心の御柱(こころのみはしら)

毎日、八方拝を行い、光の柱を建てましょう。

神棚の凄さ(3)

2012年11月16日 | 家庭祭祀

 よくお店やお家で、お札がただ置いてあったり柱に貼り付けてあったりしますが、私はそれを見るといつもなんだか少し寂しい気分になってしまいます。

 「神は人の敬するによりその威を増す」と言いますが、実際神棚のお世話を毎日続けていくと神威を増すのが実感できるものです。ここでいうお世話とは最低限、榊の水やお供えの水を替え、拍手を打つことです。もちろんできれば、水のほかに米、酒、塩を毎日替えられればそれがベストですが。また、神道では基本的に御神体は社殿の中に納まっています。その点からも、お札はむき出しではなく、神棚に収めるのがいいのです。

 人には二種類あって、ひとつは警備保障のシールよろしく、お札をまるで番犬代わりかなにかのように扱う方です。「神さん、守っとけや~」と言わんばかりに。もう一つは、大切な方をお世話するかのごとく神棚を丁寧にお世話される方。神様から考えればいったいどちらの方を守ろうと思うでしょうか。いくら人は神の前で平等といっても、結局は自分の行いや思いが反射するのがこの世です。お札の取り扱い方一つで、結構その方の人となりが伺えます。また、逆にいうと毎日丁寧に神棚をお世話することで、人に対する接し方が良い方に変わってくるものです。

 私自身、一時期まったく神棚祭祀を否定していた時期がありましたが、その時は人間関係も殺伐としたものがありました。不思議なもので親から継いだ神棚祭祀をしっかりするようになってから、家族関係や出会う人達も非常に良好になったものです。それに、仕事上でお世話になる方が祀っているお札の神社の氏子さんであったりと目に見えないサポートを強く感じるようになりました。

 「人は神の恵みによりてその徳を増す」と言いますが、私の場合も神棚祭祀を通じて自らの性格もかわり、またそれが神様からのお守りを頂けるようになりました。丁寧な神棚のお世話は結局は本人自身の御魂のお世話をしているとも言えるでしょう。

                                                      貴舟 一之 (きふね かずゆき)


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