『黒狗』の小屋

毎週、(金)に特撮作品の感想、(日)に漫画の感想を書いてます。

三大特撮感想(2023/12/17分)

2023-12-22 19:34:39 | 日記

ウルトラマンブレーザー

特別総集編「ブレーザー電脳絵巻」、これは中々にカオスでしたが、振り返り、ブレーザーに対する知見を深めるって意味では、実に好かった、と言えます。

まさか、アニメ調でブレーザーの戦いを振り返るってだけでも驚きだったのに、ナビゲーターのパグ、この子の個性が、相当にクセ強。悪い子じゃないんでしょうけど、ちょっと、接し方に戸惑うタイプでしたね。

それだけでも戸惑ってしまうのに、このパグ、ゲントがブレーザーに変身するって事を知っていた・・・やっぱり、これ、ただの総集編じゃないのかな。何か、今後の展開に関して、重要な役目を担っているんじゃ、と深読みしちゃうのは、特撮好きの癖ですかね?

まぁ、その辺りは置いておくにしても、やっぱり、ブレーザー、カッコいいですよね。荒々しさとテクニックが光る戦闘スタイルに加え、多様な必殺技を使って、世界に害を為す怪獣を倒す所には、グッと来ました。ゲードス戦で魅せた一本釣り、ドルゴ戦で魅せたへし折りからの二発動時発射、オーロラ星人で捻転遠投は、実に強烈でした。また、ニジカガチの虹色光線から生み出したストーンで放つレインボー光輪や、ガラモンの素材から作った棒を変形させたチルソナイトソードで繰り出す技の数々、これらは少年のハートを刺激しまくりです。

そして、ウルトラマンシリーズを語る上で外せないのは、当然ながら、怪獣たち。ブレーザーにも、様々な怪獣が出現し、ブレーザーと戦ってきています。地球生まれの怪獣は個性豊かですし、逆に、宇宙から飛来した怪獣もまた、キャラクターが強めです。ほんと、ゲバルガとバザンガ、この二体は、どこのどいつが、何の目的で、地球に送り込んできているんでしょうか。侵略が目的なのか、それとも、違う理由があるのか。何より、ブレーザーは、最終的に、どれほど強い怪獣と戦うのか。やっぱり、宇宙怪獣がラスボスになるんでしょうか?

 

王様戦隊キングオージャー

第41話「宇宙を救う時」、もう、これは言葉もありませんわ。

今まで、この展開が来るか、と何度も度肝を抜かされてきましたが、それらすら霞むほどの、良い裏切り!!

そうか、ラクレス、あんた、不死身のダグデドを討つ、この一瞬のチャンスを掴むために、「最悪の王」を演じてきたのか・・・漢だな。王として民の為に自分の手を汚す事も厭わない、あのカグラギがラクレスに力を貸す訳だ。

特撮系に於ける兄弟対決が熱いのは当然ですけど、それを上回るのが、確執や憎悪を激闘の末に乗り越えた兄弟の共闘!! これまで何度も、感情をぶつけ合ってきたラクレスとギラだからこそ、最強のコンビネーションを魅せてくれる、と期待しているッッ

不安なのは、ダグデドを本当の意味で倒せるか、って点。ふざけているし、性根も腐っているし、下衆の極みだが、曲がりなりにも、ダグデドだって王だ。万が一の保険くらいは掛けてそうだ。それが、やはり、ミノンガンなのかな・・・

 

仮面ライダーガッチャード

第15話「掴めハッピー!輝けガッチャリバー!」は、『王様戦隊キングオージャー』第41話「宇宙を救う時」に決して劣らぬ良さに溢れていました。

エンシェントのナンバー10「エックスレックス」と心を通わし、その凄まじい力を貸して貰った宝太郎は、スーパーガッチャード クロスエックスレックスへ強化フォームチェンジ!! 恐竜の王者と言っても大袈裟じゃないティーレックスの力を宿しているだけあって、攻撃力は桁違い。しかし、宝太郎を激しく敵視しているクロトーが変身しているだけあって、ドレッドも、その凄まじいパワーに対し、全く怯まず、応戦してくる。クロトーの肉体の頑強さが優れているだけあって、これまでのドレッドよりも、かなり手強い。

ラケシスは、ハピクローバー、バンバンブーに加え、ラフレシアの特性を持ったバグレシアも、自分の身に取り込んだマルガムと化し、ガッチャードとドレッドの戦いを見守っていたりんね達に、攻撃の手を向ける。ミナト先生が助けに入ったが、バグレシアの毒粉を浴びてしまい、呆気なく、行動不能に・・・いや、ラフレシアの臭気を帯びた毒粉を受けて、即死しないって凄いな。ラケシスが、わざわざ、毒性を落とすとも考えられないから、錬金術師ってのは、そういう耐性を高める訓練をしてるのかな? 自分たちに迫る化け物に対し、父・譲は勇気を振り絞って立ち向かうが、当然、敵わない。そこで彼が選んだのが、土下座。自分はどうなってもいいから、娘の爽だけは助けてほしい、と必死に懇願する。この姿を情けない、と思った奴はいる? いねぇよなぁ!!

そんな譲のカッコいい姿を嘲笑するアトロポスは、りんねの動揺を誘う。少し前までの、ぼっち属性強めだったりんねなら、心を折られてしまっていただろう。だが、宝太郎を始めとした仲間に出逢い、戦いの中で精神的な成長を遂げたりんねは、アトロポスの邪気に抗うだけじゃなく、痛烈なカウンターをかます。どうやら、りんねの口撃は、アトロポスに、彼女ですら予想もしないほどのクリティカルヒットだったらしい。一瞬の隙を突き、りんねはガッチャードにエクスガッチャリバーをパスし、ラケシスの動きを封じるナイスアシストを決める。りんねの頑張りを、当然、無駄にする宝太郎じゃない。エックスレックスシャイニングフィーバーで、マルガムに強烈な攻撃を叩き込み、ハピクローバー、バンバンブー、バグレシアを一気に助け出す。

この状況に、クロトーの頭には、更に血が上り、思考が怒り一色に染まってしまう。絶対に倒す、とムキになったクロトーは、レプリアントルーパーを連続使用。いくら、クロトーでも体の負担が大きすぎる、とラケシスですら悲痛な声で制止するほど。しかし、今のクロトーには、憎きガッチャードしか見えていない。そんなクロトーの気迫に対しても、宝太郎はまるで気圧されない。彼自身が成長している事に加え、仲間たちが、自分の勝利を信じてくれている、その嬉しさと、期待に応えたいって責任感が力を引き出しているんだろう。そんな宝太郎は、クロトーとドレッドを、ユーフォーエックスの力で分離させ、クロトーを救う方法で、見事に勝利!! まぁ、当然ながら、それは、死ぬ気で挑んだクロトーを余計に怒らせる展開になってしまったが、ミナト先生は、そんな宝太郎の温さを好意的に肯定してくれた。こういう先生、最高じゃん。宝太郎の記憶、釘宮とクロスウィザードの関係など、気になる事は多いが、今は、クリスマスパーティを楽しもうぜ!!

コメント
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