も昼間であったが、特設カラオケ舞台が活躍し、屋台が繁盛していたが。

これも日本の四季の風景ではないか?


都賀の山里で山吹の花を

2009-04-25 05:49:14 | 気に入った風景
この時期、山吹の黄色の花がよく目に着く。

周辺の野山が緑に芽吹く中に、黄色の花を付ける山吹が目立つのも解る。

大田道灌と山吹が有名だが、山吹は一重が美しく・自然だ。

「七重八重 花は咲けども山吹の 実のひとつだに なきぞ悲しき」

山吹の実がつく、着かないの話を聞くが、大田道灌の八重の山吹は実が着かないとの事(???)。


松山市民の心の「言葉」

2009-04-24 20:35:19 | 目に留まった被写体
1泊2日を楽しく、興味深く過ごさせてくれた松山市の良さを代表する言葉。
「恋し、結婚し、母になったこの街で、おばあちゃんになりたい!」

松山城の、ロープウエイ・リフト乗り場へ向うエスカレーターの上に、吊るし張られた標語(?)。

2000年6月、市民による「松山21世紀委員会」が設立。委員会は、同年10月に、「21世紀に残したいことば」あなたのことばで元気になれる「だから、ことば大募集」を開催。
全国から12,001作品の「ことば」が寄せられ、その中で、松山市長賞」を受賞した。

ある松山市での集いに、参加した「新井満」氏がこのことばに感動し、即興で歌を披露、自費で「この街で」のCDを発売、全国的にヒットしたとの事。

新井満といえば「千の風になって」が有名。

上の、説明はネットで拾い出した情報であるが、自分はこの「ことば」の表示を街で時々見かけたとき、松山の市民心と、街の暖かさが本当に好きになった。
先にも書いたが、「松山、最高」です。
お金と時間があれば何度でもこの街に足を運ぼうと思っている。

さて、栃木(宇都宮でもいい)に戻ろう。
東京には近いが、地方都市であることは同じ、同じような土壌・風土が定着しないかと期待したい。

以前 自分か茨城から栃木に35年ぶりに戻ってきた当時、気に入ったフレーズに
「この街好きです。栃木銀行」があったが、栃木県民が栃木県を好きになったら、この県・街は本当に心暖かい、暮らしやすい県・街になるだろう。

伊予・松山を旅して、そう感じた。


松山市内の路面電車

2009-04-24 06:24:17 | 目に留まった被写体
伊予・松山周辺を投稿してきたが。

材料も底をついてきたので、今回・次回の2枚の写真で終わりにする。

最初に、松山市内、道後温泉と縦横に配線されている、伊予鉄道の路面電車。

夏目漱石が松山で教師として活躍していた時代前からの、開設とのこと。

レトロな列車から、坊ちゃん列車、そして最新の列車など市民の足として、有効に利用されている。

先にも書いたが、我らの県都・宇都宮にも何か新しい交通システムが欲しい。
宇都宮が活況すると思うが、外野的欲望か。

自分の夢だけを言えば、東武駅とJR駅と陽東市街と清原工業団地そしてグリーンスタジアムまで。

すなわち、「グリーンスタジアム行き」 新交通システム。

道後温泉高台から夕暮れの松山城を

2009-04-23 05:22:20 | 昨日(過日)の風景
先日の道後温泉に立ち寄ったときは、午後の5時ごろだったと思う。
日の入りは、当然東の国に比べ西の国は遅れる。

この写真は、午後6時ごろ道後温泉街の高台から松山市街方面を見ると、温泉のビルの間から松山城の天守閣が霞んで見えた。

「日本の城」のシルエットも日本人によく馴染んだ形だと思う。

「松山や秋より高き天守閣」  (子規)