トレヴァー・ホーンの初来日公演となる"Trevor Horn feat. Lol Creme & Ash Soan/Producers"が、東京・六本木、ビルボードLive東京にて行われました。2012年8月5日の初日は、1st 16:30、2nd 19:30。2日目の8月6日は、1st 19:00、2nd 21:30と、各2ステージで合計4ステージ行われました。
2日目の1stステージは、CS放送局フジテレビNEXTで生中継されました。(翌日1回のみ再放送)
チケットの販売状況を見るとあまり売れてなさそうだったのですが、両日共に格好が付くレベルにはお客が入っていました。
今回のメンバーは、
Trevor Horn (Vocals, Bass Guitar, Guitar)
Lol Creme (Vocals, Guitars, Bass Guitar, Keyboard)
Ash Soan (Drums)
Phil Palmer (Guitars)
Peter Gordeno (Vocals, Keyboards)
Julian Hinton (Keyboards)
Simon Bloor (Guitars, Keyboards, Shaker)
Kirsten Joy (Vocals)
Kate Westall (Vocals)
という布陣。
またミキサーは、サーム・スタジオのティム・ウェイドナーとグレアム・アーチャーが担当していました。
プロデューサーズのメンバーでギター担当のスティーヴ・リプソンは、当初来日がアナウンスされていたのですが途中でキャンセルとなっています。代理としてバグルス1stアルバムにも参加したフィル・パーマーが加わっています。(この後ロンドンに戻り、閉会式でジョージ・マイケルのバックを務めるとのこと)
多くの曲でリード・ヴォーカルを取ったピーター・ゴーデノは、ディペッシュ・モードのツアー・メンバーだそうです。ジュリアン・ヒントンはスタジオのセッションマンで、「シール/ソウル2」に参加しています。サイモン・ブルアは「イエス/フライ・フロム・ヒア」「ソウル2」などでアシスタント・エンジニアを担当していた若者です。
女性ヴォーカルの二人、カースティン・ジョイは欧州のオーディション番組"The Voice "イギリス版の出場者。ケイト・ウェストールはウェディング・シンガーだそうです。
約80分演奏された初日のセットリストは、1stと2nd共通で以下の通り。
・Video Killed the Radio Star (Lead Vocal: Trevor Horn)
・Two Tribes (Instrumental)
・Kiss from a Rose (Lead Vocal: Peter Gordeno)
・Rubber Bullets (Lead Vocal: Lol Creme)
・All the Things She Said (Lead Vocals: Kirsten Joy & Kate Westall)
・Downtown Train (Lead Vocal: Peter Gordeno)
・Slave to the Rhythm (Lead Vocal: Kirsten Joy)
・Living In the Plastic Age (Lead Vocal: Trevor Horn)
・The Dean and I (Lead Vocal: Lol Creme)
・Yes Medley
"Fly from Here Part II" (Lead Vocal: Trevor Horn)
"Soon" (Lead Vocal: Kirsten Joy)
"Owner of a Lonely Heart" (Lead Vocal: Kate Westall)
・Prayer for the Dying (Lead Vocal: Peter Gordeno)
・I'm Not in Love (Lead Vocal: Peter Gordeno)
・Johnny on the Monorail (A Very Different Version) (Lead Vocal: Trevor Horn)
・Check It Out (Lead Vocals: Trevor Horn, Kirsten Joy & Kate Westall)
バグルス、10ccのほか、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド、シール、グレイス・ジョーンズ、t.A.T.u、イエスらの楽曲を演奏しました。珍しいところでは、ホーン・プロデュースでロッド・スチュアートがカバーした、トム・ウェイツの「ダウンタウン・トレイン」があります。
アンコールでは、「ラジオ・スターの悲劇」をサンプリングしたニッキー・ミナージュ feat. ウィル・アイ・アムの「チェック・イット・アウト」をホーンのラップでカバー(のカバー?)しました。
プロデューサーズのライヴのはずなのにデビュー・アルバム「メイド・イン・ベイシング・ストリート」からは何故か1曲も演奏されませんでした。
事前の「beatleg」誌でのインタビュー通り、今回はプロデューサーズではなく“トレヴァー・ホーン・バンド”のライヴだったようです。
2日目もほぼ初日と同じですが、1st、2ndステージ共にアンコールに追加でティアーズ・フォー・フィアーズの「ルール・ザ・ワールド」を演奏しました。ホーン曰く、フィル・パーマーがこの曲のオリジナル録音でギターを弾いている繋がりからだそうです。このため約85分の演奏となっています。
・Video Killed the Radio Star (Lead Vocal: Trevor Horn)
・Two Tribes (Instrumental)
・Kiss from a Rose (Lead Vocal: Peter Gordeno)
・Rubber Bullets (Lead Vocal: Lol Creme)
・All the Things She Said (Lead Vocals: Kirsten Joy & Kate Westall)
・Downtown Train (Lead Vocal: Peter Gordeno)
・Slave to the Rhythm (Lead Vocal: Kirsten Joy)
・Living In the Plastic Age (Lead Vocal: Trevor Horn)
・The Dean and I (Lead Vocal: Lol Creme)
・Yes Medley
"Fly from Here Part II" (Lead Vocal: Trevor Horn)
"Soon" (Lead Vocal: Kirsten Joy)
"Owner of a Lonely Heart" (Lead Vocal: Kate Westall)
・Prayer for the Dying (Lead Vocal: Peter Gordeno)
・I'm Not in Love (Lead Vocal: Peter Gordeno)
・Johnny on the Monorail (A Very Different Version) (Lead Vocal: Trevor Horn)
・Check It Out (Lead Vocals: Trevor Horn, Kirsten Joy & Kate Westall)
・Everybody Wants to Rule the World (Lead Vocal: Peter Gordeno)
演奏は両日とも素晴らしかったのですが、2日目は緊張がほぐれたのか更にノリノリな演奏となっていました。
初日は、2ndステージ終了後に、トレヴァー・ホーンが袖に現れたので、気付いたお客何人かで取り囲みサインをいただきました。ロル・クレームは例外的に楽屋で一組のお客にサインをしたそうです。
2日目は1stステージ終了後にホーンがサインをしたようです。(この日私は2ndのみ観たため不明ですが、待っている間出てきたお客がサインをもっていたのでおそらくは…)
2ndステージ終演後しばらく経ってからホーンとロル・クレームとフィル・パーマーが出てきたので、皆で取り囲みサイン攻めを。その後写真もOKとなり撮影会に。私を含め各人大興奮状態にw
鈴木慶一氏も私たちと混じりホーンと一緒に写真を撮っていました。
素晴らしい来日公演でした。私は結局3ステージ+テレビ録画視聴と一応全ステージ観ましたが、4ステージ全て参加された方も多かったようです。
次があるかどうかちょっと厳しい気もしますが、是非来ていただきたいものです。
最後に、ステージ上でロルが話していたカタコトの日本語のあんちょこをいただきました。