終わらない演奏会

不惑の道を歩みながらも未だ惑いっぱなしの筋肉おばはん帯の、ヘヴィーでメタルでどうでしょうな日常です。

狂気山脈

2006-03-10 08:57:29 | 子供、学校、PTA
おはようございます

今日は朝から書き込みしています。

我々の地域に校区見守り隊というのが結成されました。

公民館と小学校が連携して地域ぐるみで子供を危険から守るというものです。

我々の地域は比較的安全と言われる地域です。
オフィスビルや学校が近くにいくつもあり、コンビにも林立し、市内で1,2を争う人通りの多さに加え、昔からの商店や飲食店も軒をならべ、親や祖父母の時代から住んでいる人も多いため、比較的近所の連携は取れている地域です。

それでもこの最近、不審者情報が寄せられるようになってしまいました

そこで、保護者や地域の人たちがおそろいの蛍光色のブルゾンを着て、下校時の子供を守ることにしました。
そうすることによって子供を見守ることに加え、この地域にはたくさん目を光らせている人がいて隙がないということを見せて、不審者を寄せ付けないようにする目的もあります。

こうやって親の負担はどんどん増えていきます。

自分の子供は自分で守るのはあたりまえの事ではありますが。

世の中が不安定になってきているために派生している負担が少なくありません。

最近は教育費もバカにならず共働きの家庭も少なくありません。
働いている母親は、こうなったときには非常に肩身が狭いものです。
朝の旗当番に加えて下校時の見守りもしましょうということになった時、明らかに参加できる日数は少なくなります。
しかし見守るのは自分の子供です。
私は参加しないけど、うちの子は守ってね。なんてことは言えません。
全部が全部は参加できなくても、たまには会社を早退して参加しないと・・・なんて事になります。

私の働く会社では比較的そういった自己都合でのお休みに寛容です。
しかし中には許されない職場もあるでしょう。
仕事している以上、専業主婦の人と同じようにはできないから、出来ることだけしっかりやろうと割り切ればいいのかもしれません。
しかし、
そう思える人ばかりでもなく、仕事も学校の用事も中途半端になってしまって結局「子供を抱えて働くこと」の肉体的負担よりも精神的負担につぶされてしまう人も少なくありません。

目覚ましテレビで格差社会について話しています。
地域によっては子供の学用品が満足に購入できない家庭を支援する就業支援をうけている家庭が4人に1人の割合にもなるところもあるそうです。

それなのに小泉総理は「格差は悪いことではない」と言います。
お金が無ければ働けばいいんだと簡単に言います。

逆に「老人を嫁が自宅で介護するのが日本人の美徳」とか「女は子供を産んで家庭に入ってくれないと少子化は止まらない。家庭に入らず働きたいとか言う自分勝手な女が増えたから日本がだめになった」とかいう発言をする政治家もいました。

矛盾していることに気がつかないいのでしょうか。

校区見守り隊の話しから変な方向にそれましたが・・・

自分の子供の安全を確保することが、だんだん難しいことになってきています。
地域の人が目を光らせたり、子供たちに声をかけようとしてくれても、不審者に対する対策として「知らない人に声をかけられても無視する」と執拗に教育されている子供に対して気軽に声をかけてくれる人は少ないです。

なんか、今の日本。

いろんなところに歪が出て、おかしな世の中になってきていると思いませんか?

子供を産みたくても経済的、精神的に負担が大きすぎて産む自信がない。
親の年収が1000万円以上無いと高度な教育は受けられない。
安全なはずの学校で児童が殺される。
父親に怒られたから中学生が家に火をつける。

校区見守り隊の結成から、いろんな事を考えてしまいました。

私のような一般凡人に出来ることは、こうやって考えることくらいしかできません。
しかし、考えないよりは考えることによって見えてくることはあると思います。
世の中のねじれがひどくなって、日本が狂気山脈になってしまう前に、みんなが今まで見なかったことを見たり、考えなかったことを考えたりすることで変わることはあると思います。
同僚が子供の病気で会社を休むときに、一言「お大事に」と言うだけで何かが変わるかもしれない。
母親だけでなく父親が地域に参加することで防げる犯罪があるかもしれない。
電車やバスで我先に席を争うようなことをしなければ、もっとみんながイライラしないで生きていけ、ストレスによる犯罪が減るかもしれない。

極端な話しですが。

校区見守り隊にしても、自分たちが出来ることを考えて発生したものです。
それを負担に感じたりしなくていいように、みんなが気持ちよく参加できるように、まだまだ考えないといけないことはたくさんあります。

人間は「考える葦」なのだそうです。
考えることを止めないように生きていきたいものです。


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2 Comments

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み~さんへ (筋肉おばはん帯)
2006-03-10 22:25:01
防犯ブザーは、時々子供たち何かにピンを引っ掛けて鳴らしてしまうことがあるのですが、鳴ったところで誰も出てこないそうです。



街中にはいろんな騒音があふれていて、防犯ブザーが守りきれるかというと、そうではない。



ただ相手を威嚇することくらいでしょうか。



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(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)うんうん (み~)
2006-03-10 19:50:16
防犯ブザー、防犯笛をもって登下校しないと行けない小学生を取り巻く状況に

心を痛める一人です~



家族の負担はどんどん増えるばかりだねぇ。。。

大変だけどがんばろうね~(^^)



私もいろいろ悩みはつきませんが

考えるのをやめないようにがんばりま~すく( ̄△ ̄)ノガンバレェェェ!!
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