Cafily's♪♪

県立図書館の中には喫茶店がある。

開館当初から、「翌檜（あすなろ）」という喫茶店が入っていたが、

コーヒーメーカーでたてたコーヒーで金を取ろうという志の低さと、

天空の城ラピュタの中庭のテラスにいるような居心地の悪さがあいまって、

開店休業の状態が長い間続き、とうとう撤退した。

そして、今年から経営者が変わり、Cafily'sという洒落た名前で、

お客さんの注文毎に豆を挽き、ペーパードリップで淹れたコーヒーを

250円でサービスするという根性を見せ、

ようやく客が入るようになった。

そればかりではなく、店員が小汚いババアから可愛娘ちゃんに替わったのも、

キューピーの心証をすこぶる良くし、

何度も通ううち僕がブラックで飲むのも憶えてもらって嬉しい限りだ。

おかげで、県立図書館は以前にも増してキューピーにとって居心地の良い場所になった。


彼女（可愛娘ちゃん）はいったい既婚者なのだろうか、それともミスか？

そうとしたら、彼氏はいるのか？

といったことを、インテリを装いながら思い巡らし飲むコーヒーは格別に美味い。



と、変態チックに鼻の下を長くしてばかりいるわけでもない。

ちゃんと、『演劇入門』の第１０章：「芸の構造---武原はんと井上八千代」と、

第１１章：「リアリズム演劇「炎の人---ゴッホ小伝」」も勉強した。


第１０章は正直、よく判んなかった。

日本舞踊は苦手だ。

それと引き換え、第１１章の判り易いこと！！

『炎の人…』は、ゴッホの人生を通して近代芸術の自画像を描いているわけですね。

興味を惹きつけられます。