切れ切れ爺さんの徒然撮影&日記

主に寺院や神社等を中心に、文化財の撮影と紹介。
時に世の中の不条理への思いを発言していく。

真福寺 京都市伏見区・・・葵の御紋

2021-08-09 22:34:55 | 撮影
真福寺

  

 真福寺はJR奈良線、桃山駅のすぐ前東側にある。日蓮宗のお寺だが、このお寺に関する情報は色々探してもなく詳しいことはわからない。その中で真福寺のホームページが見つかった。期待して見てみたが、かなり前から更新されておらず、簡単なブログと本堂や境内の写真があるだけで、お寺の紹介や由緒等は何も記されていない。日蓮宗の教義が簡単に記されていて、それ以上のことは特にこれといった情報はなかった。
 しかしちょうどこの日は運が良く、住職さんが出てこられた。そこで簡単な話を聞く。
 真福寺は江戸時代初め頃の創建で、元々はこの場所から西へ約1km 余りの、現在の伏見区役所の辺りにあったと言う。当時は徳川家の庇護も受けてかなり大きな勢力を持っていたようだ。しかしその後様々な災禍に見舞われ、また伏見地域の開発に伴って移転を余儀なくされる。そのためにかつて伏見桃山城があった近くの、今の地に移転してきたと言う。その際にも徳川家の援助を得ており、そのことを表すために、今でも山門の屋根瓦の両端に、「葵の御紋」の印が彫られたものを葺いていると言う。
 最初それを見ても老眼のせいかよくわからなかったが、目を凝らしてじっと見ると最も上の瓦が横に並んだ状態で、小さな葵の御紋がずらりと続く、そして右の少し大きめの瓦に三つ巴の葵の御紋が明確に見えた。
 こういうことは説明を受けなければ絶対と言っていいほど分からない。このようにして、かつてゆかりのあった偉人のことを讃えているのだと改めて感じた。お寺にしろ神社にしろ、そのようないわれというのはあちこちにたくさんあるんだろう。そういった視点で見てみると、歴史的な因果関係というものがよく分かって面白いものだと思えた。
 境内は十分に整備されており、緑が多く非常に好感の持てる様相だ。石造りの塔もある。便利な場所でもあるので、ちょっと訪れるのも良いのではないかと思う。

    
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