原子力エネルギー問題に関する情報

杜撰で不経済極まりない原子力政策が、生存権を脅かし環境を汚染し続けていても、原発推進派の議員を選挙で選びますか?

日本とフランスの核人脈

2010年09月30日 | 原子力ムラ・天下り
Twitterでmomodelicさんがつぶやいていた。(リンクは当ブログの独断で加筆)

朽木で今も開催中の山水人で何回も「ミツバチの羽音と地球の回転」の上映会がありました。
救いのない世界、と友人が感想を漏らしていました。
祝島のことをはじめて知った人達、原発について初めて疑問を持った人達がもっと知りたい!と話を聞いてくれました。
ぶんぶん、と広がっています!

そこでフランス人の方と原発について話す機会が。
フランスは世界一の 原発大国でテクノロジーを各国に売りさばき戦争にも加担していると話していました。
でもフランスにすむ85%位の人は原発はいいものと信じていて推進しているのだそう。
なぜ?と聞くとメディアがそういう情報しか流さないからと

日本での問題は電気が独占市場で選べない事なんだよ、と話すと彼は驚いて、フランスではエコ・エネルギーは選べると。
しかし、エコエネルギーを選ぶ人が少ないんだと。
どうして?高いの?と聞くと、「no,they believe nuclearEnergy is clean...」

彼の住むフランスから車で30分のスイスでは、チェルノブイリ事故の後キノコも牛乳も食べないほうがいいと政府の発表があったそうですが、
フランスでは「山に遮られているからここは大丈夫。食べても害はない」と発表があったそうです。

そんなわけない!と驚くと、「危険だなんて発表したら市民は原発に疑問を持ってしまうからフランス政府は発表しないんだよ」と言ってました。
ヨーロッパにはエネルギーに対する意識の高い国が沢山あるのに、フランスは肩身が狭くないのかと聞きましたが、
完全にマスコミにコントロールされていると。

日本も同じ。
原発はエコです、なんてポスターを子供に描かせて洗脳教育から始めて、
莫大な税金を使って
廃棄物のことはちょっとおいといて、
どこぞの野球監督にさわやかな原発CMに出演させて、
クリーンだ、クリーンだ、って。
もうそろそろみんな気づく時なんじゃないだろうか?
【転載ここまで】

momodelicさんと同様、
原発は決してクリーンではないことを知ってもらおうとTwitterでつぶやいて、マスコミが流さない情報を伝えようとしている方がたくさんおられるので、どうか当ブログの「Twitterで原発関連情報をつぶやいている方の紹介」をご参照の上、貴重な情報をRTで拡散していただきたい。


ところで、私自身フランスの原発と世論については、言葉の壁もあってあまりよく知らなかった。
だが、少なくとも4分の3の電力を原発に依存しており、お隣りドイツのように脱原発を決めたという話も聞かないので、
日本のように情報が偏っているか隠蔽されているのだろうという想像はしていた。
それで、momodelicさんと会話をしたフランス人の話に納得したところである。

余談になるが、フランスワインのファンの方のために紹介しておきたい2008年の記事がある。
「フランス南部の原発で放射能漏れ、作業員など100人が被曝」(2週間内に4度目の事故。政府は核関連施設すべてで地下水調査を指示。ワインの名称変更も検討・・・)
生産者としては、なんとしてでも風評被害をなくしたい。
一方、消費者としては、自己防衛のために原発事故が起きた生産地の商品は買いたくない。
住民が原発建設に反対する理由はこういった点にもあることを、原発利権絡みの政治屋や経産省の役人、それに電力会社の担当者は、想像することすらできないのだろう。そして、いざ事故が起きても、誰も責任をとろうとはしない。

