「けやぐの道草横丁」

身のまわりの自然と工芸、街あるきと川柳や歌への視点
「けやぐ」とは、友だち、仲間、親友といった意味あいの津軽ことばです

#61.ちょっと一服(4)寺山修司の俳句作品一句

2018年09月17日 | ちょっと一服
俳句歳時記・第三版/P481/角川書店/2004年12版
Photo by Semibo
09.17.2018


「ひかげ」/月刊けやぐ・2018年8月号お題/出題・修さん/というと、次の一句に触れずにはいられません。

影を出ておどろきやすき蟻となる  寺山修司

[季/蟻/夏]。『花粉航海』(1975)所収。

繊細な観察眼、動き、おもしろ味、陰陽のコントラストやバランス。
郷土の大先輩が残した作品中、最高に大好きな一句です。
上京して「おどろきやすき蟻」となったのは、作者自身のようにも想われます。
なお、フォークル(ザ・フォーク・クルセダーズ)が唄った「戦争は知らない/1966」の詞は、寺山先生の商業的な作詞活動の始まりとされているようです。
曲はもちろん、加藤和彦大先生。



《 関連ブログ 》
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