
弁天町の駅から国道43号線に沿って南へ500メートルほど歩くと尻無川があります。川幅100メートルほどのこの川を徒歩や自転車で渡るには、43号線に沿って設けられている歩道を通ることができます。けれども橋は高さがあるので登って降りてという手間は必要です。
私も渡ってみました。その歩道からは尻無川の西側、つまり下流方面はよく見えます。500メートルほど下流にはアーチ型の尻無川水門が作られています。その水門のすぐ下流にあるのが甚兵衛渡船。大阪市が運行していて誰でも無料で利用できる渡船で、港区と大正区を結びます。
弁天町の駅からはほぼ南へ1000メートル歩いたあたりです。15分に1本の運行。工場地帯の中にあります。私にとっては大阪市が運行する渡船8本のうち7本目の経験になります。
待ち時間というほども待ちません。運行の時刻が近づくと自転車に乗った地元の人たちが集まってきます。なにしろ港区や大正区は埋め立て地です。ほとんど高低差がありませんから自転車がベストな乗り物なんですね(渡船は自転車でも乗船できますが、単車は不可です)。遊びで乗りに来ているのは自分一人かと思ったその刹那、やってきましたよ、一個師団(ちょっと大げさ?)。
かっこいい自転車に乗って服装もカラフルでそれっぽい自転車乗りの一団。頭にはみんな流線型のヘルメットを着用していますが、どうみても一線はリタイヤしたであろう年齢の人たち。中には女性もいますよ。彼らの乗船で満員ならぬ満車状態になって、乗務員の方が自転車を整理しなければ最後の人まで乗れない状態になりました。私にとってはこれまでの渡船乗船の中で一番込み合う便となりました。ほんの一分ほどの乗船で大正区側に無事に着き、ここでも乗客のみなさんは決まりのように、乗務員の方にお礼を言ってましたよ。
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