君は知っているか むしまるソングのことを

その昔NHK教育テレビで放送された子供番組、『むしまるQ』で展開された名曲パロディの数々。

むしまるソング全72曲 タイトル・リスト

2016-08-28 10:43:56 | むしまるソング72曲タイトル

 むしまるソング全72曲をコンプリートしました。お付き合いいただいた皆様、どうもありがとうございました。最後に、全曲のタイトルとそれぞれの記事へのリンクをリストにしておきます。

<むしまるQ テーマソング>
1.むしまるQオープニングテーマ
2.はてなのはね

<むしまるQ むしむし編>
3.イモムシロック
4.まったく、まったく、まったクモー
5.ハチのひとこと
6.カマキリのかあちゃん
7.カブト虫は840円
8.フン・フン・フンコロガシ
9.ダンゴ・ダンゴムシは考えた
10.カラオケ・オケラのカラオケラ
11.VIVA KATATSUMURI
12.ケンカだケンカだ
13.サナギのきもち
14.チョウの来た道

<むしまるQ あにまる編>
15.おしえてティラノサウルス
16.あいつの名前はナマケモノ
17.飛べ飛べコウモリ
18.キリンのキリコは眠れない
19.ヘビメタ・スネーク
20.ニッポンのたぬき
21.ただしいこぶた
22.クロック・ロックにわとりじゃん
23.ライオンのドンファン
24.イカスミダ・タコスミダ
25.ラッコのひみつ
26.ウシのいぶくろ
27.愛のうんち
28.アリとアリクイ

<むしまるQゴールド テーマソング>
29.すてきなきみ
30.うららにおまかせ
31.Dr.ゾーのテーマ

<むしまるQゴールド 挑戦の1999年度>
32.チョー(E)!:チョー かっこいい!
33.哀愁のヨーロッパ・バイソンやねん
34.カエルのへそのお
35.じいちゃんは、ホタルになった。
36.ピーター・プランクトン
37.フクロウはしっている
38.サバク・サバイバル~人類ラクダ化計画~
39.恋してウミガメ
40.いのちのかね

<むしまるQゴールド 猛進の2000年度>
41.サーモンU.S.A.
42.シロクロつけてくだサイ
43.ぞうがめ
44.ELEPHANT TORTOIS(ぞうがめ~英語バージョン~)

45.カニクイザルのゆううつ
46.カンガルー・ジャンプ
47.かなしきサラブレッド
48.カレイなるヒラメ
49.へ、へ、へ、へっぴりむし
50.ロバにのっていこう
51.だいQ~ハラ、イッパイ、ヘッタ~

<むしまるQゴールド 熟考の2001年度>
52.スワロー アゲイン(夏が来る)
53.ボス豚(とん)
54.ミ・ツ・バ・チャ・い・た・い
55.じみへん
56.カキはえいゆう
57.ナメク☆ジノバネリ~NEVER LOSER~
58.クロハゲワシのワケ
59.ミドリガメのうた
60.水の中の小さなクマ
61.トゲナナフシ歌劇団

<むしまるQゴールド 味わいの2002年度>
62.あうんのドッグ
63.燃えよ!クチバシ~カモノハシへの道~
64.ハムスターのひげき(別名:ハムスターったらハムスター)

<むしまるQゴールド 輝きの2003年度>
65.ホタル・カリフォルニア
66.ウーパークイーンの宮殿
67.ち・ぶ・さ
68.キミチーター(ボクらはヒョウ)
69.ドシラの歌
70.マッコウクジラは潜水キング
71.大脱皮のテーマ

<むしまるQゴールド 未発表曲>
72.Fighter the FUGU


Fighter the FUGU

2016-08-27 17:20:00 | むしまるQゴールド 未発表曲

Fighter the FUGU 作詞/並河翔太  作曲・編曲/大森俊之  歌/水木一郎

 おまけに、未発表曲(後にみんなのうた『なんのこれしき ふろしきマン』のCDに収録)、『Fighter the FUGU』についてです。

 『Fighter the FUGU』は、むしまるQゴールド2000年度に予定していた曲でしたが、アンディ・フグが2000年8月24日に急逝したため、お蔵入りとなったそうです。

 内容はフグについての豆知識あれこれですが、アンディ・フグにつなげるために「戦えフグ うまいぞフグ なかでもトラフグ ぴかいちの フグ」」がキー・コンセプトになっています。でも、「究極奥義 テトロドトキシン」という歌詞は・・・。フグの毒ですからねぇ、確かに最強ですけど強すぎるというか、反則技のような・・・。

 戦え「トラ」フグですから、元ネタはアニメ・タイガーマスクのオープニング・テーマ、『行け!タイガーマスク』。これにもう1曲、勇壮なロックを組み合わせています。

 これは、トラや格闘技からのつながりで、『ロッキー3』の主題歌、サバイバーの「『アイ・オブ・ザ・タイガー』かな。でも何回か聞いていると、ヨーロッパの『ファイナル・カウント・ダウン』とも思えてきます。

 この2曲は区別がつかないほどそっくりで、ギターのリフが『アイ・オブ・ザ・タイガー』、シンセサイザーのリフが『ファイナル・カウント・ダウン』くらいの違いしかありません。『Fighter the FUGU』はシンセサイザーを使っているので、『ファイナル・カウント・ダウン』に近いような気がします。まあ、アンディ・フグはスイス出身、ヨーロッパを代表する格闘家ですから、両方ともイメージして下さい、ということでしょう。


