毎日更新!中谷比佐子のきもの365日 Part2

きものの話題を毎日書きます。

落款花盛り

2013年02月19日 | 日記
帯のたれの処にご自分の落款を押す染織家がいらっしゃいますね
帯そのものが気に入って購入したのに
仕立て上げたらたれに落款が附いている
もうがっかりです

その方の名前をドウして背負って歩かなければいけない?
何を考えているのでしょうか
人の背中を利用しても己の名前を広げたいのでしょうか

そういう失敗があった後
帯の購入にはきちんと仕立て上がりの寸法を計算し
落款が表に出るようだと
「申し訳ないけど此の落款が模様とは思えないので」
と言ってお断りします

落款を押すくらいですから
実力も有り個性的で「ほしい」とそそられます
でも落款を背負って歩く気にはなりません

オリジナルの場合は中に入れて頂きます
私の周りの染色家は皆さん中に入れて下さいますが
まだまだ自己主張の強い方がいます

きものは下前の衽に落款が入りますので
我慢できますが
それでも私は外してもらいたいと思うのです

落款が入っていると高く売れるという考え方
ぼつぼつヤメにしてほしいですね
手仕事のすばらしさを十分に理解した上でそう思います

確かにきものは芸術的な要素を持ってはいます
しかし着る人があってのきものや帯ですから

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