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きなやんの独り言

原発事故で価値観が一変した中年の独り言。

9巡目一時帰宅(桃の実がなっていた)

2013-06-09 06:37:05 | インポート

測定を目的とした一時帰宅を行いました。前回測定したのは3月23日でしたから、およそ3ヵ月後の測定となります。今回は、γ染測定のみを行ないました。
今回は、いつもと違う?何か違和感がありました。

ガラス戸が割られている!畳1畳大のガラス窓が、粉々になっています。昨年8月の2枚に次2回目の被害です。今回も「凶器」は瓦。しかも、割れた瓦ではなく一枚ものの瓦が、リビング奥に・・。ご近所のK氏宅も玄関ドアがこじ開けられ、なにやら物色されたようなされないような気配が。

ここ2ヶ月ほどで、泥棒の被害が急増しています(警察談)。泥棒にはほぼ以下のタイプに別れるそうです。①自己使用タイプ  ②転売タイプ  

エコキュートのボイラーを盗もうとしたが、重すぎて諦めた。太陽光発電パネルを盗まれたとか、警戒区域改め長期帰還困難区域内は、泥棒が跋扈しています。
一時帰宅に同行したマー君はこの現状を嘆き「日本人の質の劣化が著しい」と嘆いていました。

さて、庭の角にある桃の木は、その太さ10cmにもなり、高さはおよそ4m。立派になりました。因みにこの桃の木は、娘の小学校卒業を祝って植樹したものです。

今回一時帰宅して、その桃の木に実がなっていることを初めて確認しました。梅の実ほどの大きさですが、たくさんの実を見ることができました。

広がる充実感!

敷地・家屋内の線量率は、3月と比べておよそ20%の減少を見せていました。この原因については今後調査します。

「記念樹の結実確認と泥棒跋扈、そして-20%」これが9巡目一時帰宅のまとめとなります。

マー君が言った「日本人の質の劣化」は、本当のことでしょうか。もしかした、これは「進化」それとも「退化」?twitterを見ても感じるこの頃です。
写真説明:結実した桃の木、庭全景、割られたガラス戸  twitterアカウント:kinayanda

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「脱原発水戸アクション」水戸駅該当活動に遭遇しました

2013-05-26 19:32:44 | インポート

娘と水戸駅に行く所用がありましたので、娘の運転でちょっとお出かけ。

水戸駅南口には、「脱原発水戸アクション」の方々がマイクやら署名やら活動をしておりました。100均で買った?カラーバケツになにやら書いて、腰掛においてあります。その数、およそ20個。

娘との買い物が終わり(娘に婦人用サンダルを買わされましたぁー(泣))、南口に出てみると街頭活動が引き続き行われていました。

(ご苦労様です)と心の中で叫びました。

拙「(貴グループは)どうして、社民党議員の事務所に事務所を置いているの?」

 「脱原発活動に政治カが絡むのはまずくない?」

グループ員「(一瞬息が詰まったようでした)共産党とも一緒にやっているよ。とにかく・・・・、やらないと」

との返答。よぉーく分かりました。

脱原発水戸アクションのHP (住所。電話番号を確認ください)

http://blog.livedoor.jp/cafe_yui310/archives/cat_495804.html

玉造水戸市議会員のHP

http://tamatsukuri-jun1.com/contact/index.html

共産党のHP

http://ibjcp.gr.jp/?p=1839

社民党・共産党とも協力して、この活動を行っているんですね。「このエネルギーを少しは拉致問題解決のために分けてくれてもいいのになぁー」と感じたきなやんでした。

写真説明:脱原発アクション 街頭風景活動(2枚)

     花壇の花(名前は知らん)
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一時帰宅時の線量率他測定結果まとめ(その1)

2013-04-29 12:28:36 | インポート

一時帰宅の度に線量率・表面汚染密度等の測定を行ってきました。
そしてそれは、xls-hashimotoさんの協力を得て、以下のURLに纏められています。
http://xls-hashimoto.cool.coocan.jp/radiation_monitoring/kinayan/kinayan.html

この3月で一時帰宅は、7回を数えました。およそ3ヶ月に1回の割合となります。そこで、一時帰宅の結果を「学会発表」を行うためにたくさんの方の協力と助言を頂きながら作ったのがこれです。
http://xls-hashimoto.cool.coocan.jp/radiation_monitoring/kinayan/npo_report1/npo_report1.html

残念ながら当方が考えた学会にエントリ-するのが遅れてしまい、今年度は発表することができません。

このため、xls-hashimotoさんのところで発表する事としました。

学会発表にあたっては、新規性のあるものという制約があります。先にここに発表すると新規性の観点から問題になる可能性が出てきます。このため 、「警戒区域内放置家屋の線量率および汚染密度の経年変化_(その1)」と、(その1)を併記しました。今後の学会発表は、(その2)(その3)と内容を改定することで新規性を確保しようとする目論見です。

測定結果の結論は、以下の通りです。
1.線量率は、約35年の半減期で減衰している。
 ・放射能の物理的半減期に加え、雨風による放射能の移動が原因である。
 ・比較的短半減期の134Csの線源寄与率が徐々に小さくなるため、上記半減期が今後も継続するか不明。

2.家屋内/敷地線量率比は、0.6程度である。
 ・家屋構成物による遮蔽効果は40%であり、被ばく低減の観点から家屋内にいることが望ましい。

3.原発事故等により環境中に放射能が拡散された場合、被ばくを低減する観点から、
 ・換気扇を閉鎖して、締め切った部屋で避難することが望ましい。 

写真説明:我が家に咲くブルーベリーの花 2種、ブルーベリーの花はきれいですね。
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追伸
発表原稿は当方が作成しましたが。ファイルをxls-hashimotoさんに渡したら、内容はそのままでかなり派手な内容になりました。ご助言・ご指導を頂きました皆さんにこの場をお借りしてお礼申しあげます。



10/7(日)一時帰宅の内容(少しマニアック?)

