心の御柱(こころのみはしら)

毎日、八方拝を行い、光の柱を建てましょう。

八方拝と八方除

2012年11月21日 | 四方拝・八方拝・十一方拝

 八方除というのが各地の神社で行われていますが、これは知らず知らずのうちに犯してしまった方位や家相それに年回りから来る災厄をお祓いするもので、どうもその起源は陰陽道が民衆化していく中で拡まっていったもののようです。

 私も若い頃は方位なんか迷信だと思っていましたが、自身の経験やまた周りの方々の体験から、障りはやはりあるんだなと感じるようになりました。よそ様の生活の中の障りは外から覗うのは難しいものがありますが、事業の場合は多額の金銭も絡むので外からでもはっきりと解るものです。京都で代々お商売をされている方はたいてい方位などを尊重されています。親の代から自然と受け継がれているようです。また、松下幸之助も若い頃はまったく無頓着だったらしいですが、いろいろ失敗や苦労を重ねるうえで、自分で方位の判断までされるように深く勉強されたと聞いています。

 でも、どんなに注意していてもいろいろ方位の犯しはやってしまうものです。また無頓着で現象が現れてから大慌てして八方除をされる方もいます。八方除に限らずどんな祈祷も効果は多少あるとは思いますが、ほんの少しの時間、神社で祈祷してもらって多大な効果を期待するのは、どんなものでしょうか?

 八方拝を毎日することは、八方除を毎日行っていることとなり、たとえ犯しても大難を小難に、また大きなミスを自然と避けれるようになってきます。予防医学ではありませんが、事前に難を避けていくことが重要で、障りの現象が出てから対処するのは、なかなか大変なものです。

 風水では方位の犯しだけでなくもろもろの災いを避けるため風水鏡という八角形の鏡を用いますが、これは結構扱い方が難しく、一般に使われているやり方だとかえって家運を下げてしまうことにもなりかねません。

 毎日の八方拝十一方拝は、家の中に目に見えない安全な八卦鏡を作っていくこととなります。

                                                            貴舟 一之 (きふね かずゆき)

 


八方拝の奇跡

2012年11月19日 | 四方拝・八方拝・十一方拝

 八方拝は、かつて昭和の時代に安倍禎三郎先生が考案され京都で教えられたので、今でも古い世代の京都人の中には八方拝を実践されている方がちょくちょくいらっしゃいます。あのTVでも有名な祇園の日本料理人も八方拝について言及されていたことがありますね。私の父も亡くなるまで50年間毎日欠かさず行っていましたが、もし効果が実感できなければ、とうてい続けることなど無理なものです。他のものはいらないくらいシンプルかつ強力な行法なのです。

 八方拝を始めて行方不明になっていた子供が帰ってきたり、会社の経営が厳しく不渡りになりそうな時に援助者が出現したり、また病気が治ったりと例をあげれば限がないくらいです。もっともいろいろな宗教やスピリチュアルなもので、奇跡を売りにされているのが世にあまたですから、そんなのは偶然だったと言われてしまえば仕方ないですが、他のものと全く違う点は、

 ・お金が一切かからない

 ・特定の個人や団体に依存しない

 ・家で行え、行法もシンプルなので毎日行える

 ・祭壇や特別のグッズも必要なく、身一つで行える

 ・四方拝という天皇家の最重要神事をベースに、一般人用に簡素化かつ効能向上が計られている

というものですが、なによりの特徴は個人が何者も通さずに直接に神霊と結び付く点にあります。 

 とにかく、まず3週間(21日間)を連続して試してみてください。自分自身に不思議な力がついてくるのが実感できるでしょう。以下に私が感じている八方拝の効用をあげると

 八方拝をすると、自分だけでなく家族にもその恩恵が及び運が良くなる

 ・個人のカルマや家系の因縁浄化に強力に作用する

 ・自分の中に霊的な力(霊能力ではない)を感じるようになり、他者に依存しなくなる

 ・本人の住まいの土地や建物の浄化に役立つ

 ・ある町や村で複数の人が八方拝を行うと、一種の守護結界ができるようになり地域が安全になってくる(京都はその例)

 

これからの10年は日本という国が存続できるかどうかという位の大変困難な時期になります。一人でも多くの人が八方拝、またそれをさらにバージョンアップさせた十一方拝をして、次の世代にこの国を残していきましょう。

                                                 貴舟 一之 (きふね かずゆき)


プライベート結界の作り方

2012年11月07日 | 四方拝・八方拝・十一方拝

 結界というと天海さんや空海さんのような特別の才能がある人だけが設けられると思われがちですが、八方拝十一方拝を使って誰でもが容易に作る事が可能です。

 自宅の敷地を守るやり方としては、四神(玄武、青龍、朱雀、白虎)に守らせたり、五色不動や五大力さんに守ってもらう方法もあるようですが、ここでは、自宅を中心として自分や家族の生活圏内に結界を張る方法です。

 

まず、自宅から見て北、北東、東、東南、南、西南、西、北西の八方位それぞれに自分の住んでいる市町村や近隣にある自分と縁のある神社仏閣そして先祖の墓かを一方位に最低一か所づつピックアップしていきます。ここでは、必ず鎮守さんと一の宮先祖の墓菩提寺があればその寺も入れてください。そしてどんなに遠くても伊勢神宮も。

