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ぶろぐのおけいこ

ぶろぐ初心者は書き込んでみたり、消してみたり…と書いて19年目に入りました。今でも一番の読者は私です。

あはれ今年の秋もいぬめり

2016-12-04 17:51:55 | PiTaPaで歩く

 29日夕刊の切り抜きを持って電車に乗りました。午後に空きの時間ができたので、おそらく今年最後になるであろう紅葉狩り。新聞の「紅葉だより」によれば、近畿あたりではあらかた「見頃」も過ぎています。ほとんどが、「落葉」「落葉近し」と書かれています。どこに行ってみようか?夏に、私が初めて訪れた滋賀県の坂本は西側が山なので、日が翳るのも早いはず。それにこの切り抜きを探してみると(坂本にある)日吉大社は「落葉近し」

 結局行ったのは、京都府立植物園。「見頃」と書かれています。まずは植物園の隣の北山カフェで遅めの昼ご飯を食べます。本当はのんびりご飯なんか食べている時間はないのですが腹が減っては…しゃれたお店の割には老人のグループとか老夫婦とか、平日なので当然でしょうが、高齢者が多い。たいがいの人がカメラを持っています。このカフェは植物園からでも入れるようになっているらしくて、植物園のお客さんなんだなと思います。

 ごはんもそこそこに植物園に入ります。こういう大きな植物園に200円で入れるのはありがたいなと思いましたが、楓についていえば、どこが「見頃」なんだろう。むしろ「落葉近し」と書くべきではないかという印象です。

 そこで考えます。「紅葉だより」って何の紅葉なんだろう。新聞の「紅葉だより」を見ても楓の紅葉を想像しているのは私一人なんだろうか。そんなことはないでしょうね。イチョウでもサクラモミジでもカツラでもなく、楓でしょう。とすると、「紅葉だより」は何を基準に決めているのだろう。この新聞記事には、JR西日本、南海電鉄調べと小さく書いてあります。駅に掲示してある情報と同じものということですね。じゃ、鉄道会社はどういう基準で判断しているのだろう。検索をかけると基準木を決めているお寺もありそうですが、どこでもそうしているどうかはわかりません。

 とにかく、「見頃」という情報を新聞で得て、行ってみたものの、「見頃」とするのはあんまりでしょうという気持ちです。他にもそう感じた植物園の入場者はいるようです。私より先輩と思われる5人くらいのグループがいました。持っている機材(白レンズに三脚)から鳥の撮影が目的なのだと思いますが、「どこが『見頃』や?」と半ば怒り、半ばあきらめている感じでした。「見頃」かどうかには無関係ですが、雲に覆われて日も差さず、どんよりした光の具合も気分を下げてしまう原因になりました。

 楓のエリアでは、池のほとりで絵を描いているおじいさんがいました。何組かのカップルがウェディングドレスで前撮りをしていました。振り袖姿の二人のお嬢さんとカメラマン役(?)の女性。こちらはどうやら中国からのお客さんらしい。紅葉の早晩で予定は変更できないでしょうから仕方はないのでしょうが、結婚式を控えたカップルも外国からのお客さんも可哀そうした。

 実は植物園に入る前に大徳寺の境内を歩いてみたのですが、まだこちらのほうが「見頃」に近かったような印象です。

 楓が終われば、「あはれ今年の秋もいぬめり」。私の気分は冬です。


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