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君は知っているか むしまるソングのことを

その昔NHK教育テレビで放送された子供番組、『むしまるQ』で展開された名曲パロディの数々。

いのちのかね

2016-04-06 20:39:22 | むしまるQゴールド 1999年度

<むしまるQゴールド 挑戦の1999年度 その9>
いのちのかね  作詞/里乃塚玲央  作曲・編曲/堀井勝美  歌/金子マリ、おおたか静流、GENKI、野村義男  ギター・ソロ/野村義男

 挑戦の1999年度のトリを飾るのは、『いのちのかね』。アーティストの顔ぶれが豪華です。再登場のおおたか静流、GENKIに加え、女性ロックヴォーカルの大御所金子マリ、たのきんトリオのよっちゃんまで参加しています。オールスターそろいぶみ、といった感じで、まるでUSAフォー・アフリカ。1985年にアフリカの飢餓救済を目的に、アメリカのスーパースターたちが結成したプロジェクトで、『ウィー・アー・ザ・ワールド』は歌もビデオも大ヒットしましたね。

 実は、USAフォー・アフリカには先行するプロジェクトがありました。1984年にボブ・ゲルドフの呼びかけに応えてイギリスのアーティストが集まった、バンド・エイドです。彼らの歌った『ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス』の成功がアメリカに火をつけたというわけです。『いのちのかね』は、メロディや曲調を似せているわけではありませんが、この『ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス』を下敷きにした曲だと思います。

 『ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス』は、「アフリカにはこのクリスマスの時期でも雪は降らない。雨も降らず、川も流れない。彼らは今がクリスマスだと知っているのだろうか。世界の皆に食料を。彼らに今がクリスマスだと知らせよう。」といったメッセージを歌っています。『いのちのかね』は、「冬になり雪が降ってきて、コオロギやセミたちは何をしているんだろう。キンコンカンコンと響く鐘の音はだれかが世界に連絡している。すべてのいのちにまた春は来る。」といった感じ。

 「彼らは今がクリスマスだと知っているのだろうか。」というテーマから、むしまるらしい暖かい歌世界を作り上げています。


恋してウミガメ

2016-04-02 08:07:28 | むしまるQゴールド 1999年度

<むしまるQゴールド 挑戦の1999年度 その8>
恋してウミガメ  作詞/桑原永江  作曲・編曲/堀井勝美  歌/川村万梨阿

 お年頃になって恋をして産卵するウミガメの歌です。ウミガメは恋しているのですから、元歌は『海は恋してる』。60年代カレッジ・ポップスを代表するバンドの一つ、ザ・リガニーズの1968年のヒット曲です。

 6拍子のアルペジオのギター伴奏が印象的なフォーキーな曲で、間奏に入るモノローグ 「海も失恋すんのかな 涙をいっぱいためるかな だけどあふれだしたら困っちゃうな だって俺およげないんだもん」 が素敵です。『恋してウミガメ』のモノローグ 「お別れはさびしくないの だってウミガメなんだもん」 も素敵です。

 『恋してウミガメ』の最後の方に出てくる「砂に生んだおめでた」という歌詞は、スタンダードの名曲、パット・ブーンの『砂に書いたラブレター』(1954)のシャレですね。この曲も渚に寄せては返す波のような、6拍子のきれいな曲です。


サバク・サバイバル~人類ラクダ化計画~

2016-03-30 18:11:31 | むしまるQゴールド 1999年度

<むしまるQゴールド 挑戦の1999年度 その7>
サバク・サバイバル~人類ラクダ化計画~  作詞/桑原永江  作曲・編曲/堀井勝美  歌/ブッチャー・浅野  語り/三浦克也

 「すでに世界の土地の4分の1が砂漠と化した現在、生命の生き残りをかけて、ついに人類はラクダになることを決意した。」

 何だこの、人類補完計画みたいな怪しい計画は。『新世紀エヴァンゲリオン』のような設定ですが、曲は『残酷な天使のテーゼ』のパロディというわけではなさそう。むしまるQはそう単純ではないのです。

 イントロはブラスから入ります。そして、ファンキーなリズム。アース・ウィンド・アンド・ファイアー(EW&F)ですね。彼らの代表作の1つであるアルバム『太陽神』(1977)のジャケットには、砂漠の中にあるピラミッドみたいな神殿が描かれています。砂漠つながりでEW&Fネタにしたのでは。