さてやっと本題だが、フランスと日本の核人脈について、園田義明さんのめもに気になることが書かれていたので、一部引用する。

アトミック・アンヌの華麗なる地球温暖化人脈 ― 2009/11/16 07:57

アトミック・アンヌことアンヌ・ローベルジョン(アンヌ・ロベルジョン)は、仏原子力大手アレバのCEO(最高経営責任者)
彼女は仏エネルギー大手GDFスエズ、仏石油大手トタル、英携帯電話大手のボーダフォンなどの非業務執行取締役(社外取締役)も勤めており、
フランスを代表するインナー・サークルの一人。
米誌フォーチュンの2005年版「ビジネス界の世界最強女性50傑」で堂々の1位に輝いたこともある。
ミッテラン大統領時代には「シェルパ」を務め、フランス政界の右派と左派の橋渡しをした人物として評価されている。
彼女の幅広い政治的人脈を見込んで、サルコジ内閣への入閣が取り沙汰されたこともあった。
ビジネス界における飛躍のきっかけは、1995年にラザード・フレールのパートナーに就任したこと。ラザード人脈を通じて、欧州貴族たちのお気に入りの存在へ。
そして、地球温暖化人脈の「奥の院」に招かれることになる。
地球温暖化問題はまさに貴族的発想。彼ら自身の持続可能な発展のために地球温暖化のビジネスモデルが成立。
彼らの願いを叶えるために貴族好みの世界的経済人が集められ、その名も「持続可能な発展のための世界経済人会議(WBCSD)」が発足。
その執行委員会メンバーにはアトミック・アンヌの名前もある。

さて、アレバの経営監査委員会のメンバーを努めていたのが2007年に亡くなった平岩外四・元東京電力会長
共通の趣味である読書を通じて、アトミック・アンヌとの親交がいっそう深まったとのこと。このため、今年4月に清水正孝・東京電力社長を訪問し・・(中略)。
こうした縁からか、欧州貴族好みのWBCSDの執行委員会には、アトミック・アンヌと並んで東京電力の常務、副社長、電気事業連合会副会長などを務め、現在、東京電力顧問と日本動力協会会長を務める桝本晃章の名前もある
そういえば、「温暖化懐疑論が問題になっているのは日本だけ」などという大嘘を平気で語る小宮山宏・三菱総合研究所理事長は現在東京電力の常任監査役。・・・(後略)【引用ここまで】


ちなみに、小宮山氏は今年7月に「環境相特別顧問に就任」したそうだ
東電に関してもう一つ、なぜ問題にされないのか不思議なので、少し前につぶやいたこと。
東京電力「有利子負債残高の推移」 借金はとっくの昔から臨界点に達している!平成21年7兆3844億円。読み間違いじゃないよね?誰が利子を払ってるの?


園田義明氏のめもには、「アレバ~ラファージュ~麻生」のアトム人脈 ― 2009/10/19 08:56という麻生元首相のフランス人脈や小沢一郎議員の中国原発利権についての気になる記事もある。

もっと詳しい情報をご存知の方は、是非教えていただきたくお願いいたします。

1 コメント

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Unknown (tieta4u)
2011-04-07 07:49:02
こんにちは
私、フランスに住んで35年、チェルノブイリの時もフランスにいましたが、お友達の言う通りです。あの頃、フランスでは原発産業がすごい勢いで立ち上がってきている頃で、ロビーイングも激しく、かつ情報の管理がたった一人の人間に集中していて、この人は核兵器の分野から原発産業に移ってきた人で、核に関しては情報操作というか、隠蔽が重要と考えていたようです。
現在エコエネルギーは選べますが、それは市場が自由化されているからです。ただし、お友達が言うのとは違って、高いです。といっても、せいぜい月に1500円とか2000円の差ですが、これを高すぎると思うかどうかは個人の差ですね。ただし、送電線はまだ独占です。
原発産業が政治およびマスコミと癒着しているのは、日本だけでなく、フランスもアメリカもそうだと思います。アメリカはatom for peaceと、原発技術輸出を推し進めてきたし、今日本で騒がれている、プルトニウムを食べても大丈夫、というのはアメリカでも以前言っていました。