ぶろぐのおけいこ

ぶろぐ初心者は書き込んでみたり、消してみたり…と書いて19年目に入りました。今でも一番の読者は私です。

飲まず食わず

2023-11-18 19:52:39 | ぶろぐのおけいこ

 アキレス腱を切って、ひと月近く入院生活をしました。入院したのは2回目です。しかし、初めての入院は、「念のため一晩泊まっていただきましょう」だったので、入院生活はこの年にして今回が初めてです。退屈なベッドの上で、本を読む以外はできることがなく、売店で大学ノートを買ってきて思いつくことや読んだ本の記録などを書いてみました。いつかまた、この生活を思い出す必要があるときに、その助けになるように。タイトルの「飲まず食わず」は、病院で食事が与えられなかったというわけではありません。「(酒も)飲まず(刺激になるようなものも)食べず」という意味です。

 入院生活をし始めて、ふとテレビを見ていなかったことに気づきました。じゃ、これも挑戦だと、テレビもラジオも新聞にも触れない生活に挑戦してみました。もっともスマホでWebニュースは見られるので、まったく世間を知らないというわけでもありません。ちょうどクライマックスシリーズの頃、阪神が日本一になったらしいというのは、翌日開いたメールで知りました。

 病室でいただく三度三度の食事はなんとカドの取れた味なのだろう。減塩の味付けと聞いてはいますが、私は味が薄いとも味気ないとも思わずにいました。短時間で食事が終わってしまうという物足りなさはあるものの、もう一皿ほしいとは思いません。おいしくいただいています。いわば幽閉生活です。手術が終わってしまえば、あとは時間をかけるだけです。行動を制限されているわけではありませんが、病院の外には出られません。コロナのせいで共用スペースの利用は制限されています。トイレや洗面以外に病室から出るといえば売店に行くくらいしかない。となると、1日のほとんどはベッドの上で過ごすことになります。エネルギー消費も少なくなるので、普段と同じだけ食べると…体は使わないので筋肉は減る一方。そこへカロリーが余剰になると…素人にも想像がつくというものです。

 ベッドの上で考えることは、普段の食事はいろいろと刺激的なものを食しているなということです。スパイシーなものが好きです。コショーの類、唐辛子、ラー油、ニンニク。刺激の強いものを酒で流し込む。日常的にこういう生活をしています。きっと心と体のバランスが落ち着いたところが日ごろの食生活なのだと思います。入院生活では酒も飲まず刺激的なものも食べずにバランスが取れています。退院したら、きっと元の木阿弥だとは思いますが(木阿弥でした!)。

 不思議なものです。今は酒を飲みたいとは思いません。それより、何十日かアルコールを断った自分の口に酒が入るとどんな感じなのだろうと楽しみです。

 もうひとつ不思議を。病院食はなぜ間に水気を必要としないのだろう。普段の食事なら茶をがぶ飲みし、夕食なら酒をがぶ飲みしながらでないと食事ができないのに。そういやコーヒーも長い間飲んでいません。

 入院中のノートのメモをもとに、帰宅後文章にしました。しばらくは入院中の記録が続く予定です。


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