Y新聞の思い出

もう新聞は読まなくなったので

3年前に購読をやめた。


それでも、生活するのに古新聞が必要なときがあるので

たまにコンビニで買って読むときもある。






40年前、

東京でアパート暮らしをしていた頃は、

しつこい新聞の勧誘員に悩まされたものだった。





あるとき、

A新聞の勧誘員が新聞をとってくれというので、

「もうとってるじゃないか」

と言うと、

再来年の契約をしてくれと言う。

しつこく頼むので契約をしてやったら、

翌日販売店の親父が訪ねてきて、

「うちの勧誘員が失礼しました」

と頭を下げて行った。






A新聞も強引だったが、

天下のY新聞はそれに輪をかけてひどかった。





ある日、チンピラが部屋の中にまで上がり込んで、

Y新聞をとってくれ、と言う。

「もうA新聞をとっているのでYはいらない」



と言うと

「とってくれたら、巨人戦のチケットをあげますよ」

と言う。



ずいぶんと張り込んだなと思ったが、

本当に僕は野球にはまったく関心がない。


それを言うと、





「それじゃあ、女を抱かせてやりますよ」







女ときたかwww







女には関心があったが嘘をついて、


「頼むから帰ってくれ」


と言ったらあきらめて帰って行った。











部屋にチンピラの女房を連れてこられて


「さあ、やれ」







って言われてもねえ。