1 黙っていても上手になる。
◇ランニングコストがかからない→シャッターを押す回数が増える
◇撮ってすぐに確認ができる→反省がすぐ生きる ◇色の表現がしやすい→サマになる写真が撮れる
◇毎日、持ち歩く→シャッターチャンスが無限に生まれる
学生時代、一眼レフを使っていました。コンパクトカメラとの性能の差は歴然としていました。人々がデジカメなるものを持ち始めた頃、あんなものはカメラではないと思っていたました。なにしろシャッターを押してからのタイムラグが大きい。画素数だって、せいぜい200万画素の時代です。ファインダーを覗くのではなく、腕を伸ばしてカメラ背面のモニターを見ながら写真を撮るというスタイルも妙に思えました。 そんな私も、コンパクトカメラくらいのつもりでデジカメを買いました。オリンパスC-2zoom。200万画素。
使い始めて気づいたのは、フィルムカメラと違って、撮影時の画面サイズそのままだということです。フィルム時代は、プリントになった写真は、ファインダーで確認した画面よりも、一回り小さくなるのが普通でした。デジカメは画面そのままです。もっとも、プリントに焼くと、多少は周辺が切り取られますが、コンピュータ画面で見る限り、そのままのサイズです。また、色目を表現しやすいことも驚きでした。例えば青空、例えば夕焼けのオレンジ色。映像エンジンの働きなのでしょうね。色を出しやすいことは間違いありません。また、フィルムカメラでは、なかなか難しかったことが、撮影してすぐに確認できます。少し絞ってみようとか、手振れに気づいたら、すぐに撮りなおしができます。
何より、撮影にコストがほとんどかかりません。フィルムカメラの時代は、フィルムを買って、現像料とプリント料までかかります。学生時代には、一押し50円と意識していました。シャッターを押すのは小遣いと相談というわけです。しかし、デジカメは初期投資こそ、それなりにかかりますが、ランニングコストがほとんどかかりません。よって、小遣いに遠慮せずに、好きなだけシャッターを押すことができます。 また、撮影して、その場ですぐに写真が確認できるということは、反省がすぐその場で生かせるということであり、現像・プリントに何日かかかり、撮影時の記憶もおぼろになっているフィルムカメラに比べ、技術的にも有利です。
コンパクトデジカメになって変わったことは、毎日持ち歩くという癖がついたことです。一眼レフを持ち歩くのは大変ですが、小さなデジカメのこと、鞄に入れておけばたいして邪魔にもなりません。そして、いろいろな場面ですぐにシャッターが押せることが、撮影のチャンスを広げます。
もうひとつ、フィルムカメラの時代はプリントをするのが原則でした。目の前に印画紙があるという安心感。デジカメになってからは、必ずしもプリントをしなくてもいいということです。コンピュータの画面や、テレビの画面でも楽しめる。コンピュータの壁紙として楽しむという人なら、プリントの必要はありません。また、プリントがないと安心できないという人も、一旦コンピュータ画面で確認してから、ほんとうにプリントする値打ちのあるものだけをプリントするということになります。大きなサイズのプリントを諦めれば、画素数はせいぜい200万画素もあれば、多くのコンピュータでは画面いっぱいのサイズまで楽しめます。例えば、私が最初に買ったオリンパスC-2zoomは200万画素で、1600×1200pixelの画像が撮れます。一方、今使っているコンピュータのモニタ画面は1024×768pixelですから、十分なサイズということになります。カメラ業界がいう、「画素数の多さ」に惑わされないようにしたいものです。
デジカメを持ち歩くことで、上手になると断定するのは、多少気が引けますが、少なくとも下手にはならない。デジカメを持っている方は、どうぞ毎日持ち歩いてください。とりうえずこれからデジカメを買おうかなと思っている人は、「折角買うんだから、立派なヤツを…」と考えず、毎日持ち運べるサイズのをお薦めします。(つづく)
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