ウルトラマンニュージェネレーションスターズ
第14話「戦う女の子」は、ウルトラマンロッソ、ウルトラマンブルに変身する湊カツミ、イサミの妹である湊アサヒ、彼女が変身するウルトラウーマングリージョに焦点を当てた内容になっていました。
こういう言い方をすると、時代錯誤感を薫らせてしまう気もしますが、女性がウルトラマンに変身するってのも、やはり、女性の社会進出がより活発化されてきている証拠でもあるんですかね。まぁ、そもそも、戦隊シリーズでは、初代の『秘密戦隊ゴレンジャー』から、女性が戦士として登場している訳ですし、仮面ライダーシリーズにしても、『仮面ライダーストロンガー』で電波人間タックルって言う女性戦士が活躍している。『ウルトラマン80』でもユリアンがいる訳だから、ウルトラウーマンってのは、さほど珍しい存在ではないのか。
話を本筋に戻して、アサヒちゃんについて語ろうか。今回のストーリーでは触れていないが、アサヒちゃんは、実は、カツミとイサミの実妹ではない。と言うか、人間ですらない。けれど、カツミとイサミにとって、アサヒが人間でもなく、血が繋がった存在ではないってのは、関係ない事で、アサヒちゃんは自分達の全力を尽くして守るべき存在。
そんなお兄ちゃんがいる事は、アサヒちゃんにとって幸せな事なのだけど、ただ守られるだけの存在でいたくないってのが、彼女にとって本音。私も二人と一緒に戦いたい、その心からの願いが、アサヒちゃんの持つ、本来の力を覚醒させた。グルジオレギーナの鎧装から、まるで脱皮するように、ウルトラウーマングリージョが出現したシーンは、中々に迫力がありました。そして、カツミ、イサミ、アサヒは兄弟の絆をより強め、ウルトラマンルーブを上回る強さを発揮できる、ウルトラマングルーブへと合心し、スネークダークネスとウルトラマントレギアを撃破しました。
ちょいちょい、横道に逸れまくりではありましたが、無事に、ウルトラウーマングリージョの情報を未来へ転送する事に成功したロッソとブル。しかし、喜んだのも束の間、アサヒに勝手な事をしないで、と怒られてしまうんじゃないか、と不安に駆られるロッソ。そんな妹愛が強すぎる所為で、変な心配に駆られる兄に呆れるブル。わちゃわちゃな感じで〆るあたりが、実にこの兄弟ウルトラマンらしいな、と思いました。
王様戦隊キングオージャー
第14話「もっふんといっしょ」は、サブタイトルが示す通り、もっふんについての秘密が明らかになるストーリーでした。と、そんな書き方をすると、もっふんに重要な秘密があるように思えてきますが、まぁ、そこまで重要じゃありません。いや、でも、このもっふんが、大事な役割を、今回、果たしたのは確か。
自分が何度も、人間とバグナラクに争いを止めろ、と訴えて来たにも関わらず、戦いを止めぬ両者に苛立ち、ヤンマのやらかしでプッツンしてしまったジェラミー、彼が召喚したゴッドタランチュラは、カブト、スコーピオン、ホッパーと共にいずこかへ去ってしまう。しかし、「神の怒り」で国をメチャクチャにされ、その上、謎の男に両親を毒殺されてしまっているヒメノ様は、怒りで頭に血を昇らせた状態で、ゴッドタランチュラを追う。
実力の差はあるけど、真実を語らず、はぐらかしてくるジェラミーに対する怒りと憎しみで、ヒメノ様はジェラミーを圧倒。ガチの絶体絶命に追い込まれてしまうも、ジェラミーを王として敬慕しているゲロウジームが、セバスチャンに変身して乱入してくれたおかげで、混乱が起こり、ジェラミーはどうにか、逃亡に成功。早速、ゲロウジームが側近キャラとして、良い働きをしてくれましたね。
それなりに怪我を負ったジェラミーが辿り着いたのは、ゴッカン。ダメージと寒さで、動けなくなっていたジェラミーは、リタに裁判にかけられる事に。モルフォーニャが調査してくれたおかげで、「神の怒り」が起きていた時期は、ジェラミーは見せ者扱いされていた事が判明。つまり、アリバイがあった訳である。それを、ジェラミーが恥じず、ブチ切れちゃっているヒメノ様に丁寧に説明していれば、こんな面倒な事態には陥らなかった。リタから、ヒメノ様が両親を喪っている事を聞かされたジェラミーは、己の失言と態度で、不覚にも、彼女を酷く傷つけていた事に気付き、大いに猛省。ヒメノ様と和解したい、と望むジェラミーに、最初は難色を示していたけど、「もっふん」の単語が出た途端に、掌返しw
