酔いどれおやじの独り言

徒然草の現代版

酔いどれおやじの千三百六日目

2013-02-24 00:36:43 | Weblog
校長が「皆さん、空襲警報です、ささ早く防空壕へ!」佐藤と吉田は生徒達を非難させようと素早く行動した。泣きじゃくる子供を梅野が「泣かないでね、先生が守ってあげるからね」となだめながら誘導した。防空壕は校庭の脇にあった。吉田が「走れ皆、早く早く!」佐藤が遅れぎみの梅野と女の子を「ささ、早く」と手を貸す。用務員が「校長~、もう誰も残っていません~!」と校長の後ろから叫ぶ。「分かりました!」と皆が表に出て防空壕へ向かおうとしたその瞬間、一機の米戦闘機が「バリバリバリ!」と機銃掃射をした。一溜まりもなかった。皆、その場に倒れこんだ。私はその警報で目が覚めた。何事かと布団から立ち上がろうとしてよろついた。それでも這いながら玄関まで行き、何とか立ち上がって下駄を履いて表に出た。「大変だよ先生」と隣のおばさんが「学校が、学校が銃撃されたよ~」「えっ」私はふらつく足でなんとか自転車に乗り急いで学校に向かった。「無事で、無事でいてくれよ皆」そう願いながら校庭までやっと辿り着いた。そこで私が見たものは‥。続く。
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