英会話とダイエットが苦手・・・その14
いよいよクリスマス休暇やお正月休みがやってきますね。ダイエットには厳しい季節になりました。
そして、この時期には超円安にもめげず海外旅行に行く人が多いことでしょうね。うらやましい・・・
ところで、海外旅行をしていて、英語でこう言いたかったのにとっさに言えず悔しい思いをした経験は誰にでもあると思います。もちろん私も何回もあります。今回はその中から、タクシーに乗った時の「とっさの一言」を書いてみました。
私の実体験をもとにしたこのショートストーリーの主人公はあなたです。海外ではこんなこともあるかもしれないと思って読んでみてください。
そこは、東南アジアの有名な観光地です。ホテルにチェックインしたあなたと奥さんがホテルの外に散歩に出ると、人のよさそうなタクシー運転手が「こんにちは、どこに行きますか?」と片言の日本語で声をかけてきました。 でも彼が知っている日本語はそれだけで、そのあとの会話は英語でした。あなたが世界的に有名な民族舞踊のショーが見られるレストランに行ってみたいと言うと、いい店があるから自分のタクシーで行かないかと誘ってきました。奥さんは大丈夫かしらといいましたが、あなたは彼の人懐っこい笑顔を信用してタクシーに乗り込みました。
ところが、レストランはここから20分だという彼の話とはうらはらにいつになっても着きません。あたりはだんだんうす暗くなってきます。こんなに遠いはずはないのに。おかしいと思ったあなたはこう言います。
「まだ着かないの?あとどれくらい?」・・・“ Not yet? How far is it?"
「道が違うんじゃないの?」・・・“ Are you sure this is the right route? ”
しかし、運転手は「間違ってない。大丈夫、もうすぐ。」と言います。
だまされているかもしれない。そう思ったあなたはこう言います。
「遠回りしてるんじゃないの?」・・・“ Isn’t this the long way around? ”
運転手は「そんなことない、大丈夫、もう少し」というだけで涼しい顔で運転を続けます。出発してからもう40分たち外はだいぶ暗くなってきました。あなたはこの運転手を信用できず、ついにこのタクシーを降りて別のタクシーで行こうと決心して少し低いトーンでこう言います。
「突き当りで止めてくれ」・・・“ Stop at the end of the street? ”
ところが、それを聞いても運転手は「もうすぐ、もうすぐ」と言いながら右折して通り過ぎました。
そこであなたは強い調子でこう言います。
「ここで下してくれ。」・・・“ Let me off here. ”
しかし運転手はそれでもさらに車を進めようとします。
そしていよいよあなたはこう叫びます。
「今、ここで下ろせ。止めろー!」・・・“Drop me off here, right now. stoooop! ”
奥さんはあなたにしがみついて震えています。
あなたはやっとのことでタクシーを止めましたが、今度は運転手がとんでもない高い料金を請求してきました。
ここであなたはついに切れます。
「ふざけんな!」・・・“ Don’t be ridiculous! ”
さてさて、こんな怖い体験はしない方がいいのですが、「備えあれば憂いなし」ですから覚えておいてはいかがでしょうか。
このとき私の得た教訓は、「ホテルの外のタクシーには乗らない方がいい」ということでした。海外ではタクシーはできるだけホテルから呼んでもらいましょう。
えっ、おまえはその英語をちゃんと言えたのかですって?実はこの出来事は私が英語を勉強するモチベーションの一つになっています。そう言えばもうおわかりですよね。いまでも最後に叫んだ“Stoooop!”だけはよく覚えています。
では、 Merry Christmas and a Happy new year! Have a nice trip!