憎悪で、自分にとって大切なモノすら見えなくなっているヒメノ様に、ギラたちも、さすがに苦言を呈し、彼女の頭に昇った血を冷まそうとする。そこへやってきたリタ様は、もっふんが、幼いのに女王になってしまったヒメノ様の心労を少しでも和らげよう、と国民総出で作ったアニメである事を明かす。自分が国民に想われている事に気付き、同時に、今の自分が国民を想えていない事に気付いたヒメノ様は、ジェラミーと無事に和解。巨大化したアメンボジームも、シュゴッドたちと共闘して、見事に撃破・・・私だけかも知れんけど、この武闘家なアメンボジーム、『仮面ライダーSPIRITS』に出てきたアメンボロイドのオマージュ? まぁ、その辺りはさておき、次回は、カグラギの秘密、兄妹仲に迫りそうで、ワクワク。
仮面ライダーギーツ
第38話「慕情F:九尾の白狐!」、ついに、仮面ライダーギーツが、最強フォームに到達しましたね。多くのファンが予想していた事でしょうけど、最強フォームのモチーフは、狐系妖怪で最悪にして最強である、九尾の狐、でした。そうなると、映画で登場するであろう、究極フォームは何がモチーフになるのかな。実に楽しみです。
前回、運営の、母を利用し尽くし、しかも、使用限界を迎えたから廃棄、そんな非道すぎる行いに怒り、悲しみ、憎み、ありとあらゆる感情が大爆発した英寿は、創世の女神から落ちた破片を核にし、ニラムすら知らぬバックルを作り出し、仮面ライダーギーツ ブーストMarkⅢに変身。これは、英寿の激しい感情に呼応して生まれたフォームに相応しく、高い攻撃力を誇りながらも、ギーツの強味とも言える理性的な動きが出来ているとは言えず、いわゆる、暴走フォームに類されるタイプのものですね。その為、仮面ライダーゲイザーこそ圧倒しましたが、スエルへは、あと少し、手を届かせる事が叶いませんでした。
凄まじい力を使ってしまった反動と高所から落下した衝撃で、意識を失ってしまった英寿。その状態で、彼は、謎の狐面の男と出会います。そこで、お前が望んだ世界とは何だ、と問われました、英寿は。訳が分からぬ状況と相手に対しても、英寿は気圧されず、自分の野望を口にします。彼が望むモノ、それは、全てを破壊し、そこから、新たなモノを創造する事。英寿の迷いなき答えに、狐面の男は侮蔑を露わにしながらも、英寿には攻撃を加えず、仮面を捨てて立ち去っていきました。仮面の下の素顔、それは、案の定、英寿そのものでした。これが意味するのは、やはり、彼は英寿のシャドウって事でしょうか? 蔑みの言葉を口にしながらも、英寿の心が折れず、むしろ、闘志が昂っていた為に、主人格に成り代わる事を諦めた、そんな感じか?
一方で、運営サイドにも、驚きの展開が。英寿の母・ミツメを利用して生み出した創世の女神が使えなくなったにも関わらず、スエルがそれを惜しむ様子を見せなかったのは、ツムリが既に奇跡を起こす力に目覚めていたから。新たな創世の女神に出来る生贄がいるのだから、使えなくなった道具はさっさと片付けてしまうに限る。とことん冷血だ。そんなスエルの、血も涙もなく、あまりにも傲慢が過ぎるスタンスに、リアルに重きを置くニラムは激昂。やはり、彼も彼で、この時代の影響を受けていたのか。しかし、そんなニラムにも利用価値なし、の判定を下していたスエルは、サマスにニラムを撃たせる。この女、予想通り、ろくでもなかったか。
そして、ついにグランドエンドは決行され、仮面ライダーの変身者である景和、道長は変身アイテムを失うと同時に、記憶も消されてしまう。また、この時代で行われていたデザイアグランプリを愉しんでいた観客たちも、自分たちの時代へ帰っていく。一仕事を終え、満足気にしているスエルだが、そこに現れたのは、母との別れを済ませ、男として一皮剝けてきた英寿だった。彼は両親が受け継いだ愛、それだけが起こせる奇跡により、仮面ライダーギーツ ブーストMarkⅨに変身を遂げました。九尾の狐がモチーフだけあって、その攻撃力は凄まじく、スエルが変身した仮面ライダーゲイザーでは、全く歯が立っていませんでしたね。攻撃力そのものも洒落にならないんですが、世界の理そのものに干渉するチート能力が、実にエグい。スエルに圧勝した英寿は、果たして、どんな世界を新たに創りだすんでしょうかね。