あっきのブログ

2020年12月 治療終了後10年を経過

5/2 iPS細胞で創薬 止血剤、18年にも量産(日経新聞朝刊)

2013-05-02 13:35:36 | 白血病・血液疾患 医療の情報
「私の中のあなた(映画)」で描かれているような遺伝子操作により救世子きょうだいを妊娠させるような医療は何とも違和感が大きいです。少子高齢化で今後献血にばかりは頼れなくなることが想像できる血液製剤の生成への技術応用、具体的になってきました。今朝の朝刊でぱっと目に入ってきました。


記事より一部抜粋引用します。

 京都大学と東京大学の研究グループが設立したベンチャーが、あらゆる細胞に変化するiPS細胞を使い止血剤の生産に乗り出す。年内にも生産技術を確立し2015年に臨床試験(治験)を実施。18年にも日米での販売を目指す。止血剤を安定供給し。ウイルスなどの感染リスクを減らす狙い。iPS細胞をもとに開発した医薬品を大量生産する世界初のケースとなり、創薬分野へのiPS細胞の活用が広がりそうだ。


上は1面に掲載されていた記事の冒頭部分ですが、関連記事では、献血から生成する血液製剤血小板について少し的を絞って書かれています。

 今回の止血剤開発はiPS細胞から作る細胞を使い、薬剤として直接治療に使おうという試みだ。iPS細胞から作る細胞はがん化する懸念がある。しかし血小板は遺伝子情報を持つ細胞核がなく、そのリスクがないといわれる。

 手術時などの輸血に使う血小板は献血に頼るため、病院では止血剤が常に不足気味だ。国立成育医療研究センターの阿久津英憲・幹細胞・生殖学研究室室長は「iPS細胞の発展的な応用を示す重要な成果。産業の育成にも貢献でき、日本発のオリジナリティあふれる技術といえる」と評価する。

 また患者の皮膚や血液細胞を採取してiPS細胞に変えれば、病態を再現した細胞ができる。慶応義塾大学や京都大学などは、アルツハイマー病やパーキンソン病、筋ジストロフィーの患者からiPS細胞を作り、そこから病気の細胞を作っている。

 今後、新薬候補の化合物を細胞に垂らして治療効果などをみることができる。iPS細胞は培養で大量に増やせる特徴があり、病気が進む仕組みの解明にも使える。

 さらにiPS細胞から作った細胞を新薬候補物質にさらして、副作用の恐れを見極める使い方も有望だ。

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