ちょっと夏休み

内示会というのは，９月議会に提案される議案の説明会の事で，実質的に今日から９月２２日まで９月議会の始まりです。午後から，各会派の幹事長会があり，今議会での検討事項などを協議します。特に今回は，市民から議長宛に『政務調査費』についての情報公開請求があり，議長が，その請求に対して一部公開の回答をしたのですが，市民から不服請求がなされたので，『情報公開審議会』が開催されました。

請求人は，『政務調査費』の公開を求めたのですが，現在は，議長の元にその明細が集められていなくて，出納明細や，領収書等の管理やその使途については，各会派で自主的に管理をしている状況です。政務調査費の使途については，各項目を明確にして運用をされていますが，他党の会派では，領収書を添付していない所もあります。また、政務調査費を会派で管理するのではなく議員個人で管理したり，半額を会派で管理している所があります。

我が党では，予算月一人８万円（３６中核市の中で最低額）の全額を会派管理として，その使途については領収書添付をしています。個人で使用することはありません。『政務調査費』の使途については，先日私が視察を行った，呉市や，長岡市への旅費・宿泊費での使用や，資料購入や，コピー機や，コンピューターのリース代や，奈良市政の広報誌の発行などに使用をしています。又，年度末には残った費用については，市に返却をしています。

市民の皆様から『政務調査費』について無駄使いとの指摘や，その使途について疑惑の目を向けられますが，私達は決められた範囲の中で活動に役立たさせていただいています。しかし，他会派では，個人使用や，領収書添付をしていない所もあります。

私達はこうした事に、機会あるごとに大切な税金を使わさせていただいているのだから，領収書添付の必要性を訴えています。が，なかなか実現をしていませんが，これを機会に更に議会の中で声を大きくしていき改革をしていきたいと思います。

これと関連して，最近あった事ですが，議員を８年（２期）務めると表彰をされ，昔は肖像画を書いていました。８年目議員には，約３５万円、２０年目議員には、約１００万円の肖像画を頂くという制度がありました。

私も８年目を迎えた時に，表彰の話がありました。しかし，議会改革を訴えている公明党としては受けられない事を伝えました。しかし，理事者からは「それは困る。予算を組んでいるので、もらってください」と何度も言ってこられましたが，『私は，議員として働かさせていただいているだけで十分であり，表彰をしてもらわなくてもバッチを付けさせていただいているだけでもありがたい事なので』お断りをしました。そして同期の議員にも訴えて，全員肖像画を辞退しました。しかし、やはり古参の議員（２０年組）の中には，『俺はこれをもらうために頑張ってきたんや』という方もおられました。結果この年は２期目の議員８名と，２０年議員一人が肖像画を辞退しました。

結果その後、陰に陽にいろいろと批判をされましたが，行政コスト削減を訴えている以上、虚飾を排する事は必要と今でも思っています。今年も我が党議員で８年目対象者，３名。２０年目対象者１名おられますが，全員辞退をしています。市民のみなさんから見て，議員はみな同じとしか見えないかもしれませんが，同じではありません。

民主主義は多数決を原理としています。４６名中８名はまだまだ少数です。しかし，市民の目線で無駄を省く議会改革や、行政改革にしっかりと取り組んで参ります。
　　　　　　

　　それでは夏休みとさせていただきます。９月３日にまたお目にかかりましょう。