「けやぐの道草横丁」

身のまわりの自然と工芸、街あるきと川柳や歌への視点
「けやぐ」とは、友だち、仲間、親友といった意味あいの津軽ことばです

#54.津軽ことばで唄おう! その7「 夜明けのうた 」

2018年02月08日 | うた
バルコニーから東方・王子方面を望む
右方の塔はスカイツリー
Photo by Semibo
12.10.2017/07:10AM


夜明けのうた


原曲
唄・岸 洋子/詞・岩谷時子/曲・いずみたく
1964(昭39)

 
よあげのうだや おらのこごろの
きなのかなすみ ながすてけねが
よあげのうだや おらのこごろさ
わげつからば えぺけでけろじゃ
 
 
よあげのうだや おらのこごろの
あふえるおもえば わがてけねが
よあげのうだや おらのこごろさ
でたらだのぞみば だがへでけろじゃ
 
 
よあげのうだや おらのこごろの
けちゃぺねすあへ まもてけねが
よあげのうだや おらのこごろさ
おもえださへる ふるさどのそら






標準語の〇〇〇「よ」という助詞(間投または終助詞とも)は、津軽では「や」と表現されます。
50年近く前、どんな機会だったかは今となっては定かではありませんが、私たちの恩師・白崎徳彦先生が教室で当時の蚤助主宰に対し、「フンズモドや!」と牛乳瓶の底メガネの奥の慈愛ふれる眼差しで微笑まれていた状況がありありと脳裏にあります。
このように、先生は学級担任であり柔道の達人でしたが、小生にとっては国語の先生でもありました。
 
岩谷時子(1916~2013)先生は、私たちがこの世に生を受けた頃から活躍され、当時の流行歌の最先端を走り続けた大作家でした。
思春期の子らの胸にもストレートに伝わる平易で透明感のある詞に、ときめきに満ちた、カラフルな青春を送った向きも少なくないのではないでしょうか。
生涯独身、97歳の稀有な天賦の才と人生を送られた時子先生の数え切れないほどの作品に乾杯!
 
よく視るとこの詞は単に「夜明け」を詠ったものではなく、「夜明けのうた」に対する思いを記された詞であることが解ります。
では、この詞のモチーフとなった「夜明けのうた」とはどんな歌だったのでしょうか?
浅学の引出しから想起させていただくと…「Softly,as in a Morning Sunrise / 朝日のようにさわやかに」あたりのスタンダードジャズかな?などとイメージしてみるのですが、いかがでしょうか?






朝焼けにエールを貰う老介護  蝉坊





《 関連ブログ 》
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川柳と音楽、映画フリークの独り言。
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