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『黒狗』の小屋

毎週、(金)に特撮作品の感想、(日)に漫画の感想を書いてます。

三大特撮感想(2023/6/18)

2023-06-23 22:15:58 | 日記

ウルトラマンニュージェネレーションスターズ

第16話「腐れ縁の男」は、ジャグラス・ジャグラー推しの私としては、グッと来る内容でしたね。

絶対とは言えませんけど、ジャグラスを嫌いなウルトラマンファンはいないのでは? 人間態はイケメン、怪人形態はインパクトがある、戦闘力は高い、人を食ったような性格とニヒルな物言い、どれほど窮地に追い詰められても揺るがない信念、どこを取っても、魅力的なヒールですよね、ジャグラスは。

ウルトラマンオーブとジャグラス・ジャグラーの関係性を、一言で表現する、それは実に難しいです。友人や親友の類じゃないのは、どう考えても、明らかです。かと言って、敵なのかっつーと、微妙な気もする。ライバルと言えばライバルのような気もしますが、そんな爽やかなモノが、二人の間にある気もしない。やっぱり、腐れ縁、これが最も、しっくり来る間柄なんでしょうね。オーブが、腹の内が読めない奴、と言いながらも、ジャグラスの筋の通し方に対しては、信を置いている部分が、これまた、良いんですよね。

ウルトラマンゼットとハルキにとっても、やっぱり、ジャグラス、ヘビクラは、形容しがたい相手なんですよね。最初は、頼りになる隊長だと思っていたけど、途中で、彼の正体を知って、混乱の坩堝に落とされました。けど、ジャグラスが、自分の正義を過信している者らに、正義の危うさを思い知らせるスタンスを持っている事を知って、完全な敵意を持つには到らず。デストルドス戦でも、命懸けの共闘をしていますしね。やはり、間柄が形容しがたい相手。でも、それが、ある意味、ジャグラス・ジャグラーって怪人を如実に表現している。

ラストで、まさか、ジャグラス・ジャグラーのカードが出るとは思わなかったな。ゼットも言っていたけど、未来人の感覚で、ジャグラスがヒーローポジションとして認定されたって事なのか? でも、ジャグラス自身は、「柄じゃねぇな」と、苦笑しそうではある。確かに、ヒーローではない気もするけど、私は、ここぞって時に登場して、ウルトラマンたちと共に、世界の平和を脅かす巨悪に立ち向かってくれる、面倒見のいいジャグラスが嫌いじゃない。いつか、オーブ、ゼット、ジャグラスが共闘するのを見たいものだ。けど、この三ヒーロー(笑)が共闘しなきゃいけないほどの怪獣って、相当な強さとヤバさになるのでは?

 

王様戦隊キングオージャー

第16話「10才の裁判長」は、リタの内面にグンッと迫るものであり、また、「神の怒り」の真実、その一端が明らかになると同時に、二人の女王様の仲が、ほんのちびっとではありますが縮まるストーリー展開になっていましたね。

ゴッカンの王にして、絶対中立を貫く国際裁判所の長であるリタ。常にクール、まぁ、時にぶっ壊れるにしろ、な彼女が大好きなのが、イシャバナーナのアニメキャラであるもっふん。そのもっふんのビッグサイズの人形が、リタの癒し。そんなリタが喉から手が出るほど欲しい一品、それが、イシャバーナの職人が一体一体、手作りしているちびもっふんプレミアム。一度は、心の弱さ、物欲に負けそうになっちゃいそうになるあたりに、リタの可愛さが出ていますね。

なのに、リタはちびもっふんプレミアムをイシャバーナへ買いに行こう、と誘ってくれたモルフォーニャに、冷たく、「NO」を突きつける。これは、未だに、もっふん好きを隠したいからではなく、発売日、彼女には絶対に外せない用事があったのである。それは、彼女が王になって、最初に裁いた男への再尋問。男の罪は、王殺し。先代のゴッカンの王にして、前裁判長を殺した男は、自分で殺した、とハッキリ言いながらも、未だに、その死体がどこにあるか、を言わずにいたのである。側近であったとは言え、どうして、前王は、自分を後継者に指名したのか、ずっと、リタは心に引っ掛かっていたらしい。

