金さんの「あっちこっち」Hot Line

大好きな奈良を走る金さんの東奔西走の日常活動録。家庭菜園や地域活動や、学校支援に走ります。

NO855 – 学校の先生も大変だ

2015年01月29日 | 地域活動

三笠中学校保健委員会に参加。学校医2名。学校運営委員6名。PTA2名あと学校関係者6人

 

昨年の生徒の様子の発表があり、保健関係行事で、身体測定、内科検診、耳鼻科検診、心電図検診、結核検診、眼科検診、検尿、脊柱検診、プール水質検査などの結果報告があり、保健室利用状況の報告や日本スポーツ振興センター災害状況(学校内での怪我の発生状況)がありました。

 

この中で、気になったのは、保健室利用状況でした。

学年別保健室に来た数

        男        女

  1年生   300人   392人

  2年生   141人   256人

  3年生   218人   253人

  合計    659人   901人     1560人

一般的に女性が多く、特に1年生の女子が多かった。ちょっとした怪我での来室もあるが、友人や家族等の人間関係で体調を崩し相談に来ることが多かったという。対策として、担任の先生と連携をとることによって解決を図っているという。

 

体調不良で来室する内容は、「頭痛」198人で27% 「腹痛」160人で22%「全身倦怠感」165人で23%がトップスリー。

 

この報告を聞いて、「心の病」が大きな原因になっているのだろうと想像をした。そこで、「常習者の数」の質問もあったが、「心の病」にはカウンセリングが必要だと思ったが、カウンセラーは月2回しか学校に来ないというのがわかった。

 

思春期の子供が悩みから体調を崩し成績に影響が出てくることは想像される。カウンセラーが月2回しか派遣されないのは、奈良市では予算不足を理由にあげることは想像に難くないが、学校に必要なのはカウンセラーの常設ではないかと思った。そのためには、カウンセリング経験を持つ「保護司」の方や、「命の電話相談員」や、退職教員の活用などを考える必要があると感じた。

 

過日、防災学習のために「クロスロードゲーム」を実施した時の教室での生徒の態度を見たときに、これで本当に授業ができるのだろうかと感じたが、先生方が一生懸命その中で子供達に関わっておられる姿を見て、「問題児に対する対応がなされないと勉強したい子供が悲惨だな」と思ったことがあったが、問題のある子供たちに関わりきれない現実があるなとも思った。

 

また、学校労働安全衛生委員会から、26年度の時間外・休日業務記録時間の発表もあった。

4月=59.6時間 5月=71.1 6月=67.7 7月=48.2 8月=14.4 9月=63.0 10月=57.2 11月=60.1 12月=44.3時間(平均)の残業時間だったという報告があった。

 

ある時、私の家に9時ごろに先生から電話があったこともあるので直感的に、「もっと、サービス残業があるのではないですか? 」と聞くと教務主任は、これの3倍はあるという話だった。

高残業群の傾向を見ると、男性が多く、30歳代以下、主任や、学級担任が多く社会や理科の先生や、運動部の主顧問の人にその傾向が見られ、年休取得も0~5日と少なかった。

 

また、保護者から学校に夜遅くまでクレーム電話があるという。そのために帰宅が遅くなることも多いとの話があった。

 

先生の時間外労働のことは以前から気になっていたが、先生方が、教務にもっと時間が取れる体制や、生徒に正面からどっぷりと取り組める環境を作っていかなければ、生徒に取っても、先生にとっても未来は暗いのではないかと思った。

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。