カラフルスケッチ日記blog Colorful Sketch 関本紀美子 Kimiko Sekimoto 

スケッチしながら感じたことや、現場の様子をポツリポツリ書いていきます

スケッチの現場で私の描き方を記録してみました 浅草「和泉屋」

2016-03-05 | 私の描き方
私の絵を見た方から、ペンで直に描くのは本当?どこから描くの?どういう順番で描き進めるの?という質問をよくいただきます。
決まりはありません。描けるものを一つ描いて、その線を手掛かりに、次の物をかいて、さらにその次の線をと、描きつないでいく感じです。
浅草のお煎餅屋さん「和泉屋」さんの店先をスケッチしましたので、私がどんな風に描いているのかご紹介します。

下に飛びました。距離感は目見当としか言いようがありませんが。
下描きしないというのはそういうこと。
時々見当が外れて苦労することもありますが。

左手前の鉢植えがほぼできました。建物の線をどこから出しましょうか。
しばし眺めて、葉の位置を手掛かりに暖簾の竿を描きました。
暖簾の竿と暖簾本体の線を勘違いしてしまい、暖簾が短くなってしまいました。
ドンマイ。お茶を飲んで気を取り直して描き進めましょう。
棚の高さは、自分の目の高さを目安に、目よりも上、目よりも下、と意識して描き分けます。 

棚が出来たので瓶を並べます。楽しい時間。

下のガラスケースに進みます。
手前の木の柵がちょっと難しい。どうしよう。
こうしよう。柵の木の四角を並べて手掛かりにすることにしました。

なんとか柵をクリア。次は入り口の格子戸に進みます。
柵の位置が目安になって見当がつけやすくなりました。

今度は上のよしずに取り掛かります。
さてどこから手をつけよう。
暫し眺め、よしずの断面の小さな丸を並べてみました。

竹を描きこむと気持ちも画面も大分しっかりしました。

よしずの線を入れていきます。

看板を描き入れます。

お煎餅を描きこみます。瓶モノも籠モノも大好き。
楽しみをとっておいた感じ。


最後に暖簾の模様。
ちょっと複雑なのでスケッチブックの裏表紙に
試し描きしてから描き入れました。

完成です。
まあこんな感じです。

色は現場では塗りません。自宅でゆっくり仕上げます。
描く順番に決まりはないので、違う現場ではまた違う描き進め方になります。
最後までお付き合いいただいてありがとうございました。