「けやぐの道草横丁」

身のまわりの自然と工芸、街あるきと川柳や歌への視点
「けやぐ」とは、友だち、仲間、親友といった意味あいの津軽ことばです

#17.蝉坊動物録 - ナミアゲハの産卵 -

2013年06月29日 | 動物
▲ 「ナミアゲハ」の卵   6月も深まった梅雨の晴れ間の一日、東京の気温は一気に30℃近くまで上がってしまいます。梅雨が明けると向こう3カ月は連日、真夏日の気温を覚悟しなくてはなりません。街あるきには危険を感じる季節がやってきます。   その日も食糧在庫の買出しに、いつものスーパーへのテクテクコース上の小さな坂の途中にある小さな児童公園に立ち寄り、赤く塗装されたベンチでひと休みしていました。見る . . . 本文を読む

#16.砥部焼 工藤省治陶磁器集(3)

2013年06月18日 | 工芸
 25年ほど前わが家にやってきた尺の大鉢。  落ち着いた色合いの三つの染付唐草。見込みの素地には、細かな櫛の引っ掻き文様が地紋となって廻らされています。  サラダの材料の彩が映えます。震災後、三陸で教えられてきた、「生ワカメ」をショウガでいただくサラダの緑と黄色もさらに美しくなります。食卓の照明が加わるとますます鮮烈になります。  夏場の冷やしうどん、ソーメン、冷麦は冷たさを体で感じながら、冬 . . . 本文を読む

#15.蝉坊動物録 - 梅にテントウムシ -

2013年06月12日 | 動物
 ゴールデン・ウィーク中の街あるきで異なものと出会いました。場所は、「#8.梅に蓑虫」で取材した木とまったく同じ梅の木。ぶら下がっているミノムシからほんの30cm右側の枝。びっしりと青紫色の同じ形の虫が群棲しています。後側にはちょうど一ヶ月ほど前には満開のピンクの花だったウメが、青い果実となって顔を並べています。いつもながら自然の造形というもの、なんと美しいことでしょうか。  早速調べてみると、 . . . 本文を読む

#14.砥部焼 工藤省治陶磁器集(2)

2013年06月06日 | 工芸
       ひと目で「天使の輪」を想わせる真っ白な縁(ふち)の輪。  それとも「土星の輪」でしょうか?天体の形状には、真っ青な空と同じように、心洗われるものがあります。  縁のある大皿は洋皿にはふつうに見かけますが、この皿の縁の内側は「鉄鉢/てっぱつ」(#9.を参照)と同じようにオーバーハングしています。  断面で見ると、ひらがなの「ひ」の字のようになっています。  スプーン・フォークの使用に . . . 本文を読む