 ビデオクリップにいくつかヒントが隠されています。最初の「sabaku survival」というタイトルの後ろで燃えている炎は、1997年発売のベスト版CD『Let's Groove: The Best of Earth Wind & Fire』のジャケ写に使われた炎とそっくりです。また、アフロヘア―にベルボトムのズボンで踊っているシルエットの人物は、EW&Fのボーカリスト、モーリス・ホワイトかフィリップ・ベイリーのイメージですね。

 EW&Fのヒット曲には『宇宙のファンタジー』(1977)、『ブギー・ワンダーランド』(1978)、『セプテンバー』(1978)などがありますが、元歌は特定できない気がします。というか、確かにEW&Fの雰囲気はあるのですが、『サバク・サバイバル』はファンクというよりもう少しロックぽい感じがします。イントロもよく聞くと和製ブラス・ロック・バンド、スペクトラムの『イン・ザ・スペース』(1979)や『アクトショウ』(1979)のブラスアレンジにより似ています。まあ、スペクトラム自体がEW&Fにかなり似ていましたけどね。「大きな睫毛とギッシリ耳毛」のあたりのワウワウギターとトロンボーンぽいフレーズはむしろ『長い夜』(1970)あたりのシカゴだし、「砂嵐をガード!!!」にかぶせている高音のトランペットはチェイスの『黒い炎』(1971)かも。

 『サバク・サバイバル~人類ラクダ化計画~』は、ブラス・ロックのいいとこ取りをして、とにかくカッコいい曲を作るぜ!というコンセプトなのかもしれません。


フクロウはしっている

2016-03-26 12:55:03 | むしまるQゴールド 1999年度

<むしまるQゴールド 挑戦の1999年度 その6>
フクロウはしっている  作詞/里乃塚玲央  作曲・編曲/堀井勝美  コーラス・アレンジ、歌/おおたか静流

 「そら飲め乳飲め いのちすいこめ 野リスのこどもら まるまる肥えたか」 「フクロウはしってる もりは今日もいきてる」

 森の賢者フクロウは、その大きな目で、森の中のことは何でもお見通しなのです。といったイメージを抱いていたのですが、ん?ちょっと待てよ・・・。フクロウって、猛禽類。まるまる肥えた子リスは、フクロウに食べられちゃうの?

 猛禽類の歌だから、「おおたか」静流です。クロハゲワシの歌でも起用されていますから、これガチです。

 おおたか静流さんは、民族音楽・ワールドミュージックなどを取り入れた独自の音楽を展開していますが、この曲のコーラス・アレンジはまるでブルガリアン・ヴォイス(ブルガリア民謡)のようです。ブルガリアといえばヨーグルト、「乳」製品で有名ですものね。

 ところで、ビデオクリップの冒頭でフクロウの古代レリーフのような画像が登場します。続いて洞窟壁画のような動物たちの絵が出てきます。思わせぶりな映像なのですが、これの意味が分からない。むしまるソングですから、何かあるとは思うんだけど・・・。


ピーター・プランクトン

2016-03-23 20:03:00 | むしまるQゴールド 1999年度

<むしまるQゴールド 挑戦の1999年度 その5>

ピーター・プランクトン  作詞/里乃塚玲央  作曲/堀井勝美  編曲/堀井勝美、鳴瀬喜博  歌/GENKI

 私の名前は、ピーター・プランクトン。クジラやマンタやそこのアンタにまで食べられながら、それでも明日を目指して生きているプランクトンです。

 はい、元歌はピーター・フランプトンの『ショウ・ミー・ザ・ウェイ』。ビデオクリップに出てくるフワフワロン毛の小柄なシルエットはピーター・フランプトンその人でしょう。

 歌っているのは人見元基さん。元VOW WOW(ヴァウワウ)のボーカリストで、日本史上最高のロックボーカリストとも言われた方ですが、1990年以後は第一線を退き、高校の英語教師をしながら気の向いたときに音楽活動をしているようです。むしまるソング数曲で力強い歌声を聞かせてくれます。

 しかし、GENKIのワイルドなシャウトと相反して、歌詞はとっても丁寧なですます調。「まだまだ未熟なボクですが いつかはなりたい大物に そんな春です 行く手ははるかな太平洋 夏はすぐです」。

 これって、キャンディーズの『春一番』をイメージしてる?