その疑問が、ついに解決される時は、やってきた。男が前王を殺害するために使ったとされるのが、毒。この事件が起きた時、「神の怒り」も発生しており、そして、イシャバーナの前国王夫妻にして、ヒメノの父母も、謎の刺客によって、毒殺されていた。繋がりがあるのだ、と直感したリタは、ヒメノに毒の解析を依頼。事が事なので、ヒメノも快諾。そして、その毒が、スコピのもの、と判明した。すぐさま、リタがこの事実を突きつけると、男は観念したように、けれど、どこか、嬉しそうな雰囲気も醸しながら、男は長年、抱え続けていた真相を語りだす。ヒメノが訴えてきたように、「神の怒り」は人災の一種であり、前王はその犯人を法の力で裁けないが故に、自らは殺された事にして、犯人をずっと、どこかで封印し続けているのだ、と。

前王が、自分を後継者に指名したのは、単に側近だったからではなく、絶対中立の立場で人を正しく裁く為に、最も大切な素質を持っている、と見抜いていたからだ、と知る事が出来たリタ。長年の不安が解消されたリタは精神的な成長を果たし、男の監視と口封じを命じられていたヲゲラジームを見事に撃破。ヲゲラジームは巨大化するも、未だに好からぬ動きをしているバグナラクに苛立ちを募らせているジェラミーのタランチュラナイトによって、これまた、瞬殺されちゃった。あんだけ、長年、潜伏任務に従事していたのに、こんな最期を迎えるとは憐れな奴・・・まぁ、何にせよ、リタとヒメノが仲良くなれたので良かった。でも、今度は、ラクレスがンコソパに何かをかましそうなんだよなぁ。

 

仮面ライダーギーツ

40話「創世Ⅱ:タイクーン覚醒」は、まぁ、シンプルに、精神的にキッツゥ、と思わされるストーリー展開でしたねぇ。とっくに、子供らを置き去りにしているからか、制作陣の容赦のなさが、この終盤で、ますます加速してきました。

現在進行形で、人々の平穏な日常を脅かしているジャマトは放っておけない、と景和、道長も、この戦いに参じる事に。もう、自分の理想の世界が叶えられる事がないけれど、今、ここにある危険を見て見ぬフリは出来ぬ、と激闘の日々へ再び、戻る決意をした二人の勇気を、英寿は讃え、ツムリはデザイアドライバー、バックルとIDコアを手渡す。

景和が、またしても、ライダーとして復帰してしまった事を知り、ビックリ仰天する姉・沙羅。けど、驚き、呆れ、ショックを受けつつも、弟の性格を姉として知っていたからか、意外にも、すんなりと受け入れてくれた。しかも、景和がライダーとして、人助けに専念できるよう、生活費稼ぎは自分に任せなさい、と言ってくれる。ほんと、良いお姉さん・・・だからこそ、あのラストはキツかった。

その沙羅が、バイトの面接に行ったきり、家に帰ってこない。しかも、あの大智と接触しているもんだから、大智に騙された経験がある景和としちゃ、気が気じゃない。英寿も不穏な空気を感じ取っており、景和と共に大智に会いに。最初こそ、スッとぼけていた大智だったが、英寿が踏み込んできた途端に、その本性を明らかに。ジャマ神になる、その野心に取り憑かれている大智は、自らも、上級ジャマトに変貌。ギーツとタイクーンが共闘して挑むも、ダメージは与えられるが、倒せない。このまま、大智の掌の上で踊らされるのは危険、と判断したギーツは、マーレラジャマトの相手を請け負い、景和に沙羅を探しに行かせる事に。だが、マーレラジャマトは、既に手遅れだ、と嘲笑。

残念ながら、英寿の不安は的中してしまう。バッファがほぼ圧倒して倒したジャマト、それは、大智にジャマトを寄生させられ、しかも、人に戻れぬところまで侵食されてしまっていた沙羅だったのだ。悲痛な叫びを上げながら、沙羅を抱える景和、ほんと、見ていて辛かった。沙羅が地面に沈んでしまった後、景和の拳を、あえて、ガードせず、顔面で喰らった道長もこれまた。自分がやった、と言い訳をしない所が潔いんだけどなぁ。姉を喪った哀しみ、助けられなかった怒り、そして、とてつもない絶望と憎悪が、景和の心を黒く染めていく・・・果たして、景和は闇落ちした末に、どんな力を得るんだろうか。

コメント
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