おきなわさんのKIMONOしらず

着物って一年たつと自分の中の常識が違ったりする(笑)
そんなわたしの着物に関する成長記録
最近は紅型や琉装も興味アリ

学校制服の文化史《難波知子》

2019年04月07日 | きものの本
久しぶりに着物の本を読んでみたいと思う余裕がでてきました。



そこで手にしたのが

学校制服の文化史
日本近代における女子生徒服装の変遷

著者は難波知子さん


明治から揺れ動く女性の服装(特に学生の服装)について、いろいろな角度から書かれています。

私には少し難しい言葉なので
ゆっくり読み進めることにしました。



まだ途中経過ですが



まず明治のたった10年の間に
女学生の中で和服から洋服への波が押し寄せ
さらにその反動で和服に戻る



さらに洋服を揃えるのには大金がかかるので
和装に靴という組み合わせや
キモノを短くきてブーツを履くという
着方が生まれたこと


明治30年代の東京では
幼稚園も小学校も袴が制服のように着られていること


などなどが書かれています


私にとっては刺激的なことばかり!
もっともっと詳しく読んでみたいです。





名古屋帯と袋帯  生まれは名古屋が先だった!

2014年05月01日 | きものの本
おきなわさん
最近は着物に関する本をなるべく
たくさん読もうと思っていまして
そんな中でみつけた本です

【ひと目でわかる!保存版
帯の基礎知識】
(社)全日本きもの振興会推薦







この本は帯に関して意外と細かく
そして分かりやすく記述されているので
いろいろと用途は広がりそう
(おきなわさん向けです)


そしておきなわさんには
衝撃的な事実が…



まず一つ

半幅帯の紹介にあるのですが

『錦織や緞子、唐織などの
豪華な細帯は、
パーティなどにも使えます。
こうした帯は
浴衣用の半幅帯よりも長めなので、
さまざまな帯結びができます』



実はおきなわさん同じセリフを聞いたことがありました

帯の職人さんとお話する機会があったのですが
その方の半幅帯は振袖などに使って
正月や結婚式じゃない盛装のとき
袋帯などで気張る必要がない時に
気軽に使ったらいいという話でした


その当時のおきなわさんは「なるほど~」とうなづきつつ
そばにいた着物に詳しい先輩方の顔を見渡してみると
なんともいい表わしがたい表情でした

きっとそれぞれに思う事があったのだと思います





そうやって記憶の片隅に
追いやられていたことが
この本で偶然にもみかけることができ
なんだか嬉しい発見です







さてもうひとつ大事な発見がありました


こちらの本は最後に
『帯の歴史・早分かり一覧』という
年表が載っています
とても簡単な年表ですが

なんとびっくり


袋帯ができたのは昭和初期
そして名古屋帯ができなのは
それより先の
大正時代なのですね

(もしかして常識だったりします??)


そして最初に開発されたときは
丸帯や昼夜帯を仕立て直して作っていたんですね
まさしく忙しい女性のための改良帯です
個人的には名古屋より袋(幅の問題)が好きですが
名古屋の方が楽でいいという方も多いですし
今後も名古屋帯が発展して欲しいですが…
こちらの本にも書いてある通り
業界は名古屋帯は二番手と思っているようです
残念ですね


おきなわさんの好きな帯に
丸帯を名古屋にした帯があります

これを売ってくださった店員さんには
名古屋ですから結婚式にはダメですよって
何度もいわれましたが(苦笑)
おきなわさんは聞く耳すら持ちませんでした…


【昭和モダンキモノ 抒情画に学ぶ着こなし術】

2014年04月22日 | きものの本
図書館で素敵な本を見つけました
同じタイトルで違う表紙だったので上下巻かとおもい
借りてきました
(中身は一緒でした)






おきなわさんが自分で着物が欲しいと思ったのは
アンティークの大胆な柄をみたときでした

それまで自宅に眠っているおきなわさんママの着物は
ちまちました柄ばかりで
袖を通したいとも思わない物ばかり
唯一 その中でいいなと思う着物は
おきなわさんママが振袖の練習用に求めたもので
大きなシミがついていて実際にきることは不可能
それでも白地に大胆な椿の柄はおきなわさんの心をくすぐり
どうにか着れないものかと悩んだのでした

