心の御柱(こころのみはしら)

毎日、八方拝を行い、光の柱を建てましょう。

先祖祭祀は全ての基本

2012年12月05日 | 家庭祭祀

 

 震災以降、家族の重要性を多くの人が再認識しました。これはこれで大変良いのですが、家族というとやはり今生きている者しか思い浮かばないのでは。でも日本人はずいぶん長い間、家族というものに先祖を加えて、というより先祖を中心として生活してきました。京都でも古いお家の場合お座敷の真中にお仏壇があるのが普通の姿です。朝起きたら御挨拶、夕べにも御挨拶、ご飯を炊いたら自分達が食べる前にお供えが日常生活の基本でした。

 

 私もそういう環境に育ったのでそうするのが、当たり前な訳です。まるで先祖がそこにいらっしゃるように生活していると本当にいらっしゃるようになるものです。最近、御自宅に仏壇のない家が増えてきましたが、これだと子供達が一緒に住んでいる間が家族のピークで子供が独立したり伴侶がなくなったりと後はどんどん寂しくなっていく一方なのです。もちろん先祖を祀っているからといって人数が増えるわけではありませんが、その家には自分に繋がる何十何百のさんとともにいるわけです。これはそういう生活をしている方なら解ると思いますが、先祖と伴にいる感覚はとても心の安定感を生んでくれます。

 

 昔から一本の木に例えて、自分達が幹や枝葉、先祖が根子。どんなに自分達が栄えようとしても根がしっかりしていないと一時の繁栄はあっても枯れていくものです。先祖祭祀とは自分達の命のルーツに感謝をささげ、自分達の根を太く大きくしていく行為なのです。ですから先祖祭祀こそが究極の開運法であり、これ無しで他のいろいろな方法を試しても文字道理、根なし草で終わってしまうのです。

 

 名古屋にいらっしゃる日本一の個人投資家である竹田和平さんも常々、先祖祭祀の重要性をおっしゃっていますが、自分の経験からも先祖祭祀に篤い家は代々栄えているものです。一時の成功者で終わってしまう方は先祖に無関心な人が多いです。最近はカリスマなんとかといって、あたかも成功者ぶって世に出てくる方が多いですが、ようく観察してみてください。その方の10年後、20年後を。たいていの方は消えていなくなっているでしょう。先祖祭祀のように地味で継続性のいる行為は、ある意味カリスマなんとかの派手さとは真逆ですが、じわりじわりと運命を強めていくものです。よって成功も持続するのでしょう。

 

 これからの大変な時代、一人でも多くの方が、日本人は先祖と共に生きて歩んだことを思い出し、困難を乗り越えていただきたく思います。

 

                                                                      貴舟 一之 (きふね かずゆき)

 

毎日、八方拝十一方拝を行いましょう。

 


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