 そして、八方拝や十一方拝の時にそれぞれの方位を拝む際、神社や仏閣などのお名前を唱えて弥栄(いやさか)を祈ります。私の場合は御祭神や本尊さまの御名まで唱えていますが、神社仏閣名だけでもいいです。

 毎日するのが一番ですが時間に追われる生活をしているとなかなか難しいです。シンプルな四方拝や八方拝、十一方拝は毎日行うとして、この結界張りは正月や春分秋分夏至冬至など特別な日にするだけでもいいです。

 そして八方位にある寺社仏閣はたまに機会があれば参拝するようにします。不思議なもので、結界でお世話になっている寺社の近くに行くと、何故か落ち着き、守られている感覚が日に日に強まっていくものです。

 

個人で作った結界は、基本は個人用ですが、目に見えないエネルギーで自宅を中心にわずかですが地域全体にも守護の力が働いていくようです。一人でも多くの方が、結界を作られると地域は守られるようになり、ひいては日本全体にも影響するのではと想像しています。

                                          貴舟 一之(きふね かずゆき)


十一方拝

2012年11月06日 | 四方拝・八方拝・十一方拝

十一方拝は3年前位にインスピレーションを受けて自分が始めたやりかたです。それまでずっと八方拝を毎日おこなってきましたが、白山のふもとの白峰にある白山本地堂の十一面観音と出会ってから思いつきました。ちなみにその十一面観音は廃仏棄釈の際に白山山頂にお祀りしてあったのを降ろしてきた仏様です。

明治維新前に天皇がなさっていた四方拝では、天と地も拝んでいられました。さらにそこに古神道である白川(伯家)神道の行法である自霊拝(自神拝)をつけ加え完成させました。八方拝+天+地+自霊拝で十一方拝となります。十一面観音もそうですが、十一という数はもう一段上の次元の完成を表しており、自分ではこの十一方拝をかなり気にいっています。

さて、明治以前の四方拝の天の拝み方は北を天とみなし、北西を地とみなし拝んでいました。ただ私の場合は動作を単純にするために、太陽のもっとも勢いの強い東南(辰巳)を向いて天地を拝します。

自霊拝(自神拝)は自らをアマテラスオホミカミの分け御魂として鏡に映して自らの姿を拝しますが、ここでは胸のあたり、ヨーガでいうアナハタチャクラのあたりを意識して拝します。

順としては、まず北を向き北辰を拝し、次に八方拝(東南ー南ー南西ー西ー北西ー北ー東北ー東)を行い、こんどは東南を向き両手合掌を天に向け天を讃え、続けて地に向け地に感謝、そして最後に胸の前で合掌して、内なるアマテラスオホミカミを讃えます。

十一方拝によって北極星の祭祀からはじまり、全方位と天地全ての神々を拝み、最後に自分の魂を讃えることで1セットです。また北極星は神道では天之御中主(あめのみなかぬし)ともされており、最後に自分の内なるアマテラスオホミカミを讃えることで、古神道の秘儀である天之御中主とアマテラスの祭儀にも通ずるものがあると思っています。

                                                                        貴船 一之 (きふね かずゆき)


八方拝とは

2012年11月05日 | 四方拝・八方拝・十一方拝

 八方拝とは、四方拝をベースにすべての方位を拝む形に変えたものです。昭和初期に京都の安倍禎三郎先生が考案されました。

 「太陽のコースに沿って、東南の方より南・南西・西・西北・北・東北・東という順に二拍手一礼二拍手の形式で、天地の万物一切にお礼とお詫びと祈願の心をこめて拝し、最後にご先祖の墓所の方を拝しましょう。」とあります。

 風水でも八卦というのがありますが、八方位は全ての方位を含みますし、また日本では古来、八という数字を非常に力のある数と捉えてきました。京都の吉田神社に大元宮という日本全国全ての神々をまつる社がありますが、ここは非常に珍しい八角形の建物です。

 戦前に安倍先生の教えを受けた人の中には、海外の激戦地から生還された方々も多く、この八方拝を日々続けていたお陰で九死に一生を得たと感謝されていたそうです。毎日続けていくことで、本当に運が好転してきますし、また先祖や自分の因縁浄化にも強力に作用するようです。

 東南から始めるのは、この方位が最も太陽が勢いが強いとされるからです。南が一番強いように一般では考えられるかもしれませんが、南は太陽が昇りきってこれからは下りしかない頂点ので、ちょうどその手前が一番エネルギーが強いと考える訳です。人間でも功なり名をとげた人よりも、一番を目指して努力している人の方がエネルギーを感じますよね。

 ただ、安倍先生のやり方では、北辰(北極星、北斗七星)が欠けています。そこで、お勧めするのが、まず北に向かい北辰を拝んでから東南から順に拝んでいけばいいのではないでしょうか。その八方位のなかで、ご自分の家から見て伊勢神宮の方角と鎮守さんの鎮座する方角のときに、それぞれ伊勢と鎮守さんへの感謝の意を述べられるとさらに良いと思います。

 毎朝、太陽を拝んでから八方拝で始まる一日はとても清々しいものです。

                                                                 貴舟 一之 (きふね かずゆき)