「けやぐの道草横丁」

身のまわりの自然と工芸、街あるきと川柳や歌への視点
「けやぐ」とは、友だち、仲間、親友といった意味あいの津軽ことばです

#57.津軽ことばで唄おう! その10「 オリビアを聴きながら 」

2018年06月13日 | うた
月刊・アニマ/Anima/No.233/1992年2月号・表紙/平凡社刊
特集/ダイナミック・ホエールウォッチング/世界の海でクジラを見る
表紙写真/ザトウクジラのブリーチング/中村庸夫氏
Photo by Semibo
0606.2018/14:25

オリビアを聴きながら


原曲:
唄・杏里/詞&曲・尾崎亜美/1978(昭53)


きねえたうだこ ふとりきでみるず
オリビアだきゃすげねこごろ なぐさめでけるはで
ジャスミンちゃだきゃ ねぷてぐなるくすり
おららすぐえづにづば おわりて こたらばげ
 
えぎあたころだきゃ こたらだす
くるなておもえもさねすた
メーキングッシンベラ
んでね おわたごど とぎばかさねだばす
おたてまたおめ おらのまぼろすばあえすただべな


ねらえねばげだきゃ ほすばかずえでみず
へかりのえどばたぐれば めでくるおめのつらこ
たんじょびねだきゃ カトレヤばわへねすた
やさすふとでたえんたばて えつねとっつぱれ

よながのでんわ おめだべな
しゃべるこどなて なんもねよ
メーキングッシンベラ
あえだきゃけでまたよ にどどかげでこねでけ
おたてまたおめ おらのまぼろすばあえすただべな


えぎあたころだきゃ こたらだす
くるなておもえもさねすた
メーキングッシンベラ
んでね おわたごど とぎばかさねだばす
おたてまたおめ おらのまぼろすばあえすただべな




ご存知実力派名シンガー・杏里のデビュー曲で、シンガーソングライター・尾崎亜美の金字塔。

当初はあまり反響なく、じわじわとさまざまな歌手にカバーされ、20年近くを経てついに「紅白」で本人に唄われた、世代を超えたリスナーにより育まれたともいえる名曲。

サビの " Making good things better " は、タイトル中の「オリビア」・ニュートン=ジョン(GBR/1948~)の実際のアルバム名に由来し、「二人の愛をもっと育てよう」という前向きな内容。

当時自然保護の観点から「鯨食文化」を批判したオリビアに、多少の違和感を持ったことを覚えています。

節末行の「疲れ果てたあなた 私の幻を愛したの」が、作者お気に入りのいわゆる「殺し文句」でしょうか。

拙奇書「けやぐの歌集」シリーズ未掲載。

津軽ことばへの翻訳?にこんなに夢中になれることを、よくぞ発見してしまったものだと、夏を前にして小生の悪い虫に季節はずれの「啓蟄」がまた訪れそうな気がしています。



オリビア・ニュートン・ジョンの身近なイメージの被写体として「鯨缶/クジラの大和煮?」を街でもネットでも知人へもサーチしてみましたが、出逢うことさえできませんでした。
なんだか浦島太郎状態な気分です。
自然史雑誌・月刊アニマは妻娘の愛読書でした。
1973年(昭48)創刊、残念ながら1993年(平5)に休刊しています。



鯨缶店もネットもご禁制  蝉坊




《 関連ブログ 》
● けやぐ柳会「月刊けやぐ」電子版
会員の投句作品と互選句の掲示板。
http://blog.goo.ne.jp/keyagu0123
● ただの蚤助「けやぐの広場」
川柳と音楽、映画フリークの独り言。
http://blog.goo.ne.jp/keyagu575





コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。