切れ切れ爺さんの徒然撮影&日記

主に寺院や神社等を中心に、文化財の撮影と紹介。
時に世の中の不条理への思いを発言していく。

《 故安倍晋三氏をめぐる最近表出している様々な問題点について 》①   2022.7.22

2022-07-22 23:16:42 | 社会


◆ 安倍晋三氏の「国葬」絶対反対!

 元総理大臣の安倍晋三氏が悲惨な亡くなられ方をし、すでに親族によって葬儀は行われた。ところが現総理大臣の岸田文雄氏が突然、安倍晋三氏の「国葬」を行うと一方的に発表。9月27日という日、及び武道館という場所もさっさと発表してしまった。

 日本では国葬というものに対する定義が何もない。戦前はあったものの戦後の新しい国づくりの中で、国葬というものは消えてなくなり、法的根拠は何もない。1967年の吉田茂元首相の国葬が行われたが、その時にも賛否両論でかなり対立があったと言う。
 法律のどこにも規定されていない国葬というものを、なぜあえてするのか。しかも何の根拠もないものを、岸田首相の恣意的な思いの中で沸き起こったものをする必要があるのか。当然国葬の代表は岸田総理大臣ということになる。どうも裏の政治的な臭いがプンプン匂ってくる。大義名分なんかないのに、勝手にこれが大義名分だとしてあげたのが、故安倍晋三氏が歴代最長にわたっての総理大臣を務めたこと、さらに世界の要人等と次々に会談し、日本の国際的地位を上げたこと。そして安倍晋三氏が亡くなられたと、世界の要人たちが哀悼の意を示していることを理由として挙げた。それらの理由と国葬がどのように結びつくのか、全く理解できない。
 ここでは現与党の議員たちが、思いつくままに故安倍晋三氏の「功績」といったものを並べ立てて、その部分だけを賞賛し、彼の名声が後世にまで残るようにすべきだと言う明確な意思が感じ取れる。逆に言えば、安倍晋三氏の政権内で起こった様々な、「負の部分」というものが全く消し去られ、いわゆる森友加計問題や公文書改ざん問題、安保法制問題などなど、様々な疑惑も含めた中身が切り捨てられ、永遠に解明されなくするような意図が見え見えなのだ。
 こうした点を見てみると、現岸田総理には明確な思惑があり、故安倍晋三氏を祭り上げ、ある意味神格化して、いわば国民の英雄のような存在にし、そのように仕上げた岸田文雄氏の努力が政権基盤の安定化に、そして確保につなげていくような狙いというものがあるのではないかと、思わざるを得ない。亡くなられた安倍晋三氏の政治利用ということだ。許せない。



 言うまでもなく日本は法治国家だ。法治国家である限り、法的ルールに従って物事は進められていく。無論法律の中にはその解釈をめぐって様々な意見対立がある部分も少なくはない。しかし少なくとも国葬というものが、何の規定もされていない限りは、日本において国葬は存在し得ないのだ。だから吉田茂氏の特例を除いては、歴代総理大臣の死去にあたって、自民党などが政党としてあるいは内閣と合同で行う、という方法でなされてきた経緯がある。もちろんそのような場合には、国費は使われていないはずだ。ところが今回の国葬においては、国民の血税を数千万円使って行われるらしい。
 このところの急激な、生活必需品の食料をはじめとする物価の値上がりに、庶民が喘いでいるのに、その国民から徴収した税金を使って一体何が国葬だ。筋も何も通らないこんなものは絶対にやめるべきだし、少なくとも反対している政党は、ただ簡単に表明するだけではなく、街頭演説なども含めて、もっと大々的に反対の声を上げて国民に、その不当性を直接訴える活動をする必要がある。たかだか数千万円、ではないのだ。筋が通らないことを許しておいては同じような事はこれからいくらでも起こる。首相個人の恣意的な思いによってなんでもできるような社会になってしまえば、それこそ独裁国家であり、北朝鮮などと同じような事になってしまうのだ。

 いち早く反対を表明したのは日本共産党だ。ついて立憲民主党。ところが与党の公明党は岸田首相の心情に沿う形で実行したい、とぬけぬけと言っている。国民民主党なども基本的に賛成。維新の会は間違いなく賛成なのに、自民党とちょっと違うところをアピールする必要があるので、十分な説明を国民にした上で納得させられるように努力すべきだ、なんてことを言っている。でも賛成は賛成だ。このような中途半端な言い方をする政党が多いというのも全く情けない話。はっきり言って、国葬に賛成か反対か二者択一だ。ちゃんと自分たちの立場を明確にすっきりと、表明せよと言いたい。この日本的ないい加減さというのが、政治を分かりにくく、そしてますます駄目にしていく元凶となっている。



  (画像はTVニュースより)

* さて次の問題は言うまでもなく、今回の事件の背後にあった「世界基督教統一神霊協会。」現在では何故か名前が変わって「世界平和統一家庭連合。」の件だ。
 この件について特別に詳しいというわけでもないが、気になる様々なことを次回記してみたいと思う。

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