大阪市長選の当日有権者数は211万4978人。投票率は過去最低の23・59% 。無効票67506票。そのうち、候補者名とは無関係な内容が書かれた票が2万2408票。「ふざけるな」や、大きく「×」「税金は大切に使いましょう」「該当者なし」「投票したい人がいません!!」と書かれた無効票。
今回の大阪市長選挙については、さまざま報道されていますが、私は、「首長は選挙で当選することによって、民意を得たと言う。そして、首長になったとたんに民意とは別に権力を手に入れる。橋下徹市長は自分への信任を得るためにその権力を使った大義のない選挙をした。」と思います。
また、選挙結果で惜敗、大敗しても、候補者は支持者にお礼を言うものだと思っていた。しかし、橋下 徹氏は当確になってもあいさつにも出ず。「バンザイをするような選挙じゃない」と代理の松井幹事長がコメントするなど到底考えられない。
議会議員も、市民から信任を得て市長の権力をチェックするのも仕事のひとつ。権力者が、権力を民意にゆだねるような表現を用いて権力を行使することは許せない。
大義のない選挙に6億円使用。
選挙結果を受けて、石原慎太郎共同代表は、「大義がなかったからしょうがない。これから大変だ。住民投票までいかないのではないか」と述べ、大阪都構想の実現は困難との見通しを示した。また、「橋下徹市長が出直しのために辞職した理由に納得できなかった」と語ったとの報道。
身内の維新国会議員団の幹部からは、「橋下ブームはもう去った。政治手法が未熟だ。政治家として行き詰まる終わりの始まりかもしれない」。また、維新の当選1回の衆院議員は「投票率が30%を下回ると信任されたとは言えない。なんのための選挙かとなる」と失望を隠さない。
しかし、橋下徹市長は、「堂々と市民の信任を得たと言える状況ではないが、直近の歴代市長よりも多くの票をもらい、同じくらいの信任を得た。37万票は大阪都構想が信任されたわけでも完全に反対されたわけでもない。相手がいない中で投票率を最低と言っても意味がない。得票数を見れば、都構想を住民投票で決めるべきだと明らかになった選挙だ。」と記者会見。