ストレス発散のために買い物をしてしまう女性というのは多いだろう。
もちろん統計的数字に弱い私もそういう女のひとりであって
ときどきわけのわからん買い物をしてみたりすることもある。
(なんかまわりくどい言い方・・・)
が、今回に限っては
本当にほしいものがない。
というか
何を買っても結局物が増えるだけで
それが自分の人生にどれだけプラスの影響を与えるのか?
と考え始めてしまい
冷静になると買い物熱が冷めてしまうわけで
その繰り返しをしている感じだ。
しかし本当のところは
“ほしいものがない”
って状況じゃなくて
“金で買えるものじゃないものをほしがっている”
状態だってことを、知っている。
今私の一番ほしいものは
できれば朝の通勤ラッシュが避けられて環境のよい職場
や
やりがいのある仕事
や
生きがいにできる何か
や
一緒に暮らしてくれるくだけた友人
であったり
月に一度必ず会ってお酒を酌み交わせる相手
であったり
なにより
そういうことがちゃんとできる自分
でいられるための強さや柔軟さや心持ちの健全さ
であって
そういうもんは言うまでもないが
お金があれば手に入るってもんでもない
わけで。
金で解決できることってすごくたくさん世の中にはあるけど
金で解決できないことに心を奪われてしまうことも
生きていれば当然ある
わけで、私は今そういう状況に突入しているらしい。
人ひとりの努力だのパワーだので解決できたり
変化させることが可能なことは現実にはそんなにない
っていう持論を持っちゃってる昨今の私の状態で
それでもきっと
自分で自分の人生くらいなんとかできる!
という固い信念と意気込みを維持しつつ
理想の人生や生き方を模索するという作業は
うまくいくことのほうが少ないと思うし
きっと何度もつまづいてくじけそうになることだろう
と容易に想像はつく。
でも、やっぱりここで諦めちゃったり引いてしまうのは
きっと10年後5年後の私自身
(まだ生きていたらの話だけど)
が、むちゃくちゃ後悔していそうな選択肢なので
たぶんやんなくちゃいけないことなんだろうなぁ・・・
とか考えると
ほしいものがたくさんあってしょうがないって状況のほうがずっと楽
なような気すらしてくる。
物欲に隠された自分の本当の欲望や欲求なんて
目逸らして生きてたほうが利口なのかも。
またしても無粋な真似をしているのかも。
でも
やっとこさ現実を生きるのに適したものに修正され始めた
この前向き人間っぽい思考
を持つことができるようになってきたのだから
今こそ自分の本当にほしいものを見極めるときかもしれない。
そして私にとってそれを掴む努力ができるチャンスのときなのかもしれない。
と思って
しばらく物欲のヘコんだ現状況を楽しむ方向で行こうかな・・・
なんてことを考えているところである。
物欲じゃなくて人生欲
物より人生
そう
このあいだレンタルで借りて観た
『サガン-悲しみよ こんにちは-』の中でサガンも言っていた。
家計より人生が大事よ
と。
(いやちょっと意味違っちゃってるけど。
いやサガン自体を見習っちゃダメなのかもしれないけれども。
ちなみにこの作品、私はすごく好きだった。
どっかのレビューで
「眠気との闘いでサガンに興味のない人はおもしろくない」
って言ってる人もいたけど、私には
「サガンに興味のない人が観てもおもしろいんじゃないか?」
と思えるほどの出来であったというのが感想。
基本、作家の人生を映画化したものって結構好きなんだろう私は。
だっておもしろくないか?
あんな生き方した人が現実にいたのだぞ。すげえよ、マジで)
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