大脱皮のテーマ

2016-08-24 07:02:40 | むしまるQゴールド 2003年度

<むしまるQゴールド 輝きの2003年度 その7>

大脱皮のテーマ  作詞/里乃塚玲央  作曲・編曲/堀井勝美  歌/なるちょ(鳴瀬喜博)、東京珍獣合唱隊(東京ホームコーラス)

 『輝きの2003年度』最後の曲です。ということは、これでおしまい、むしまるソングの大団円です。

 ラストソングに選ばれたのは、『大脱皮のテーマ』。「いま青春の脱皮のとき」を迎える生き物への応援歌です。「けっこう気楽にやってみたら なんとかなるちょ」ということで、なるちょがメイン・ヴォーカルで参加しています!曲の終わりの方のアドリブ風のセリフもけっこうサマになっていますね。

 元ネタは、映画『大脱走』(1963年)のテーマ・ソング、『大脱走マーチ』です。「レッツラゴー!」と大行進しています。でも、後半から曲調がガラリと変わり、口笛を吹きながら足取り軽く歩いて行く感じになります。

 ここからは、ボビー・マクファーリンの『ドントウォーリービーハッピー(Don't worry, be happy)』(1988年)へのオマージュですね。「オーレ! ゆこーぜ Good bye さいなら ドーヨ! アミーゴ Thank you おつかれ」。悩まずに、ハッピーにいこうというメッセージを下敷きに、むしまるソングの関係者と視聴者に別れのあいさつをしています。

 むしまるQのシリーズが放送されたのは、1995年4月から2004年3月までの9年間。いや、本当におつかれさまでした。


<番外編>キンクスが奏でる欧州のジャンプ

2016-08-20 07:18:42 | むしまるQゴールド 2003年度

 ヴァン・ヘイレンの『ジャンプ』は、1984年に発売された6枚目のアルバム『1984』に収録された、彼らの代表曲です。何でもできるシンセサイザーをあえてシンプルに使ったイントロが印象的ですね。

 この曲をベースにキンクスが作ったのが『 Down All the Days (Till 1992) 』(1989年)。シンセサイザーの使い方や曲全体のメロディやリズムの作り方は、元ネタの存在を隠すどころか、はっきりオマージュとして聞いてくれ、という意思を感じます。よく聞くと、イントロは元歌よりファンファーレっぽく高らかに演奏していますね。

 実は、『 Down All the Days (Till 1992) 』は、EU(欧州連合)統合に向けて進んで行くイギリスとヨーロッパへの賛歌として作られた曲なのです。EUは1992年のマーストリヒト条約調印をもって成立するのですが、これに向けての希望を歌い上げています。きっと当時は、イギリス国内にもこうした熱気があふれていたのでしょう。

 『ジャンプ』をベースにしたのは、特別な年1992年を印象付けるため『1984』を持ってきたということでしょう。もともと『1984』とはイギリスの作家ジョージ・オーウェルの有名な小説のタイトルであり、1949年に発表されて以来、未来社会の在り様を語る際には必ず言及されてきたキーワードでしたから。

 キンクスは1964年にデビューしたイギリスのバンドで、ビートルズ、ストーンズ、ザ・フーと並んでUK4大ロック・バンドとも言われた大物バンドです。彼らの3枚目のシングル、『ユー・リアリー・ガット・ミー』(1964年)は、歪んだ音のギター・リフをフィーチャーした、いわゆるロック・サウンドを初めて作り出した曲といわれています。

 1978年にアメリカで『ユー・リアリー・ガット・ミー』をカヴァーしデビューしたのがヴァン・ヘイレン。これがいきなりのスマッシュ・ヒットとなり、またたく間にスターへの道をかけ上ります。また、これがキンクスの再評価にもつながったわけで、キンクス側としても何らかの縁を感じていたかもしれません。『 Down All the Days (Till 1992) 』の元歌にしてもらって、ヴァン・ヘイレンもうれしかったのではないでしょうか。

 それにしても、『 Down All the Days (Till 1992) 』の作者であるキンクスのレイ・デイヴィスは、イギリスのEU離脱についてどう思っているのでしょう。ちょっと気になるところです。


マッコウクジラは潜水キング

2016-08-17 07:14:21 | むしまるQゴールド 2003年度

<むしまるQゴールド 輝きの2003年度 その6>
マッコウクジラは潜水キング  作詞/亜蘭知子  作曲・編曲/西原俊次  歌/KATSUMI  演奏/江口・ヨンタナ・正祥&はい!万平連欧州旅行です。

 「はい!万平連欧州旅行です。」ですから、イエス、ヴァン・ヘイレン、ヨーロッパ、ジャーニーが元ネタです。

 イントロはヨーロッパの『ファイナル・カウントダウン』(1986年)、歌に入ってジャーニーの『セパレイト・ウェイズ』(1983年)、サビはイエスの『ロンリー・ハート』(1983年)を基にしています。間奏にヴァン・ヘイレンの『ジャンプ』(1984年)を入れ、3,2,1,ゼロと『ファイナル・カウントダウン』のカウントダウンを使っています。

 1番の歌詞では、マッコウクジラが大きな頭に詰まっている脳油を使って潜水したり浮上したりしていることを歌っています。2番の歌詞
「Separate ways 群れは ママと子クジラ Lonely Heart パパはひとり ジャーニー」が元歌を解くカギになっています。

 でも、こういう曲を作る時には、歌詞とメロディーのどちらが先にできるのかな?同時に進まないと難しいような・・・。