金さんの「あっちこっち」Hot Line

大好きな奈良を走る金さんの東奔西走の日常活動録。家庭菜園や地域活動や、学校支援に走ります。

ベルサイユ美術展 NO207

2006年11月18日 | 過去の記事
 昭和61年(1986)11月14日奈良市とフランスベルサイユ市で姉妹都市提携が行われて今年が20年目を迎えました。ベルサイユ在住日本人画家 大石 良太氏の尽力により、今回4人のフランス人画家と来寧され、ならまちセンターで「ベルサイユ美術展』 ~~5人の画家によるベルサイユへの誘い~~ が19日、明日まで開かれています。
           
 会場に入ると、大石さんの「雪のベルサイユ」やモンサンミッシェルの大作が目に飛び込んできます。会場の片隅には、今回参加された5人の画家のアトリエの紹介や作品を制作しているビデオが流されていました。私が一番興味を持ったのは、「ソレンヌ・エロワ」さんの作品です。漆喰の上に顔料と砂を混ぜて振りまいたりコテで整えたりして出来た作品。

            

 イノソンチさんとボノさんの作品も変わっていました。コラージュ手法や、グラインダーをかけたり、ボロ布で顔料をふきにじみを表現するなど、絵画と言えば絵筆やコテをつかった技法を想像しますが、絵筆をつかって書かれた部分はほんの少しでした。

 そう思っていると、ジェガーさんの作品はまた違って、まさに油絵でした。しかしその力強さには魅力を感じました。

              

      


 最近のフランスでは、抽象も具象も究極は同じですが、具象をやる人が大へん少なくなってきているそうです。
今回の作品は、大石さんの作品をのぞいてはみんな抽象画でした。各作家が、たしかな技術の上に、対象の本質を象徴的に引き出したり、自分の中にあるイメージをどのように表現するのかその方法や手法にバリエーションがあり、既成概念にとらわれない自由さがあり、それを受け止め評価できる市民の目があることが素晴らしいと思いました。

 日本の展覧会、いや奈良で見る絵画展では見ることの出来ないものでした。先に開かれた、奈良市立美術館でのキャンベラ市美術展(版画展)も素晴らしいものでしたが、今回のベルサイユ展ではその表現方法のバリエーションに驚くとともに、今回来寧した作家が奈良をスケッチをして、フランスに帰って作品に仕上げるとの話ですが、どのような表現方法で出来上がるのが本当に楽しみです。奈良の作家の方にもチャレンジしていただきたいですね。

追加 「大石 良太展」が11月23日から29日まで近鉄百貨店 奈良店5階 美術画廊で行われます。見逃された方は、午後1時から5時までの間に作家がおられますので、是非この機会を利用してください。

 夜は、なら国際ふれあいの会のコンサートに参加しましたが、今回は、2年前の5万人がなくなったスマトラ沖地震津波被害者への支援コンサートで、昨年に引き続いて眼鏡の募集をされていました。昨年は4000個の眼鏡を贈られたそうですが、奈良市二条大路でスリランカ料理の店「HANTHANA ハンターナ」のご主人もお礼の挨拶をされていました。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。