「けやぐの道草横丁」

身のまわりの自然と工芸、街あるきと川柳や歌への視点
「けやぐ」とは、友だち、仲間、親友といった意味あいの津軽ことばです

#51.津軽ことばで唄おう! その4「 ちいさい秋みつけた 」

2018年01月15日 | うた
ハゼノキの葉と実
東京・北区・石神井川河畔・音無こぶし緑地/11.4.2014
Photo by Semibo



ちいさい秋みつけた


原曲
唄・伴久美子
詞・サトウハチロー 曲・中田喜直
1955(昭30)


だえだがだえだがだえだが みつけだ
あつかだあぎあつかだあぎあつかだあぎ みつけだ
めがぐすおにさん てなるほさ
すまへだみみこさ さじゃらどすみだ
よばてらくづぶえ もずのこえ
あつかだあぎあつかだあぎあつかだあぎ みつけだ
 
 
だえだがだえだがだえだが みつけだ
あつかだあぎあつかだあぎあつかだあぎ みつけだ
へやだきゃきたむぎ くもりのガラス
ぼやどすたまなぐのえろ とがすたぎゅにゅ
わんかだすぎまがら あぎのかじぇ
あつかだあぎあつかだあぎあつかだあぎ みつけだ
 
 
だえだがだえだがだえだが みつけだ
あつかだあぎあつかだあぎあつかだあぎ みつけだ
むがすのむがすの かじゃみのとりの
ぼやげだとさがさ はじぇのはふとつ
はじぇのはまかで ゆやげえろ
あつかだあぎあつかだあぎあつかだあぎ みつけだ


                   
 NHKラジオ「秋の祭典」
        ボニージャックスによるレコード化=1962(昭37)




青森県・弘前ゆかりのサトウハチロー先生は天才詩人です。
ひと頃、戦前・戦中の事績について取り沙汰されたことがありますが、そんなの戦争そのものが悪いに決まってる。
詞の中に登場する、東京・文京区弥生の旧宅庭にあったハゼノキ(櫨の木)が、同区春日の公園に移植されていることは存じておりましたが、近距離にも拘らず未だ見学を果たせません。
モズ、ハゼノキ、リンゴというと、先生のイメージに繋がります。
先生編の「日本童謡集~誕生から現代まで~」(現代教養文庫606・社会思想社刊・1968/廃業・絶版)は生涯の愛読書であり宝物です。



ハゼノキ(櫨の木,単にハゼとも,Toxicodendron succedaneum)はウルシ科ウルシ属の落葉小高木。
実から蝋燭の原料となる木蝋を採取する資源作物として、江戸時代に琉球から持ち込まれ、それまで木蝋の主原料であったウルシの実を駆逐したとされます。




紅衣をまとったハゼの脱ぎっぷり  蝉坊





《 関連ブログ 》
● けやぐ柳会「月刊けやぐ」電子版
会員の投句作品と互選句の掲示板。
http://blog.goo.ne.jp/keyagu0123
● ただの蚤助「けやぐの広場」
川柳と音楽、映画フリークの独り言。
http://blog.goo.ne.jp/keyagu575


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