城陽市の観音堂地区にある常楽寺へ行ってきた。
国道24号線を南へ走り、 JR 奈良線の長池駅の近くにある。すぐ近くまでは住宅密集地で大きなショッピングモールもある。また付近には比較的小さなお寺が散在し、中には快慶作の重要文化財仏像を有するお寺もある。
常楽寺はそんな中の田畑や工場が広がる中にあって、非常に静かな環境だ。小さなお寺で駒札等、何もなくいろんな資料を調べてもほとんど情報がないに等しい。浄土宗のお寺で、創建は平安時代と言われている。本尊は阿弥陀如来。情報としてはこのくらいしかない。
ここへ訪れたのはたまたまネットの写真で、綺麗な花が目に付いたことから来てみた。途中渋滞もあるので30分近くかかったが、実際には割と近いところだ。
裏門から入ったが、境内は割と狭くその中に、宝篋印塔や古い墓石などが並んでいる。本堂の横には新しい墓地が広がっており、その周辺に少ないながらも、紫陽花などの花が咲いていた。少ないだけに緑の木々の中で結構目立つ。ここまでやってくる人はまぁあまりいないだろうと思われる。
お寺の近くには比較的有名な、「雨乞い地蔵」があってこれはテレビでも取り上げられたことがある。ここも一緒に撮影するつもりでいたが、お寺を撮り終わった後すっかり忘れてそのまま帰ってしまった。やっぱり歳をとるとどうにもこうにも忘っぽくなってしまう。
城陽市というのは JR と近鉄が通っており、1970年代頃から衛星都市として人口が急増した街だったが、今では全国的な傾向と同じく少しずつ人口減が進んでいる。
古代から開けた土地であり、市内にはあちこちから土器などが多く発掘されており、古墳の跡もあちこちにある。それ以降、山城国紀伊郡の 重要な位置を占める土地となり、多くの神社が建立され、本殿が重要文化財に指定されているものもそこそこある。お寺も結構あって、重要文化財や城陽市の指定文化財なども割と多い。そういった点では歴史的にかなり重要な位置にあると言える。
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