「けやぐの道草横丁」

身のまわりの自然と工芸、街あるきと川柳や歌への視点
「けやぐ」とは、友だち、仲間、親友といった意味あいの津軽ことばです

#62.ちょっと一服(5)高橋竹山のCD一枚

2018年09月24日 | ちょっと一服
「津軽三味線 高橋竹山 決定盤」と 「八戸・小唄寿司」の取り分け「バチ」 Photo by Semibo 09.17.2018 この8月初めに、ふと聴きたくなって「津軽三味線 高橋竹山 決定盤」(1996/日本クラウン版)という音源を取寄せ、幾度も聴きました。 どう聴いても、海=陸奥湾・野辺地湾の光景が浮かんで来るような気がします。 3歳で麻疹のために視力を失ったという竹山先生の脳裏には、故郷 . . . 本文を読む

#61.ちょっと一服(4)寺山修司の俳句作品一句

2018年09月17日 | ちょっと一服
俳句歳時記・第三版/P481/角川書店/2004年12版 Photo by Semibo 09.17.2018 「ひかげ」/月刊けやぐ・2018年8月号お題/出題・修さん/というと、次の一句に触れずにはいられません。 影を出ておどろきやすき蟻となる  寺山修司 [季/蟻/夏]。『花粉航海』(1975)所収。 繊細な観察眼、動き、おもしろ味、陰陽のコントラストやバランス。 郷土の大先輩が . . . 本文を読む

#47.「 三上想展 」 - 青銅と真鍮の植物たち -

2014年12月05日 | ちょっと一服
拝啓  向寒の候、ご健勝のこととお慶び申しあげます。  さて、このたび二女・三上想が金工(鋳金)作家として初の個展を、東京・日本橋三越本店様において開催する運びとなりました。  これもみなさまの温かな眼差しと励ましの賜物と、深く感謝いたしております。  つきましては、師走のなにかとご多忙のところ、まことに恐縮ではございますが、なにとぞお気軽にご来場のうえ、激励など賜れば幸いと存じ、謹んでご . . . 本文を読む

#44.ちょっと一服(3)「 豆漬け 」 と 「 飢餓海峡 」 

2014年08月11日 | ちょっと一服
▲ 片口に盛り込んだ「枝豆のお漬物」   ダイズ/大豆/Glycine max/Soybean/マメ科/一年草/の未成熟な種子を硬めに茹でて塩漬けにした「豆漬け/まめづけ」は、津軽の特色ある食品であると同時に、代表的な「ソウル・フード」です。   「豆漬け」は厳しい冬を乗り越えるための重要な「越冬食」であり、不作のための「保存食」でした。   現在の津軽では「毛豆/けまめ」という莢/さや/に剛 . . . 本文を読む

#29.ちょっと一服(2)南部鉄器鋳鉄鍋「右腕」くんで「石焼き芋」に挑戦!

2014年03月03日 | ちょっと一服
     鋳鉄鍋「右腕くん」がカレー作りの達人であることは、小ブログ(#25.南部鉄器カレー鍋 「右腕」くん)で紹介しましたが、以前からずっと心残りになっていることがありました。   カレーソースは鋳鉄鍋を使うととても静かに楽に作れるのですが、少量を作るときには、一般的なプレス板金鍋でも手をかければできるわけです。   「右腕くん」は「キッチンオーブン」といわれるタイプの鍋の仲間ですから、高温 . . . 本文を読む

#07.ちょっと一服(1)わが愛するハーモニーの系譜

2013年03月05日 | ちょっと一服
 ときどきテーマからはずれることをお許しください。音楽は別バラです。チームによる共同作業、コーラスが大好きです。  尊敬する山下達郎さんとは同学年です。もう何十年にもなりますが、コーラスなのに「ひとりアカペラ」で作りあげたというON THE STREET CORNER 1(オン・ザ・ストリート・コーナー1)と出会ってから、彼が影響を受けたThe Beach Boys、Beach Boysが影響 . . . 本文を読む