「批判」は、おかしい。
他者の将棋には興味はないが、ニュースとかで「伊藤匠七段の、最初から引き分けを狙った戦術に、批判の声」が目に入った。
いやいや、批判はないでしょ。「個人の感想」ならともかく。
まず、プロにとっての将棋は、先手と後手が公平なゲームではない。先手が有利である。
そして、もし「引き分け」になった場合は、先手と後手を入れかえることになる。
となれば、後手になった側が「引き分け」を狙うのは、戦術として理にかなっている。
次に、将棋の「引き分け」は、最初から狙ってできるほど簡単ではない、というより、非常に難しい。
そんな芸当を藤井聡太相手にできたことは、将棋史の1ページに載るレベルの出来事である。
むしろ賞賛されるべき、プロの業に思えますのよ。