明日死ぬかも

あなた自身が、この世で見たいと思う変化とならなければならない。byガンジー

私の母は自由人~母編<パート5>~

2009年07月25日 11時52分53秒 | 私の家族を紹介します<母編>



いや…、それちょっと違うと思うんですけど~受験編・パート2~
で最後に触れた悲劇の話なんだが

受験の不合格発表を見に行ったあと
同じ高校を受けたクラスメイトとともに学校に報告に行った私は
家に帰って自分の部屋に閉じこもった。

前にも言ったが、やはり受験に落ちたときは
「腫れ物ポーズ∠( ゜д゜)/」
だろうという、浅はかな15歳の知恵であったのだが
私の両親には通用しなかった_| ̄|○ il||li


数日…いや、ほんの2日くらいだったかもしれない。
『私受験に失敗したんです。ダメなヤツなんです』
どうぞ哀れんでください作戦は失敗に終わった。

母が私の様子を見に部屋に侵入…いや入ってきたのだが
布団をかぶって横になっていた私は

「なんの御用ですか? できれば私、もう少しこうしていたんですが…」

というようなことを告げた。

「落ちたものはしょうがないでしょう」
母は言った。

「でもこれで私立に決定で、お金もたくさんかかるし
なんかもう、お母さんたちにも申し訳ないよ…。
私って、本当にダメな娘なんだよ…」


(ここで説明しておくんだが、私の育った地方では
第1志望として県立高校があり、そこに落ちた者たちが私立に行くことになっていた。
私立は県立に落ちた馬鹿者どもが行く学校で偏差値もそれほど高くなく
レベルの高い県立高校に入れば金が浮く上に優秀さもアピールできるが
落ちたら地獄、『頭が悪い上に金だけべらぼうにかかる』
というなんとも情けないレッテルが貼られる現実があった。
私立組にはいつもどこかしら卑屈な感じがつきまとい
世間に後ろめたさを感じて肩身の狭い思いをすることが常だった)

と、泣きながら告げたところ
突然ブチ切れた母が、私のかぶっていた布団を引き剥がし言い放った。

「そんなにお金のことが申し訳ないって言うんなら、
身体でも売ればいいでしょうっ!!
売春でもなんでもして稼いでみなさいよっ!!」




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

あまりに突然のことに、言葉を失った。

いったい
なにがそんなに気に障ったっ!?


イミワカリマセーン|の´`)ノ

たぶん、梅雨真っ只中のような娘の態度に
いつまでもイジイジウジウジしてんじゃねーよと
母の堪忍袋の緒が切れたのであろう。

突然背後から踵落としを食らったかのごとくのダメージ。
涙も引っ込んだヨ(σ・∀・)σ!!


でもさ・・・
他になんかもっと違う言い方なかったのかよ…。
身体売ってミロだの、金稼げだの、誰がそんなことを言ったよ…。

怒りにまかせて
後先考えずに思ったことをすぐさま口に出す

という習性のある母は(これ父親のがうつったんじゃないかな…)
こういう感じで突如ワケワカランチン発言をすることがある。


ヒステリックな鬼ババであった母を恐怖していた子供の頃の気持ちが
若干残っている私は、このように突拍子もなく怒鳴られると
反射的に言うことを聞いてしまうという親にとっては都合のよかろうクセがある。

すぐさま私は
「はい…すみませんでした」
(`・ω・´)シャキーン

と平伏し、布団から出てなにごともなかったように過ごし始めた。

ま、こうして日常生活に戻ることとなった私。
不合格に落ち込む受験生という立場で
春休みという名の入学までのカウントダウンを過ごすという
甘い夢

瞬時に打ち砕かれた。

そしてその日のその瞬間から、
私は母に命じられ自営の手伝いを毎日させられることになる。
入学式を迎えるまで友人と会うことすらままならない日々を送らされるのであった。


別にもーなんでもいーよ。
好きなだけ使ってくれよ。

川 ゜д゜)ノ ド-デモイイデース