明日死ぬかも

あなた自身が、この世で見たいと思う変化とならなければならない。byガンジー

○○の日って大っ嫌いだ。なんであんの?~父編<パート3>~

2009年07月25日 15時44分06秒 | 私の家族を紹介します<父編>



カレンダーにはなぜか毎年
父の日だの母の日だのというイベントが書かれている。

バレンタインデーだとかホワイトデーだとかクリスマスーだとか敬老の日ーとか
そういうイベントのひとつだってことはわかっている。
(なんならもう感謝祭とかも入れちゃえよ日本)


私はそういうのが大っ嫌いだ!
休日にもならねーよーな、いいとこがひとつもないイベントなんてなくなってしまえ!


母の日はかろうじてお祝い(?)する私だが
父の日にはまったくなにもしないことに決めている。

小さい頃は、これでもなんとかちゃんとやっていた。
クソ親父め…と恨んでいても、私がプレゼントをあげたり感謝の意を示すと
大切にされたらやはり悪い気はしないようで父親が喜んでいたようだったからだ。
父親が機嫌をナナメにしないために必要ならば、と義務感でやっていた。

娘は私ひとりで、そういった○○の日になにかをするのも私だけ
ということもあり、母の日や父の日にだけは
「さすが女の子ね」
と、ワケのわからん理由で祖母や母から感謝されたものだ。

そうか、この家の娘はそういうことを求められているのだな

と学習した私は、お小遣いが苦しくてもなんとかしてプレゼントを用意し
感謝の言葉とともに渡していた。



父の日に渡したプレゼントなど、もうなにもかも忘れてしまったが
ひとつだけ、忘れようとしても忘れられないものがある。

それは、手作りのキーホルダーだ。
(実際にはお守りだかキーホルダーだかよくわからん代物だったのだが)

絵が得意だった私は、だいたいいつも手書きのカードとか似顔絵とか、
そんなものを花やらと一緒に渡していたような記憶があるんだが
そのキーホルダーも、私が絵を描いて作ったもので、そこには父の絵と

お父さんいつもありがとう。
これからもお仕事ガンバってね。


なんていう文句が書いてあったと思う。


私にとって父の日とは
なにかをあげれば父親はとりあえず喜ぶようなので
「娘からもらったものって、やっぱり嬉しいんだ」
きっとクソ親父はあれでも、私を娘として愛してはいるんだろうな
と、年に一度なんとなく確認できる日でもあった。

常にクソ親父の逆鱗に触れるのを恐れて死んだような生活をしていた私には
それは結構大切な儀式でもあった。



ある年の父の日。
(もういつだったかも覚えてないので
「嫌な記憶は消去です能力」が少なからず発揮されて効果を上げているのだろう)

その日の父親は、例のごとく
原因不明の超不機嫌親父
であった。

『でも、これをあげたらきっと機嫌なんか直るな。
だって自信作だもんな(^ー^* )フフ』


なんて油断したのが運のツキ

キーホルダーを封筒に入れ父に渡した。
がしかし
なにがあったかそんなもん知らんが、父親の怒りは静まらず
向こう3年は敵無し状態でイケマスネというくらいの不機嫌さ
をキープしたままであった。

父親にあげた父の日のプレゼントが
父親の机の上に無造作に投げ置かれているの
を見たとき、私は悟った。

「この人、やっぱ父親じゃねぇな…」
(もしかして、私コイツの本当の娘じゃないのかも…)


過去のプレゼントを喜んでいたのは
父親として娘を愛してるわけでもなんでもなく
ただその日の機嫌がよかったからであって
別に父の日のプレゼントなんてどーでもよかったんだ。

(´ι _`  ) アッソ…


なんか結構ショックが大きかったもので
そのあとに私は自分で取った行動というのを覚えていない。

いくつかのパターンが考えられるのだが
どれが本当でどれが私の作り上げた妄想かの判断がつかない。

●その1●
・それでもまだ希望を捨てられなかった私は、
机の上からキーホルダーを持ち去り父親がなくなったことに気づくかどうか
を観察し(たぶん父は気にも止めず失敗に終わったと思う)
そのあと捨てたかもとに戻した。

●その2●
・本当に娘のプレゼントの効力がないのかと、それでも疑問に思った私は
働いている父親のもとに行って、プレゼントを渡し直した。
(たぶんこれも意味がなかった)

●その3●
・なにもしなかった。



その日から私は、私には父親の機嫌を直す力も存在の意味もないと知り
父の日になにかをあげたり感謝の念を伝えたりするのがバカバカしくなった。

大学に入ってから、一度だけ両親にプレゼントをしたことはあったが
(それもすぐに壊されてしまったが)
それ以外に父親になにかをプレゼントした記憶はない。


母の日やら父の日が近づくと
商業団体がやれプレゼントだ、やれ親孝行だ感謝の日だ
と言って宣伝しまくり、
世間の人間どもがこぞって「●●した」だの「●●ギフトを贈った」だのと
ブログだので報告しまくってるのを目にするけど、はっきり言ってあれ、

超ムカついちゃう♪


素敵な親がいて、ステキな子供がいて
母の日や父の日はプレゼント贈ったり料理を作ってあげたり
ドキドキ楽しい幸せ確認の日~♪


なんて、ただの幻想だ。
(私ってなんて性悪