earth

今日、映画館から帰ったら、知り合いのシロクマ君から

こんな手紙が届いていた。


「拝啓、こちら北極は相変わらずの強烈なブリザードの舞う

　最悪な日々ですが、そちらは暖冬でしょうか？

　年賀状ありがとうございました。

　返事も出さずに申し訳ありませんでした。

　お元気ですか？

　と言いつつ、こちとらキューピーさんのやってることは

　全てお見通しです。

　温暖化のおかげで、雪かきをせずにすんだわいと、

　暖かいお部屋の中で、ぬくぬくとミカンを食べながら、

　テレビを見てゴロゴロしている姿が目に浮かびます。

　このままだと、体重100kgの大台まであと少しですね。

　前から気になっていたんですが、今ご使用の蓄熱式eco暖房機、

　本当にecoなんですか？

　夜中や留守のときもつけっぱなしで、

　何とかならないんですか？

　余計に地球を暖めることは止めてください。

　ecoといえば、キューピーさんは今日、片道8kmの映画館への道のりを、

　排気量1300ccのシビックを運転して、

　たった一人で行かれましたね。

　電車に乗って駅前の映画館へ行く選択肢もあったはずです。

　今日、キューピーさんがとった行動により、北極の氷が

　1mgぐらい余計に溶けちゃったかもしれません。

　2030年には絶滅すると言われている我々の寿命が、

　0.1秒縮まったかも知れません。


　僕は悲しいです。

　キューピーさんは、口ではシロクマを絶滅させてはいけない、

　と言いつつ、行動は正反対です。

　ここまできたら、もう実力行使です。

　僕にも考えがあるっちゃーあります。

　実はさっき、シロクマ族に伝わる白魔術により、

　キューピーさんの種を絶つ呪いをかけました。

　もう、どんなにがんばっても、マムシをのもうがバイ○グラをのもうが、

　アレは出ません。

　キューピーさんは自分のDNAを後世に残すことなく

　死んでいかねばなりません。

　ざまあみさらせ、です。

　ですが、友達ですもの、救済の道も用意してあります。

　今後、22年間、70歳まで、映画館へは電車か自転車か徒歩で行ったならば、

　種を戻してあげます。

　22年後が楽しみですね。

　子作りがんばってください。

　それでは、またあえる日まで。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　人類の友より」