The Works Of Trevor Horn

英国の偉大な音楽プロデューサー、トレヴァー・ホーンの作品を紹介。

バグルス再結成ライブ The Buggles - The Lost Gig

2010-10-01 20:47:14 | バグルス再結成ライブ

 

2010年9月28日。ロンドン郊外にあるクラブ"The Supperclub London"にて、バグルスの31年目にして初のフルライブ"The Buggles - The Lost Gig"が行われました。"Royal Hospital for Neuro-disability"援助のためのチャリティ企画で、チケット代もレセプション参加も含むと300ポンドと大変高価に。ライブ鑑賞のみでも100ポンドだったため、チケットの販売は芳しくなかったようです。当初300ポンドが100人、100ポンドが200人を予定していたそうです。ちなみに私は100ポンドの方。

結局チケットは海外への発送が間に合わずに、現地での受け渡しとなりました。日本人らしき参加者は私を入れて4人だったでしょうか。(うち2人はレセプションにも参加されていました)

会場の"The Supperclub"は高速道路の高架下に建っていて、外観とは裏腹に内装は床も椅子も全て白で統一されてました。レセプション組は2階から鑑賞、ライブのみ参加組は1階での鑑賞と別れていました。芳しくないと報道されていましたが、様になる程度はお客が入っていましたよ。ロビー・ウィリアムスもレセプション組にいたらしいです。

前座としてオーケストラル・マヌヴァーズ・イン・ザ・ダーク(OMD)が登場。私は残念ながら彼らの曲は「CNNデイウォッチ」のテーマ曲として使用された「エノラ・ゲイの悲劇」しか知らなかったのですが、ステージ自体は多いに盛り上がっていました。曲は全6曲を演奏。「シークレット」「聖女ジャンヌ・ダルク(オルレアンの少女)」「エノラ・ゲイの悲劇」と彼らのヒット曲のほか、先日発売となった彼らのニュー・アルバムからも演奏されました。

セットリスト
・Electricity
・Souvenir
・If You Want It
・Maid of Orleans (The Waltz Joan of Arc)
・History of Modern (Part I)
・Enola Gay

続いて元プロパガンダ/アクトのリードヴォーカルで、ポール・モーリーの奥様クラウディア・ブリュッケンが登場。ポール・ハンフリースをバックにプロパガンダの「デュエル」を熱唱。でもギターは誰だろう? 途中からトレヴァー・ホーンがコーラスで参加したのですが、登場があまりにこっそり過ぎて気付かない人が多かったようです。ライトが当たらなかったのもありますが。

セットリスト
・Duel

 

セッティングでしばらく待たされた後、いよいよバグルスがステージに登場。トレヴァー・ホーンとジェフリー・ダウンズに加え、オリジナル・メンバーだったブルース・ウーリーも登場。でも残念ながら担当はギターではなくバックコーラスでした。

 

今回のメンバーは

トレヴァー・ホーン (Lead Vocal,Bass)
ジェフリー・ダウンズ (Keys)
ブルース・ウーリー (Backing Vocal)
ロル・クレーム (Guitars)
クリス・ブレイド (Keys, Backing Vocal)
アッシュ・ソーン (Drums,Percussions)
フィル・パーマー (Guitars)
ポール・ロビンソン (Drums,Percussions)
? (Backing Vocal)
? (Backing Vocal)

だったはずです。最後までメンバー紹介がなかったのでもしかしたら間違えているかも? 特にバックボーカルの女性2人の名前はわかりませんでした。
あと会場のミキサーは元アート・オブ・ノイズのゲイリー・ランガンだったようです。

 

セットリストは下記の通り。

・Living In The Plastic Age
・Video Killed The Radio Star
・Kid Dynamo
・I Love You (Miss Robot)

・Rubber Bullets (Lead Vocal: Lol Creme)
・I'm Not In Love (Lead Vocal: Chris Braide)
・Slave to the Rhythm (Lead Vocal: Alison Moyet)
・Only You (Lead Vocal: Alison Moyet)
・Don't Go (Lead Vocal: Alison Moyet)

・Clean, Clean (Lead Vocal: Bruce Woolley)
・Elstree
・Astroboy (And the Proles on Parade)
・Johnny On The Monorail (A Very Different Version)

・Super Heroes (Lead Vocal: Richard O'Brien)
・The Time Warp (Lead Vocal: Richard O'Brien)
・Hard to Handle (Lead Vocal: Gary Barlow)

・Check It Out
・Video Killed The Radio Star (Lead Vocal: James Woods)

 

1stアルバム「The Age of Plastic(プラスティックの中の未来(ラジオスターの悲劇))」全曲とゲストによる持ち歌もしくはカバー曲という構成です。皆が期待していたであろうイエスの曲や2ndアルバムからは何も演奏してくれなかったのは残念。
演奏は基本アルバムとほぼ同じアレンジでした。違ったのは…

・「クリン・クリン」は作者でもあるブルース・ウーリーがリード・ボーカルを担当。自身のカメラ・クラブ・ヴァージョンの様にちょっとキレ気味に歌い上げてました。
・アルバム最後の曲「モノレールのジョニー」はシングル収録の"ヴェリー・ディファレント・ヴァージョン"の方を演奏。

 

ジェフリー・ダウンズは演奏中横向きもしくは後ろ向きが多く、正直あまり目立たなかったのが残念。その印象からもバグルスのライブというよりかは、プロデューサーズ(US)のライブにダウンズがゲスト参加した感が強かったです。

 

演奏自体は和気藹々と行われ、会場も大いに盛り上がってました。個人的には、私の横のオヤジどもがずっと一緒に歌い続けているのが非常に迷惑でしたけどね。

ゲストは

・ヤズーのアリソン・モイエ
・「ロッキー・ホラー・ショー」のリチャード・オブライエン
・テイク・ザットのゲイリー・バーロウ

の3人でした。

 「チェック・イット・アウト」は「ラジオスターの悲劇」をサンプルしたNicki Minaj and will.i.amによるミックスを演奏。ホーンによるラップが聴き所でした。この曲からコーラスに、オリジナル・レコーディングでも担当したデビー・ドスが参加。最後の「ラジオスターの悲劇」はジェームズ・ウッズという若者がリード・ボーカルを嫌々(?)やらされていました。緊張しすぎで見ていて可哀想だったなぁ。観客は暖かい声援を送っていましたけどね。何で彼が歌う羽目になったか説明があったかも知れないけど聞き取れず(追記:レセプションでこの曲を唄える権利の抽選会があったようで、その勝者だそうです。その割には…)。

その後、病院からの謝辞に続いて、レセプション組へのプレゼントの抽選会がありました。でも既に帰ってしまっている人が多く当選者がほとんど名乗り出なかったので微妙な空気が流れていました。景品はZTTの4枚組コンピレーションCDやシールのプラチナディスクの額装とかでした。

終了後会場に残っていたホーン先生がサイン攻めに。でも一人一人丁寧に対応されていました。かく言う私も無事サインをいただけました。ありがたや。今年再発された1stの紙ジャケCDを持って行っておけば良かったかもなぁ とちょっと後悔。

 

無理して見に行ってほんと良かったです。民生用でしたが一応ビデオカメラも3台ほど入っていたので何らかの発表があるかも知れませんよ。それ以前に観客がカメラで撮影し放題だったのでそっちがYouTubeで既に多数公開されています。

【追補】2011年10月5日に公式映像が発表されました。

ではでは。