終わらない演奏会

不惑の道を歩みながらも未だ惑いっぱなしの筋肉おばはん帯の、ヘヴィーでメタルでどうでしょうな日常です。

11/2 大阪BIGCAT 筋肉少女帯「四半世紀中」

2013-11-04 13:24:40 | 筋肉おばはん帯メモ

 

20年ぶりに生で見た筋肉少女帯。

しかも20年前はホールだったので、筋少でオールスタンディングは初めての経験です。

 

 

*この先、無駄に長い上にネタバレあります。

 

 

キャパ約800の会場でチケットが300番台だったので、位置的には真ん中よりちょい前くらい。

正直、ステージは全く見えません(笑)

ここまで見えないのであれば、もうちょっと後ろに下がって安全な場所からゆっくり堪能するという手もあったんですが、今回はやはりライブを楽しむことを目的に来たので、たとえ見えなかろうともできるだけ前でこの空気を共有したいと思い、とりあえず現在地をキープ。



メンバーがステージに出てきた瞬間、後ろからガーーーーッと人が押し寄せてきて、その時点で私より前の人たち何人かは避けていったので、体感的にはかなり前の方に進んだ感じ。

それでも、オーケンと橘高様、ウッチーとオイチャンは見えるけど、エディと長谷川さんは全く見えず。

 

で、1曲目「パリ・恋の都」

これが1曲目なんだ~!!と、けっこう意外性のある曲からのスタート。

そこから、妖精対弓道部、仲直りのテーマときて、4曲目のツアーファイナルで既に私の中の精神的涙腺は決壊。

普通ならば、見知らぬおっさんの汗だくの身体とか半径30メートル以内には近づきたくないもんだけど、ここでは躊躇なくそういうおっさんの背中にもたれかかりつつ、隣にいるゴスロリファッションの女の子のロングヘアーが口に入ろうとも、誰に足を踏まれようとも誰の足を踏もうとも誰の汗が顔に降りかかってこようとも、そういうのが全て愛おしく思えて。

ああ。

同じものを愛する人たちの囲まれてもみくちゃにされて、目の前には25年間追い続けてきた筋肉少女帯がいて。

私って、なんて幸せな空間にいるんだろう。

と思うと、もう、たまらない。

 

香菜、頭をよくしてあげよう では、精神的涙腺だけではなく現実に涙腺が決壊。

この曲って、発売された当初は特に何の思い入れもなくて、どちらかと言うと良さがわからない曲だったんだけど。

ここ5年くらいかな?この曲がものすごく好きになってきて。

今回、生で聴けて嬉しかった。

 

ここからまた意外性があったのが、橘高様ボーカルのアンクレット、ウッチーが歌うモコモコボンボン。

そして、これでいいのだ。

ここでさらに前に押されて、橘高様が思いのほか近い場所に見えるように。

気がつくと、Tシャツの袖から自分の汗なんだか他人の汗なんだかわからん液体がしたたり落ちてるけど、気にしない。


猫のおなかはバラでいっぱい で一旦落ち着き、パノラマ島へ帰る の四半世紀バージョン。

やっぱり、筋少って上手いバンドだなあ・・・としみじみ思う。

 

生きてあげようかな で、二度目の涙腺決壊。

実は、この曲は香菜と逆で、昔はけっこう好きだったんだけど、大人になるにつれでちょっと世界観が違う・・・というかあまり心が動かなくなってきた曲だったりするんだけど。

けど今回はかなり来るものがあった。

20年前に見たエリーゼのレコ発ツアーの事を思い出して。

あれから20年経つけど、相変わらず筋肉少女帯が好きで、当時と同じ曲をこうして聴くことができて、20年前のライブに一緒に行った友達とこうしてまた一緒に筋少を見にくることができて。

20年も経てばいろんなものが変わるし、私自身の立場も環境もいろいろ変わってきて。

それは喜ばしいことである反面、淋しいことだったり不安なことだったり焦りだったり、いろんなネガティブな気持ちもついてくる厄介なモノなんだけど。

けど、私の周りにはこんなにも変わらないものがたくさんあるということに気がついて。

今日のライブで一緒に汗だくになってる見ず知らずの同年代の人たちもきっとこういう思いがあるんだろうと思うと、なんかすごい感情があふれてきた。

 

サンフランシスコで、さらに後ろから人が押し寄せてきて、もうステージを見ることは諦めてただひたすら頭振ることに専念。

エディと橘高様のソロバトルを身体にガンガン感じて精神的限界値が振り切れてしまい、このあたり正直記憶があんまりありません。

それでも人垣の隙間から垣間見る橘高様は相変わらず美しく、ギタリストとしての存在感が圧倒的で、ギターヒーローっていうのはこういう人のことを言うんだなあ・・・と改めて実感。

そしてハッピーアイスクリーム、ひさしびりに聴いたけど、条件反射的に「ハイ!え?!なぁに?ウン!」が出てくる自分に驚きを隠せない。

これも今回のライブでやると思ってなかったから驚き。

レセプター、そして、イワンのばか。

で、アンコールからの赤ちゃん人間、日本の米、中二病の神ドロシー、ラストは釈迦。

なんか・・・楽しい時間は一瞬だった。

 

ライブが終わってから、一緒に行った友達&現地で合流した友達と少しだけお茶したんだけど、やはり年月の流れとともにオーケンは老けたし、橘高様のいつものローディーさんも老けたし、毎回ライブで右側最前列が定位置のお姉さま方も以下略とか話しながら、やっぱり、長く活動してるバンドを好きであり続けるって、楽しいし幸せなことだなあ・・・と改めて思うわけです。

若い時とは違って、ライブに行くにもいろいろ暮らしの上でも金銭的にも制約があるし、なかなか思うように行動できないもどかしさとかいろいろあるけど、それでも今回無理して来て良かった。

実はチケット取った後、もしかしたら行けなくなるかも・・・と危ぶまれるような事態もあったりしたんだけど、幸いなことにそっちも良い方向に向かっていて、とにかく今回こうして行けたことにはもう、感謝しかありません。

大人って、自分ではどうすることもできないいろんなしがらみだったり、そういうのがあるけど。

でも頑張って働いて、頑張って自分の役割をひとつずつちゃんとこなして、そしてまたこういう思いを体感しに行ければいいなあと思う。

その時にはまた20年前から変わらない同行者と一緒に。

たくさんの変わっていくものの中にある、ほんのちょっとの変わらないもののいとおしさ、大切さ。

だから私は筋肉少女帯が好きなんです。

夢のような時間をありがとうございました。

 

・・・というような内容のことを終演後140文字にまとめてツイッタでオイチャンにリプとばしたら、引用リプが返ってきた。ちゃんと受け止めてくれたんだなあ・・・とちょっと感激。

 

 


最新の画像もっと見る

post a comment