そんな感じですから
おきなわさんは古典文様よりモダンな文様を好み
奥ゆかしい姿より主張する着物姿の方が好きなのかもしれません


この本は
竹久夢二や高畠華宵などの残した作品を元に
大正から昭和初期の女性の着姿を
紹介しています

モダン模様コレクションと称し
孔雀・薔薇・トランプ・十字絣・梅椿・蘭・釣鐘草
百合・チューリップ・鈴蘭・薊・ダリア・ひまわり・蜘蛛の巣
矢絣・蜻蛉・桔梗・紅葉・葡萄・菊
などを紹介しています

おきなわさんも何年か前
竹久夢二さんの作品を元にして
つくった着物を羽織らせて頂きました
トランプやよろけ縞
マッチ棒など 独特な世界観でしたが
モダンだけど派手ではないその感覚に
なぜかノスタルジックな気持ちになりました


また59ページには
洋風の建物を描いた
めずらしい意匠の着物が紹介されています

おきなわさんの好きな着物ブランドに
銀花仙というブランドがあるのですが
その中にもシルクロードというタイトルの建物を描いた訪問着があります
この銀花仙というブランド
ずっと新しい図案を提案していると思っていたのですが
原点はすでにあったのですね


またこの本にはぜひ見て頂きたい項目があります
『美しいしぐさ』というページです
日傘のさし方やさしたままのお辞儀の仕方など
とても上品で美しい姿が紹介されています
また冷たいおしぼりがでてきたときの使い方では
汗をかいてしまった時の顔のふき方を紹介しています


古典模様が苦手だけど着物には興味がある…
そんな方にはぜひ一度手にとってみて頂きたいと思います

【きくちいまが伝えたい!買ってはいけない着物と着物まわり】きくちいま

2014年04月17日 | きものの本
2013年12月10日初版第一刷発行





着物に興味を持ち始めて
ネットオークションをのぞきはじめたり
呉服店やリサイクルショップをまわり始めた方が
早めに読んでおくと
とても分かりやすく
失敗しにくくなるかもしれませんね


着物の本って
だいたい半分は共感
半分は「そうは言っても好みや趣向が違うわね~」
なんて参考程度に読むことが多いのですが
こちらの本はかなりうなづけることばかり


中でも一番うなづけるのが
『作り手暴走の残念な着物』というお話



私は大島紬の展示会でよく同じことを思っていました

どれだけ柄が細かくても
そこにデザイン性がなければ誰も着たいとは思わない
細かい柄を織れることはとても素晴らしいことだけど
それにばかりこだわって
大切なことを見失っているのではないかな

おきなわさんの大好きなキモノ先輩に
大島好きの方がいるのですが
お着物はほとんど若いころに揃えたもの
あとはお母様のおさがりなんだそうです

その方の大島紬でとても印象に残っているものがあって
実はず~っとそんな大島紬を探しています

色づかいも構図もとても大胆で
華やかな気分にさせてくれる大島
今度お会いした時に写真をお願いしてみます


さて話は元に戻りまして
作り手の作りたい着物を追い求めることは
決して悪いことではないと思います
そのような着物を必要とされている方もいるでしょう
何より作り手さんのモチベーションにつながるとも思います

ただそればかり作って
「着物を買ってくれる人がいない…」と嘆くのはちょっと違うと思います
欲しいと思っている人はいるんです
ただ欲しいと思う品がないだけ
(おきなわさんの場合は予算もないですが(泣))


こんなことを思い出しつつ
あっという間に読めちゃう1冊ですので
どうぞ着物を着初めて・着付けを習い始めて
呉服店やリサイクル店をまわりたくなった方は
ぜひ読んでみてください





もくじ

はじめに

≪第一章≫
ビミョウな着物


≪第二章≫
お金のやりくり問題


≪第三章≫
買ってはいけないお店


≪第四章≫
私たちがかってしまった
怨念の着物たち


≪特別付録①≫賢く着物を買うために

≪特別付録②≫美しく着物を着るために

【平成着物図鑑】君野倫子

2014年04月14日 | きものの本
2004年12月20日発行




着物にまつわるアレコレを
図鑑のように五十音順に紹介


どちらかというと
普段着を楽しみたい方むけかな

よくある
着物の堅苦しい図鑑ではないので
楽しく読める一冊です



その本で初めて知ったのが
なでしこショール


こんなに簡単に羽織にみえるショールが
作れるのですね

まさに目からウロコです



おきなわさんもつくりたーい!
またミシン欲しい病が発病するのです