2008年7月7日のブログ記事一覧-ギャラリー貴祥庵 ―《貴志 理の 日々の思いついたままのイメージ絵画、心に残る言葉、歳時の記録を綴る》―


二 星4

 

天地の 別れし時(万葉集8-1520

彦星は 織女と 天地の 別れし時ゆ いなむしろ 川に向き立ち

思ふそら 安けなくに 嘆くそら 安けなくに 青波に 望みは絶えぬ

白雲に 涙は尽きぬ かくのみや 息づき居らむ かくのみや 恋ひつつあらむ

さ丹塗りの 小舟もがも 玉巻きの 真櫂もがも 朝なぎに い掻き渡り

夕潮に い漕ぎ渡り ひさかたの 天の川原に 天飛ぶや 領布片敷きて

真玉手の 玉手さし交へ あまた夜も 寝ねてしかも 秋にあらずとも

反歌



風雲は二つの岸に通へども我が遠妻の言ぞ通はぬ(万葉集8-1521

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