2012-10-08 19:08:28 | インポート

一時帰宅のことを書きたいと思います。

通常の一時帰宅は、当方一人で行っていました。カミさんに声をかけても「行きたくない!」というわけで、2回目の一時帰宅を除き一人ボッチの一時帰宅でした。

一人で一時帰宅をするということはどんなことか、わかりますか?

とにかくこたえる。朽ちていく我が家を見ながら測定作業を黙々と行うのです。2人いれば1人が測定、もう一人が記録することができますが、1人では測定と記録は同時にできません。このため、作業効率が極端に落ちます。

その間、話す相手もいない訳で、朽ちた家を目の前にしたストレスは極限まで高まります。

今回一緒に同行したSさんが言いました。

「きなやん、今迄これを一人でやっていたのか!?これは大変な作業だわ・・。お疲れさん」

そのくらい、大変で苦しい一時帰宅なのです。

昨日の一時帰宅は5時間。作業内容は、以下の通り。

①家周辺の線量率測定(今回地表0.05mを追加)

②家中の線量率測定(0.05/1.0/2.0m高さ)

③家中のスミア法による表面汚染密度測定(今回は、よりふき取り効率のいいキンチョウサッサを使用)

汚染密度のβγ:γ比の測定

⑤鉛コリメータを使用した線量率方向依存性の測定

今回の測定で得られた知見は以下。

①2階和室は汚染の侵入がないと考えていたが(雨漏りなし・密閉状態等)、沈降性汚染があった。

②家中全体が、沈降性汚染により、汚染していることが確認された。

③その汚染は、ルーズな汚染であり、固着性汚染(FIX)汚染ではない。

④ルーズ汚染であれば、除染することにより、汚染は除去できる。

背ほどに伸びたセイタカアワダチソウが、庭一面にありました。我が家の目の前の田んぼもセイタカアワダチソウで一面覆われています。外来品種であるセイタカアワダチソウは、本当に強いですね。ススキの姿は、本当にまばらでした。

人の手が入らない今、大熊町は、動植物が自然の摂理によって生きている、そんな空間になっているようです。

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6/5 「仮の町」構想に異議あり、郡内ひとつになって双葉市を作れ!のコメント対応(その2)

2012-06-15 19:11:52 | インポート

その1から続く

 

くどいようですが、「帰りたいという想い」と「帰れない事実」は別のものです。

小生は、「帰れない事実」をどのように受け止め、それに対して各自がどのように今後の生活を再建していくかが重要だと考えています。

正直、楢葉町は除染を行うことで帰還が可能だと思います。しかしながら、除染に要する費用と費用対効果を考えた場合、住民の生活を元に戻すための作業が本当に正しいことなのか疑問が生じます。

数百億・数千億円の費用をかけるのであれば、その費用は多くの人に効果・メリットがでるものではなくてはなりません。それゆえ、中通り他の除染には金を掛けろといっているのです。金を掛けることにより線量率が低下すれば総線量が減少します。放射線は、身体に決していいものではありません。確率低影響の度合いを減少させることこそが必要であると考えています。

 

では、20km圏内の避難住民は何をすべきか?

可能な限り、元の町のコミュニティーを継続できるような形で集団移転することが最も望ましいと考えます。

5/11付けの福島民友では、富岡町が川内村に移転する可能性もあることを記事になっていました。隣村に移住することは、隣村にお世話になる意識が強く残ります。双葉郡内8町村がひとつになれば、同じ市内への住所変更となり、意識的にも楽になるのではないかと思っています。

 

双葉郡には、広野町・川内村を含め人が住める場所がたくさんあります。双葉郡8町村が力を合わせ合併して「双葉市」を作り、今後数十年続く「原子炉の解体・燃料の回収」のための前線基地としての役割を担うことで雇用を作ることを検討しましょうと言っているのです。これは、小生の考えではありませんが、深く同感しています。詳細は、以下URLを参照下さい。

http://xls-hashimoto.cool.coocan.jp/radiation_monitoring/kinayan/biomass_hatsuden/futaba_city.html

 

このように人の住めない場所になったのは、そこに住む住民の皆さんの責任ではありません。この未曾有の災害から住民の皆さんが、「誇りを持ってどのように生活再建を果たすのか」を支援することこそ行政の責任だと思います。

そういう意味で、行政他に声を挙げることも必要だと考えています。

写真説明:JR九州「特急にちりん」、ソラシドエアーB737-800、ひょっとこバス
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