おきなわさんのKIMONOしらず

着物って一年たつと自分の中の常識が違ったりする(笑)
そんなわたしの着物に関する成長記録
最近は紅型や琉装も興味アリ

振袖を買うその前に【柄の種類】

2014年03月29日 | きもののこと
おきなわさんはごくごく普通の振袖
いわゆる『絵羽柄』と言われるものでした

本当にごくごく一般的にみる振袖で
レンタルでも購入でもよく見ます

絵羽とは一枚の着物をキャンパスに見立てて
一つの絵を描いているもので
訪問着や留袖なども同じように絵羽付けされています

『振袖は袖を切れば訪問着として着れますよ』と言われているのは
そういう柄付けだからなのです
(実際に訪問着として着れるかは色や柄次第ですが…)



実はその他にも
『小紋柄』
『色無地』
という柄ゆきの振袖もあるのです


『小紋柄』というのは同じパターンの繰り返しで
染めているので仕立てると
天地がさかさまになったりします
それゆえ絵羽柄に比べると格が低いとされています
しかし、袖を切れば小紋として活用できるので
結婚しても長く着れます

以前お勤めしていた時の上司が小紋柄の素敵な振袖を持っていて
八掛もすごくこだわっていました
それをみた美容師さんがせっかくだからと
八掛を綺麗にみえるような着せ方をしてくれたと言っていました
どんな着せ方をしてくれたのか興味津々です
写真みせてもらえばよかった~といまさらながら後悔しています



『色無地』の振袖もあります
名前の通りそのまま無地なのです
地模様として白生地を織る段階で
模様が入っている場合もあります
自分の好きな色一色で染められる振袖です

実際の成人式で見たことがあるのは
赤の色無地振袖と
カラシ色の色無地振袖です
ネットではグリーンなどもよく見かけますね
ターコイズブルーなどはとても華やかで人目を惹きます

赤の色無地振袖は何度か見かけたのですが
同じ赤なのにみんな違う印象でした
それだけ帯や小物使いで雰囲気がガラっと変えられるということでしょう
おきなわさんがネットでみつけて素敵だな~と眺めているのは
こちらの色無地振袖
色無地着物chihanaさん
色無地振袖の良さは何と言っても無地であるということ

絵羽や小紋柄以上に帯や小物で大きく印象が変えられるので
予算がなくても着物だけ仕立てて帯や小物は
リサイクルショップで調達ということも気軽にできます

もともとシンプルなので
お下がりの帯や小物も合わせやすいですね

また振袖を卒業しても袖をとめて色無地として
セミフォーマルな場に使えます
紋を入れておけばフォーマルな場にも着れます

実はまだまだずーっと先のことですが
おひさまちゃんの振袖はこの色無地振袖にしたいな~と思っています


そうそうもう一つ
昔ながらの振袖で『黒引き』というものがあります
昔のお嫁さんは黒引きがほとんどだったそうで
美智子さまのご成婚の時に白無垢を着てから
今のように白無垢の打掛が花嫁の定番となったようです
しかし数年前から黒引きブームも起こり
神社での挙式も増えていますよね
何を隠そうおきなわさんも結婚式は黒引き!!と心に決めておりました
実際は赤の引き振袖になったのですが(笑)

話がそれましたが
この黒引きは5つ紋が染められていて花嫁衣装としてきた後
袖をとめて黒留袖として仕立て直されたそうです

今では5つ紋が入れられる本振袖なんて
なかなか手にすることはできませんし
店頭にならんでいても
おきなわさんには手の届かない高価なものだと思いますが
花嫁衣装を結婚後もずっと事あるごとに着れるなんて
とても素敵なことだと思いませんか
宝くじがあたったらおひさまちゃんに作ってあげたいですね
(買わないからあたらないのですが(笑))




写真は私がパーティの時にきた琉装です
沖縄の成人式や卒業式には琉装もよく見られます