心の御柱(こころのみはしら)

毎日、八方拝を行い、光の柱を建てましょう。

鎮守さんは日本の宝

2012年12月07日 | 個人の霊的自立

 

 さんは日本各地にまるでコンビニのごとく数多く存在していますが、日本人の心が荒れすさんで来ても、今日なお まだ国としてなんとか成り立っているのは鎮守さんのお陰といっても過言ではありますまい。鎮守さんのシステムを知れば知るほど、日本人の御先祖さんが代々大切にされてきたことに感謝の念が湧いてきます。

 

 私の鎮守は下鴨神社ですが、世界遺産になった今日からは考えられないくらい、私の子供の頃は非常に寂れた神社でした。休日でも参拝者は少なく、とくに参道のある糺の森の荒れ方はひどく、昼中でさえ一人で通るのが怖いくらいの不気味さが漂っていました。そこかしこに廃家電が捨てられ、エロな雑誌が放置、ときには藁人形が木に打ちつけられたりと、散歩できるような環境ではなかったです。

 

 私の通っていた公立中学はちょうどこの神社の真裏にあり、神社の荒れ方と同様、学校も荒れ放題でした。先生達が生徒の暴力に耐えかねて警察に出動要請したくらいです。地域の鎮守さんが荒れ放題だとその地域の子供達の心も荒れてくるというのは、よく聞く話です。私の友人で学校の教師をされている方は、荒れた学校に赴任した際、まず鎮守さんに挨拶して様子を見るとやはり参拝客が少なく掃除もされていないことが多いと言っていました。その方はそんな場合自ら掃除をされるらしいですが、徐々にですが生徒達の心が変わっていくとおっしゃっていました。また不思議なことに、下鴨神社の場合も綺麗になるにつれて学校も平常に戻っていきました。

 

 ある経営コンサルタントの方で、全国の商店街を回ってられる方から、地域の鎮守さんがよく手入れされている商店街は非常に繁盛しているというのを聞いたこともあります。この場合は地域のコミュニティがしっかりしているのと神様の力があいまって地域が繁栄するのでしょう。

 

 昔から鎮守さんは地域の人達の魂をつかさどるといわれています。生まれる時の魂を両親の所へ導いてくださるのも鎮守さんだといいますね。七五三のように子供の成長はもちろん、結婚、仕事まで面倒を見てくださいます。どんなに忙しくても月に一度は参拝するようにしたいものです。

 

 さらに、鎮守さんは地域の死者達の霊魂が昇天していく場所だとも言われています。私は霊能力とかまったくないですが、亡き父の49日が終わりさんに御挨拶にいったとき不思議と父が一緒に付いてきている感がありました。うまくは言えませんが鎮守さんが父の魂をしっかり受け止めてくださり父も安心していたようです。逆に手入れがなされず参拝者も少ない鎮守さんの地域は不浄仏の霊が溜まりやすいように感じます。

 

 たぶん、この鎮守のシステムは人の魂がこの世に生まれ出、あの世に去るときのゲートになっており、しっかりと鎮守さんがガードをされているのでしょう。ネイティブと言われる少数民族はいまでもこういうシステムをしっかり保持していますが、西洋だとかなり変形してしまったみたいです。それでもヨーロッパの教会なんかはケルトなどのもともとの現住民の聖地の上に作られているので、キリスト教ではあるが、教会の場そのものが鎮守システムをなんとか維持できているというのを聞いたことがあります。

 

 神棚の凄さ(2)にも書きましたが、鎮守さんの力を使えば霊能者とかに頼る必要もなくなってきます。是非とも地域の鎮守さんを大切にしていきましょう。

 

                                                                       貴舟 一之 (きふね かずゆき)

 

毎日、八方拝一方拝を行いましょう。 

 


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